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『こうしてアニオタは誕生する』

きばらやです。

平凡な少年がいかにしてアニオタに変身したのか
気になりませんか?

今回は、年間120作品以上視聴する私が、
何故アニオタになったのかを話していきます。

自分語りになりますが、最後までよろしくお願いします。


「アニオタ大嫌い」小学生編

小学生の頃は、ワンピース、メジャー、ナルトが大好きな
いたってどこにでもいる少年でした。
ジャンプやマガジン等からのアニメ化作品を好み
私の地域ではそれらを好む人をアニオタとは呼びませんでした。
特定の人が好き、ではなく男女共に誰もが好む作品。
ではアニオタとはどういう人なのか

アニメオタク
そのイメージとして、ハルヒやけいおん、いわゆる美少女系アニメを好きな人が当てはまりました。

当時興味がなかったのかと言われると少し黙ってしまいますが、
それらを好む界隈を揶揄する風潮はありました。
気づけば私も「アニオタ=キモい」 
という認識になっていました。

小学6年生のある日
友人と下校道を歩いていると、ふと友人がランドセルから
涼宮ハルヒ」と書いた冊子を取り出しました。
情景反射 「キモいよそれ!」と一言
理解してもらえると思った友人と初の大喧嘩
結局私は理解することができませんでした。
以降、友人からアニオタらしきワードがでる事はありませんでした。


「〇〇が私をアニオタに」中学生編

中学には、小学校になかった一大イベントがあります。
それは生徒に順位を付けられる期末試験です。

試験勉強はしたくない、ただ平均順位は取らないと情けない
コツコツ勉強のできなかった私の取った行動は
試験1週間前からの夜更かし勉でした。

深夜帯に勉強
普段11時に就寝する坊やの集中力が続くわけでもなく
気づいたらテレビを付けていました。



そこで目にしたのか「荒川アンダーザブリッジ2期

荒川UB製作委員会

深夜帯アニメなのにぜんっぜん可愛くない
美少女が全くいない
顔面星兄貴、着ぐるみカッパ村長
そもそも物語がメチャクチャ

その異形な作品に釘付けになりました。
美少女作品ではないという免罪符があった事で
この作品を見てもアニオタではない!断じて!
と言い聞かせ、以降私は録画するようになりました。

荒川アンダーザブリッジのインパクトは当時の私には強く
視聴後もその刺激が忘れられず
気づいた頃には深夜の他作品のアニメを録画をするように

小学生のあの頃、
毛嫌っていたアニオタ
ワタシは変身したのでした。

しかし中学校でも嫌われ度No.1のアニオタ
表立って言えない
でもアニメは止められない!

背徳感を感じながら視聴する道を選びました。


「限定解除アニオタ」高校編

高校に入学してからも依然と隠れてアニオタするワタシ
放送中のアニメは勿論、平成、昭和の過去作品をも視聴する毎日。
そんなワタシに弩級の爆弾を落としてくる高校生に出会いました。

彼は出会って二日目にして
「コレ面白いからやってみなよ」と
一つのゲームを渡してきたのです。

渡されたパッケージを見てみると
表面は美少女
裏面では
男女が全裸で触れ合っていました
噂では聞いたことのある年齢制限のかかった代物
これが「エロゲ」だと認識するのに時間はかかりませんでした。
教室には不幸にも生徒で溢れかえっていました。
視線は聖遺物を手にしたワタシに集まりました。

その後のことは覚えていません。

ただここで言えるのは
エロゲ>アニオタ
であったということです。
アニオタを必死に隠していたワタシに
それら全てを無かったことにするエロゲを
公然で見せつけられたことで
幸か不幸か
ワタシのアニオタとしての恥じらいはどこかへ飛んでいきました。

その同級生のせいかおかげか
ワタシが押さえつけていたモノが外界へ出てしまいました。
いや、出過ぎてしまいました。

気づけばワタシは学校一のアニメ布教者になりました。

当時、人より勉強ができたワタシは
クラスメイトに教える条件にアニメ視聴を提示。
そうしてナカマを増やす毎日。
1年経つと深夜アニメで溢れかえるクラスになりました。
あるスポーツマンは卒業する頃にはクラナド全巻を購入していました。

こうして今のワタシが出来上がりました。

今となっては反動であそこまで布教していた高校時代に恐怖を覚えます。

落ち着きを取り戻した大学では
穏やかにアニオタライフを過ごしました。


余談ですが
あの時渡されたエロゲにも手を出してしまい、
その作品のシナリオの深さ、全年齢作品では触れることのできない嗜好品
感動したワタシはアニメ布教の流れのままエロゲも布教する
ちょっとしたテロリストと化していました。










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