【2023年4月更新】インターネット広告媒体最新アップデートまとめ
プライムナンバーズは毎月、主なインターネット広告媒体のアップデート情報をまとめ、皆さまに共有しています。
ネット広告はどんどん仕様が変わっていくため、最新情報を追っていないと「いつの間にこれできなくなった!?」という落とし穴にハマってしまうことも……!
逆にアップデートでリリースされた強力な機能を知らなかったせいで、獲得できたはずのコンバージョンを逃してしまう可能性だってあります。
より広告の効果を高めるためにも、主要なネット広告媒体のアプデ情報はしっかり把握しておきましょう!
2023年3月におこなわれた、インターネット広告媒体の最新アップデート情報をまとめました。3月にアップデートがあったのは以下の2媒体です。
Yahoo!広告
Google広告
それぞれの概要や、実際の広告運用シーンでの活用方法や懸念事項などをあわせて紹介します。
また、以下のリンクから本記事の情報をまとめたPDFをダウンロード可能です。ぜひこちらをお手元に置き、日々の広告運用にお役立てください!
Yahoo広告
Yahoo!広告のアップデートは次の3つです。
Yahoo!検索広告のレスポンシブ検索広告編集に対応
レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数引き上げ
Yahoo!ディスプレイ広告でディープリンク利用開始
それぞれ解説します。
1.Yahoo!検索広告のレスポンシブ検索広告編集に対応
Yahoo!検索広告において、レスポンシブ検索広告の編集に対応しました。これにより、既に作成されたレスポンシブ検索広告を簡単に編集できるようになりました。
具体的には以下のような変更があります。
アセット(タイトル)およびアセット(説明文)の追加、編集
最終リンク先URLの編集
表示URLのディレクトリ、カスタムパラメータなどの追加、編集
また、アセット詳細画面に「アセットの配信可否」項目が追加され、アセットごとに配信可能かのステータスを確認できるようになりました。
備考
レスポンシブ検索広告の編集に対応したことで、運用中の広告の管理がより効率的に行えるようになりました。
アセットの追加や編集、最終リンク先URLの編集、表示URLの追加や編集がスムーズに行えるため、季節や状況に応じたコンテンツ更新やターゲット層の変更など、柔軟な運用が可能になります。
参考URL
2.レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数引き上げ
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)のレスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数が引き上げられることになりました。これにより、1つの広告グループ内で同時に配信することができるレスポンシブディスプレイ広告の件数が以下のように変更されます。
変更前:最大3件まで
変更後:最大6件まで
備考
レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数が引き上げられたことで、より多くの広告を同時に配信することができるようになりました。
これにより、多様なクリエイティブを用いた広告展開が可能になり、ユーザーの興味を引きつける広告を提供することができます。
また、レスポンシブディスプレイ広告は、自動的に最適な配信パターンを選択するため、広告効果を最大化することができます。配信可能上限数の引き上げにより、より効果的な広告運用が期待できます。
参考URL
3.Yahoo!ディスプレイ広告でディープリンク利用開始
ディスプレイ広告の遷移先となるURLに、アプリに直接遷移することができる「ディープリンク」の設定が可能になりました。
これにより、アプリインストール済みのユーザーに対して広告を表示し、直接アプリへ誘導することができるため、広告効果の向上が見込めます。
ディープリンクの設定には、以下のURLの種類があります。
ユニバーサルリンク(iOS)
アプリリンク(Android)
広告効果測定ツールを利用して発行したディープリンク
備考
ディープリンクを設定することで、アプリの利用やアプリ内での課金を促進することができます。今後、ディスプレイ広告を活用する際には、ディープリンクの設定を検討してみることがおすすめです。
参考URL
Google広告
Google広告のアップデートは次の3つです。
【YouTube広告】新広告枠「CPHマストヘッド」のリリースについて
ホテル事業者向けにP-MAX広告をリリース予定
ファインド広告で商品フィードの利用が可能に
それぞれ解説します。
1.【YouTube広告】新広告枠「CPHマストヘッド」のリリースについて
YouTube広告において、既存の「インプレッション単価(CPM)マストヘッド」に加え、新たな広告枠「時間単価(CPH)マストヘッド」がリリースされました。
この広告枠を購入すると、重要なイベントの前、途中、後のいずれかに、時間単位で100%の広告シェアを獲得できます。
時間単価(CPH)マストヘッドは、以下の場合に使用することがおすすめです。
タイミング重視で広告を展開したい場合(1時間以上)
100%の広告シェアを希望する場合
時間単位の支払いを希望する場合
YouTubeのライブ配信を宣伝する場合
一方、インプレッション単価(CPM)マストヘッドは、以下の場合に使用することがおすすめです。
ターゲティング機能を利用する場合
広告の表示回数に応じて支払いを希望する場合
備考
重要なイベントを告知する際に、イベントの前、途中、後のいずれかのタイミングで100%の広告シェアを獲得できるメリットがあります。ただし、広告配信には広告枠の空き状況の確認が必要になりますので、注意が必要です。
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2.ホテル事業者向けにP-MAX広告をリリース予定
Googleは、成果を上げているP-MAX広告をさらに発展させ、ホテル事業者向けに機能が拡充された広告をリリースする予定です。これにより、旅行計画中のユーザーに最適なタイミングで関連性の高い広告を表示することが可能になります。
広告配信枠は、Googleマップ、Google検索、YouTube、ホテル広告など、Googleのチャネルと広告枠の全域になります。また、簡単な設定を1度行うだけで、複数のフォーマットの広告が作成でき、Googleの広告枠全域に自動的に広告配信されます。
備考
この広告を活用することで、複数の広告フォーマットを用意する必要がなく、ホテルの予約促進が可能になります。ただし、GoogleAIの自動学習が成果を左右するため、キャンペーン構成を、GoogleAIの学習が進みやすい、推奨の設計にする必要があります。
参考URL
3.ファインド広告で商品フィードの利用が可能に
Googleファインド広告のクリエイティブに商品フィードが利用できるようになりました。これにより、Googleの魅力的な広告ネットワークで、ブランドのアピールをより強化することができます。
変更点は以下の通りです。
商品フィードを利用して、ユーザーの興味をかき立てる
商品単位のレポートとデータドリブンアトリビューションを活用して、データをさらに活用して成果を上げる
コンバージョンリフト測定テストで増分効果を測定する
参考URL
まとめ
3月はインターネット広告の中でも特に利用の多い、Google広告とYahoo広告にアップデートがありました。それぞれの変更内容をしっかり把握し、自社の広告運用成果をさらにアップさせていきましょう!
本記事の内容は以下の資料でも確認できます。ぜひダウンロードして、日々の広告運用業務に活かしてみてください。