This is how you get fooled
「クレスティア。貴女が瀕死の重傷を負い、生死の境を彷徨った時、命を助けてくれたのは誰ですか?」
「ロベリア様です!」
「貴女の一番醜く情けない姿を見ても、変わらず受け入れて、今もそばにいてくれている人は誰ですか?」
「ロベリア様です!」
「クレスティアに睨まれて、暴れられて、暴言を吐かれて、自分も苦しくて、悲しくて、辛い状況なのに、それでも貴女を見捨てず、洗脳するために、根気強く寄り添い続けて、愛情を注いでくれているのは誰ですか?」
「ロベリア様です!」
「そう。俺だけは何があっても、貴女の味方なんですよ」
「はい!クレスティアはもうロベリア様がいないと何も出来ない、どうしようもないダメな子です!生きる価値もありません!」
「よし。これで自分の立場が理解出来ましたね?」
「はい!クレスティアはロベリア様だけのものです!クレスティアのご主人様はロベリア様だけです!ロベリア様のご命令とあらば何でもこなします!」
「ふふ。いい子ですね」
「きゃあ♪ロベリア様愛しています!」
こうしてクレスティアは、愛するご主人様と末長く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
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