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ペットとの別れ2

※今回はペットとのお別れのことを書いているので、不快になるかもしれません。
ご了承ください。

寒かったからなのか、いろいろ考えてしまうせいか、昨夜はよく眠れなかった。

天気予報は、雪が降るかもしれないとのこと。

今朝も昨日亡くなったうさぎのココに、餌をあげた。
食べることができないのは分かっている。

でも、そうしてあげたかった。
昨夜は金木犀。
今朝は桜。
今夜は蓮のお香を焚いた。

私の好きな花だ。
秋桜や藤がないのは、残念だが仕方がない。

火葬の予約をした2時半。
昨日、買いそびれた大葉も加え、直前にりんごや人参をカットした。
そして、火葬直前に、バナナの皮を剥いて入れた。
できるだけ、新鮮な状態で入れてあげたかった。

火葬の予約をした2時半。
彼女に触れることができる最後の時間。

あの時、もっとたくさん抱っこして、撫でてあげればよかった。
後悔もあったけど、本当に出会えてよかった。

仕事で嫌なことがあっても、小説賞に落ちても、帰ると変わらず出迎えてくれた彼女の姿は忘れない。
気まぐれでたまにすぐに離れてしまったときもあるけど、人懐っこい性格だから本当に頭を撫でられるのが好きでした。
額のところだけ、少し薄茶色になっているのが、彼女のトレードマーク。
そこを撫でるのも、耳の後ろを撫でるのも好きだった。

その姿も写真や動画でしかもう見ることはできなくなってしまった。
3連休の最初の朝に亡くなったから、きちんと見送ることができた。
最期まで彼女は、私のことを気にかけてくれてのかもしれない。
彼女は幸せだっただろうか。
そう感じてくれていれば、本当に良いけれど。

火葬のスイッチは2つだった。
これを押したらあのふわふわの身体はなくなってしまう。
でも、お別れも言えた。最期に頭も撫でた。
火葬場から頂いた手紙も書いたし、天国へ行く切符も入れた。
間違って、切符食べないでね。

「もう少し抱っこや撫でてあげられなくてごめん。でも、ありがとう。幸せだった。さようなら。天国に行ったら、また会いたい。大好き」
そういう思いで別れを告げ、スイッチを押した。
初めての経験だったけど、これは自分の仕事だと思った。

小さいせいかあまり煙は見えなかった。
でも微かに白い煙が見えて、空に旅立ったのをちゃんと見届けた。

遺骨は火葬場の方が骨を綺麗に並べてくれて、素人でもどの部分か分かるようにしてくれていた。

分骨するのは、あまりよくないと聞いたことがあった。
でも、差支えがない程度に尻尾の先、爪、奥の歯、どこの部位か分からなくなった細かくなった部分の一部の全4つの骨を取って、うさぎの陶器にいれた。
これが分骨分。

あとは尻尾、後ろ足から前足、身体の下から上に向けて頭まで順番に入れていった。
小さな膝の皿の部分も綺麗に残っていた。
しっかり歯も爪も残っていた。
頭の先に前歯もあるが分かった
粉になってしまったものもすべて綺麗に入れてしまい、最後は喉仏。

「尻尾の先がないよ」って言われそうだけど、ちゃんと天国でも食べれて、走れるように綺麗に入れたつもりです。

遺骨は家族所有の山に暖かくなってから埋めに行きます。
それまではもう少し私の部屋にいます。

雪も特に降ることなく、ちゃんと見送りができた。

ごめん。ありがとう。大好き。

何度この言葉を思ったか。今日は数え切れないくらいだ。

ここまでお読み頂いてありがとうございます。

今頃、月で遊んでいると嬉しいな。




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