『室井慎次』映画 感想(ネタばれ含)
『室井慎次』敗れざる者~生き続けるもの を観ました。
今回は、自分の大好きなキャラクター室井慎次の定年後の生きざまを表現した映画でした。
定年退職前に早期退職した室井。警察内部での組織改革を試みるも敗れ、故郷の秋田に帰った室井。失意の中にも、犯罪に巻き込まれた青年や少年の里親となり、ともに暮らしていきます。
定年退職前の公務員退職:この事実ですでに自分と重なり(だいぶ自分は早期退職だけど・・・)、心が締め付けれれます。
そう、自分と重なる「喪失感」「敗北感」の嵐。室井よ・・・わかる・わかるよ・・・つらいよね~~
全然大丈夫~と思っても、どこかでやっぱり「逃げ出してしまった」敗北感。失意の心が残ります。
で、自分と室井を重ね、そこからどのように自分と向き合い、立ち直ったのかが見たかったわけです。
→観てよかった~~
室井は田舎で日々の季節の移ろいを肌で感じ、農作業をし、、自分の無力さを感じ、子供たちと交流することで、生きている実感を得ていきます。
そうだよね。自然とか人間とか。自分の力ではコントロールできないものと日々誠実に向き合いながら過ごすことで、人間って何かを察するのかもしれない。自分自身でコントロールできないからこそ、面白いし、日々変化もあるし、やりがいもあるのかも。
室井と一緒に暮らす子供たちは、虐待された子や加害者の子などいろいろな事情を抱えています。
子供たちのいままでの人生で周りにいた大人と室井はなんか違う。。この人は信用できる・・・と子供たちは時間がたつにつれ、認識していきます。
室井は言葉でなく、態度・生き方でそれを伝えていきます。なんか、人って別にその人自身が多くを語らずとも、動作やしぐさ・普段の対応でその人のもつ器の大きさや魅力ってにじみ出ちゃうものですもんね。
室井さん・・・大好きです!
室井のように、多くを語らずとも尊敬に値する人間になるのが理想ですね!