メンヘラの変わるきっかけがプリキュアな事もある


映画館で5回見た

私は、まぁまぁ酷い環境で生まれ育った結果メンタル疾患発症、その結果さらに拍車をかけてまぁまぁ酷い人生を送っているやさぐれたメンヘラでした。

そんな私の転機は、『プリキュアオールスターズF』を見たことだと自信を持って言えるので語ります。

作中では20周年記念作品ということもあり、歴代のプリキュア作品から名シーンも流れる。
「過去は変えられない でも未来はこの瞬間から作っていけるんだよ 明日はどんな自分になりたい?」
「苦しまなきゃいけない理由はひとつも無い」
「今からでもきっとやり直せるよ 幸せを掴み取って」
「強いか弱いかじゃないの 私たちの明日は自分たちで決める」

子供向け作品だとは思えない言葉の数々が私に刺さった。
こういう言葉は、見聞きしても「うるせぇ〜〜〜」と怒りながら流していたし馬鹿にしていたのに、説教臭いと感じず自然に心に入ってきたのは幼少期見ていた経験、子供向け作品由来の言葉の優しさからだと思う。


また、オリジナルキャラのプリムとプーカもいい味を出している。
プリムは、自分の力を証明したくていくつもの世界の正義の味方を倒している最強の悪の存在
プリキュアにも1度勝利した後、溢れる力はどのようにできてるのか興味を持ち、実験場の世界を作り研究する。
その研究からプリキュアには連れている妖精がいると作られたのがプーカ。
同じ存在であるプリムとは対照的に、プーカは大人しい子で与えられた力も使いたくないと争いを好まない。
強いものにしか興味が無いプリムは、そんなプーカを失敗作だと消そうとしたところで逃げ出した過去を持つ。

作られた存在なのに否定されて自分の力も否定しているプリム それが私に重なった。

そんなプリムにプリキュアたちが
「プーカはいま生きてるの」「あまねく命は祝福されるもの」「輝く未来への可能性だよ」と言う。
私は、何度か自殺未遂の経験があり、未遂に終わったのを幸いだと少しも思わず生きるのがつらいから終わりにしようと何回か試みたのに死ぬこともできないし苦しいだけ、なら消化試合のように寿命で死ぬしかないのかな〜と人生に悲観した所があった。
そんな私の命があることは祝福されるべきと肯定してくれたようで、とても嬉しかった。

「昨日や今日躓いたって私は明日を信じる」「なんでもできる なんでもなれる 自分を信じて」
「この力は嫌い でも、この力で誰かを助けることもできるって やっと気づいた」
周りの環境や自分の病は、不幸な星の元に産まれたからなんだと思った方が楽だったし、それに抗う元気も気力もとっくに枯れ果てて荒れた人生を送っていた。
でもこれって、自分の可能性を1番否定しているのは自分なんだ。
もしかして私にも可能性ってあるのでは?と思うきっかけをくれた。


「この心だけは誰にも壊させはしません」
「何度倒れても絶対に諦めない」
「これが私たちプリキュアです」

プリキュアを見ていた幼少期を思い出した。
あの時の私がいまの自分を見たらどう思うだろう 私ってどんな私になりたかった?
プリキュアたちが気付かせてくれた。

私は、ここから人生を変えていける、苦しい環境にいるべき理由なんてない、不幸でいるべき理由なんてない、私は生きてていい、私は可能性に溢れている、幸せになっていいんだ、幸せになる権利がある、こんな私でも誰かの役に立てるかもしれない、諦めたらだめだ!そう思うことができた。

娘が産まれなかったらこの作品に出会うことも無かっただろうし、酷い人生も全部が全部酷いことじゃないな。
それを含めて過去の人生ごと自分のこと愛したいし向き合いたいと思えた。
自分の病気、パーソナリティにも向き合おうという勇気をくれた作品です。

どんなに意識が変わってもまた闇に飲まれそうになることはどうしてもある。
でも何回も見返して、見返すたびに涙を流しながら私は私でいていい!
「なるべく頑張るぞ〜!」「やるぞー、けって~い!!」と思える。

本当にこの作品に出会えてよかった。
闇に飲まれてる人ほど刺さる作品だと思います。人生に疲れたオタクは是非見てください。

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