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【資格】日商簿記一級に勉強時間300時間で合格した時の話

簿記一級に1000時間もかけなくていい

2023年11月19日、日商簿記一級に勉強時間300時間で合格しました。

世の色んなサイトを見ると勉強時間は500〜1000時間必要と書かれているけれど、実体験として300時間で一発合格できたので、そろそろ最後の追い込みをしているであろう11月期受験者の皆さんへの応援の意味も込めて書き残します。

概要

  • 第165回一発合格

  • 点数:商11 会17 工25 原19→計71

  • 勉強時間:300時間

  • 利用した講座:大原の映像通学

  • 日商簿記2級を4年前に取得済

勉強方法

5月:日商2級の復習→30時間


日商2級を取ってから4年経ってたいので、まずはテキストで復習をしました。
すでに合格した試験のために何冊も買いたくなかったので、テキストと問題集がまとめて一冊になっていたものを購入。

まず全体を1周して、できなかった部分だけ2周して復習終わり。2周してもできなかった部分は1級の勉強で復習するつもりで放置。
ちなみに、4年経った状態で大体7割程度の正答率でした。連結会計全滅。


6月〜10月初め:大原で1級の勉強→200時間

仕事が終わったあと、大原で1日1講義を閲覧→講義に対応する問題集を解く→土日に問題集2周目を解くというルーチンで進めていました。

ですが、学習が進むにつれて映像を見たあとに問題を解ききれず、未着手の問題が増え始め、1周はしたけれど、全体の4割は2周目入らずに終わっています。
特に、工業簿記は得意だったこともあって7割分は2周目を捨てました。

また、9月に入った頃からどう頑張っても11月に間に合わないことに気づき講義を倍速、1日2講義進めるペースに。

理論問題はスキマ時間でやるつもりが、全くやらず。1周とりあえず目を通して終わり。


10月半ば〜試験まで:過去問演習→70時間

ここまで適当でも合格できた一番の要因は、ここに時間をかけられたからだと思います。

使用したテキストはTACの過去問14回分入っているやつ。(リンク先は今年度版)
分厚すぎて持ち運びにくい+問題と解答を見比べられないので、カッターで半分にぶった切って使ってました。
製本テープを使えばバラバラにならないのでオススメです。

まず、この過去問集を1周しましたが、高くて合計40点、平均25点前後という惨状。
1周目の採点をしながら、何を間違えたのかを軽く確認した上で、2周目に突入。

2周目は採点後に、解答用紙をルーズリーフに貼り付け、解説にある全ての仕訳やT勘定を書き出して脳内に叩き込みました。
そんなことをやっていたら時間がかかりまくって、結局2周目は7回分までしかできず。

一応、過去問もある程度傾向があって一時点でループするので余裕がないなら出題傾向が被っているものは片方捨てても良いかもしれません。

また、最後の追い込みとして、試験直前の1週間は在宅2.5日+有休2.5日を使用し、なるべく勉強時間を確保しました。
その上で、直前の土曜日は朝から晩まで過去問演習+今更理論問題の復習をひとつまみ。

試験当日

簿記1級は試験開始が9時なので、よほど早起きでもしないと当日追い込みをする余裕はありません。
唯一やったことは、かなり寒かったので、手を温める用のホット緑茶を買ったこと。
それ以外は、過去問を貼り付けたルーズリーフをパラパラめくりながら苦手分野の復習くらい。

簿記1級は時間との勝負という意見もありますが、個人的にはかなり余裕があった記憶があります。
確かに商会は検算の時間は足りなかったけれど、工原は早めに終わってしまうくらいでした。
なので、電卓を打つスピードはあまり試験に影響しないと思います。
強いて言うなら、机の上に出しておく身分証明書がクソ邪魔。

試験後の所感

落ちたと思った。

工原(特に工)は自信があったけど、商会は足切りされてもおかしくない出来でした。
自己採点もしたけれど、傾斜がどこにかかるか次第で落ちるか受かるかの瀬戸際でした。

合格の決め手とアドバイス

商会の連結、本支店、外貨建、企業結合、C/Fが苦手だったので、そこが出なかったおかげで合格できたと言っても過言じゃないです。
一発合格を狙いたいなら、苦手分野は無くしたほうがいいと思います。

工原は得点の稼ぎどころなので、完璧にできていると安心感が持てるのでオススメ。
自分は元から得意だったのでここにはあまり時間をかけずに済みました。

理論に関しては、過去問を解いていればある程度傾向が読めるので、理論だけに集中して時間をかけるのはもったいないです。
過去問やった上で時間が余っている人が最後の大詰めでやればいいです。

《まとめ》最低限の勉強時間で簿記1級に合格するためのプラン

  1. (ブランクがあるなら)2級の復習

  2. 商会と工原の範囲を最低限理解する

  3. 商会の苦手分野を一定ラインまで仕上げる(足切り回避)

  4. 工原を完璧近くまで仕上げる

  5. 過去問を解きまくる(最低2周、理想3周)

  6. 過去問頻出の理論問題を覚える


ここまで書きましたが、300時間で挑むと完全運ゲーになるので、余程のギャンブラーでもない限りやめたほうがいいと思います!!!


今後も休職期間を活かして色々資格を取ろうと思っているので、試験レポなど載せていけたらと思います。応援していただけますと幸いです。

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