不思議な夢の話

今から、10年くらい前のことです。
不思議な夢を見ました。

布団の中で眠り、ふと夜中に目が覚めて、顔を横に向けると、海軍のパイロットの格好をした男性がこちらを見ていました。
それで、何となく特攻隊の方だと分かりました。

私の祖父は特攻隊を志願し、自分がいつ飛んでもおかしくない状況で、終戦を迎えたということもあり、私は戦争に対しての知識をつけたくて、本を読んだり、映画やドラマ、ドキュメンタリーをよく見ていました。

その当時も「永遠のゼロ」を読んでいて、確かガダルカナル戦くらいのときでした。

だからそういう夢を見たのかもしれません。

その方と目があっても、怖いとは思いませんでした。
でも、自分にはあなたの願いを叶えることはできないと、何となく思った記憶があります。

そして、彼から、このことを誰でもいいから伝えてほしいと言われ、たぶん彼が体験した夢を見ました。

彼はやはり特攻隊で、自分の番が回ってくるのを待っていました。
でも、先に彼の友人が飛び立つことが決まります。

そして、友人が飛び立つことが分かったその日に、二人は川に足をつけて涼みながら、たわいない話をします。
その夜、友人からお酒をすすめられます。
自分はお酒が弱いからと断るのですが、彼は自分の門出を祝うつもりで、付き合ってくれと言われます。
そして、二人はお酒を酌み交わしました。

次の日の朝。起きるとそこには誰もいませんでした。
酒のせいで、寝過ごしてしまったようです。
そして、急いで準備をして、外に出ると、友人が飛び立とうとしているときでした。
そのときは、船の上で、次々と甲板から特攻機が飛び立っていました。

新聞社関係の人が3名くらいいて、写真を撮っているのを見て、なぜか憤りを感じてしまいました。
たぶん彼が飛び立つ瞬間を、写真に撮ることが、自分には呑気なことをやっているように見えたからかもしれません。
そして、いよいよ友人の番が来て、彼は飛びました。
でも、彼の乗った飛行機はすぐに墜落してしまいます。
たぶん整備がきちんとされてなかったようで、友人の飛行機が海に落ちてしまったようでした。
そして、何人かの人たちが、急いで落ちた飛行機の方へ向かい、自分もその後を追います。
でも何もできず、ただ見ていることしかできず、ようやく海から友人の飛行機が引き上げられました。
でも、彼は亡くなっており、その姿が目に写った瞬間、引き上げる人たちから「機体は無事か」という声が聞こえ、言葉を失い、とんでもない強い怒りが込み上げてきました。
友人が亡くなったことを誰も気にせず、機体の心配ばかりされたことに対しての怒りです。
まるで特攻隊員の変わりはいくらでもいるが、飛行機の変わりはない。
そういう意図が感じられたからです。

そこで目が覚め、辺りには誰もいませんでした。

何とも不思議な夢です。

何人かの友人に、この話をしたことはあります。
その後もいろいろ調べたりしました。

でも、どこか矛盾しているところもあったりして、私はやはり全てが夢だのだろうかと思う気持ちもあります。

川で話をしていたのに、いきなり船で特攻することがあるのか。
また、船からの特攻は、現実にあったのか。

もしかしたら、川でのたわいない話は、特攻の前日ではなかったのかもしれませんが、知識不足のせいか、他にもすっきりしない部分があります。

もし、船からの特攻であれば、ある程度、絞れるかなと思ったのですが・・・。

noteに書くかどうか迷いましたが、もし、仮に本当に彼が存在したとしたなら、「伝えてほしい」と残した彼の気持ちに応えられる気がしたので、書きました。
あと、もし、詳しい方がいて、こういうところで船からの特攻は存在したことが分かればと思って、書きました。

皆さんは、何か不思議な体験や夢を見たことはありますか?


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