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ボッテガ名刺入れに朱肉。。。

おはようございます。三田は今日も雪。昨年までは年1か2回みたら十分でしたが、今年はもう数えきれません。近畿のシベリアが今年は本気をだしています。-5度。
さて、本日はボッテガの名刺入れに朱肉がついたとのご相談です。

革製品のクリーニング、カラーリング


ボッテガヴェネタ

クリーニングのご依頼を有難いことに全国よりお承り致しております。
もともとハイブランドなどにも興味がなかったので、どのような価値や歴史があるのか知らずにクリーニングするのは良くないと思い、当初から
ブランドの事などを調べるようにしています。

ボッテガヴェネタとは、イタリア発祥のブランドで、イタリア語では
ボッテガ・・・革職人、ヴェネタ・・・イタリアヴェネタ地方
という意味で作られたようです。
豊岡鞄とは、丹波立杭焼など、ネーミングの仕方は日本と同じですね。
グッチやイブサンローランと同じケリンググループだそうです。

どくとくの革の編み込みが特徴的ですよね。

レザーの染み抜き

レザー製品でよく染み抜きをしてほしいとご依頼を頂きますが、基本レザー製品の染み抜きはできません。レザーは白や青白色の状態から、様々な色に染めて作られており、染まりやすい性質です。
また水分をすいとるので、衣類のように水を使用して染み抜きをすると余計に酷くなります。
染料染めと顔料染めの2種類があるのですが、顔料染めですと、表面加工されているケースが多く、汚れが表面に付着している、もしくは少し中に染み入っただけの状態が多いです。そのため、まだ違和感なく元の状態へと戻しやすいです。

今回の名刺入れですが、黄色が強いカーキ色で少しミルキーなマイルドな色をしています。つまり、白色が入っているということです。
白色は染料には存在せず、顔料染めということが判断できます。

まずは表面の汚れ落としクリーニング

顔料染め、革の表面に染料塗料がついていて、そこにシミがあるわけなので、
まずは表面の汚れ落としをします。
それで取キレればOKなのですが、今回は残念ながらその下の層にまでシミが入っていました。
この場合アは、染め直し、カラーリングが必要となります。

調色してカラーリング

シミがうすくなってから、上からカラーリングをして隠ぺいをします。
この色はかなり難しく、
カーキ色で、くすみもあれば、ミルキーさもある絶妙な色です。
これは、経験でしか判断できないと思いますが、
理論をもとに分量を考えて色をつくります。

写真の撮り方下手ですね。。。背景の黒がビフォーと比べて少し赤っぽいですね。。。
とりあえず近い色味で隠ぺいまでできました。

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