Yoshiのこと

今日寝起きにYahooニュースにyoshiki プロデュースのXYに手越くん加入の見出しを見つけて、手越くんが好きな私は、ヨシキ…プロデュースしてるんだ、へー。くらいな気持ちでググってみた。
YouTubeにはオーディション番組がアップされていて、ヨシキっつーからにはビジュアル系かまあそう言う系の子達なんだろうなーと軽い気持ちでみていた。実際そう言う感じの子たちが多かった。
そこに、荒削りだしピッチもまだ不安定だけど洋楽っぽい歌い方をする男の子が登場。それがYoshi。私は日本のテレビはもう10年もみていないし、日本の芸能界にはとことん詳しくない。若干ジャスティン寄りの甘い声、ハイトーンではあるけど、洋楽だとこのレベルの声と歌手は山ほどいるのでさほど凄いと思ったわけではない。でも日本人的歌い方が好きではないので、この発音の歌い方は好きなんだよなーと好印象。
しばらくして、彼はXYというチームで売り出されるようになったようで、彼らのステージを見た。だけど歌ってる子の中に、あの歌声の子はいない。みんなjポップですって歌い方の子達ばかり。脱退しちゃったんだろうか…。Yoshiの事が気になり、色々彼の作品を調べてみた。

映画…「タローのバカ」。主演らしいじゃないか。それにしても秀逸な私好みなタイトルだ。タイトルが好きな響きだとその映画がいっそう好きになる。どんな映画か気になるところ。YouTubeでは舞台挨拶の様子がわちゃわちゃ映し出される。なんと言うか、細い。若い。ふざけて楽しそうなyoshiの姿がありました。菅田君が語る。作品はとにかく暗いテーマなんですけど…3人のシーンが本当に楽しくて楽しくて…。嬉しそうに笑う3人。

それからyoshiが歌でも俳優でもなくファッションが入り口だと言う事を知る。
それも、小学生の時ミニ四駆をやっていた時、周りの大人の着ていたファッションに興味を持ち、それからどんどん極めて、ひょんなことから注目を浴び世界にまで有名になっていき、ゆくゆくは自分のアパレルを持ちたいと思っていたそうだ。
とあるインタビューで彼はファッションとはと聞かれて、お金と答えていた。時間は携帯を見ればわかるけれど、あえて自分の好きな高級時計を身につけるかっこよさを語っていた。
確かにファッションは娯楽でありお金のかかる事なのだ。
この一文でファッションの歴史や経済まで考えさせられる哲学的な下りだと思った。
彼の存在はマスコミでも目立ち、雑誌のストリートスナップのモデルやアパレルのモデルとして起用されたりしているうちに天性の人懐っこい性格であれよあれよと人脈が繋がり、友達のレコーディングに着いていき、歌が上手いからと歌手デビューもしてるらしい。CMにも当時バンバン出演したり曲と一緒に提供していたようだ。正直ヨシキの作る音楽よりずっと彼がすでに発売している音の方がずっと彼に合っているしかっこいいのではと思わせる。なんで彼がオーディションに参加したのか、詳細はわからないけれど、色々やりたかった彼のエネルギーはヨシキにたどり着いたんだと。

冒頭のヨシキオーディション会場に話は戻る。審査員の1人に手厳しい事も言われる。人の話に口を挟むようなやつは俺は取らないと。ヨシキは言う。俺はyoshiと同じ歳の頃俺の血は青いんだって言い張ってた。そんな時期を経て成長してきたと。人生必ず下がる時は来るからそれを経験した自分がアドバイスできたらと。なんかめちゃええやつやん、ヨシキ。ヨシキのデビュー当時を知ってるので、当時の尖ったヨシキも(実際髪の毛ウニみたいだったし)浮かんだ。気付くとおちゃらけていたyoshiも審査員の真剣な一言に即座にサングラスを外して自分の意気込みを伝えていた。
生意気って言われたり敬語が使えないって批判もあったようだ。でも、私には彼のそう言う世間知らずなやんちゃもまだ10代の、ヨシキが自分の血液は青いんだって言い切っていた、若さ故に許される特権だよなー、私は好きだ。とここでもう完全に彼の虜だ。
彼のような存在が唯一無二、いわゆる個性でありスター性であり凡人な私はただただ才能が眩しくて虜になってしまうのだ。

そして…検索で彼が既になくなっている事を見つける。
だからXYのデビューに参加していないのだ。


残念でなりません。
本当に残念です。時代で出てくるスターがいると思います。間違いなく彼はそうだった。
この窮屈な日本で飛び出してきてくれたそんな存在。才能。無邪気な天才。誰にも縛られない自由さ。可能性。未来。彼は少年のまま。

タローのバカ、見ようと思って何度も見て、止めてを繰り返しました。今日は見れなかった。
見るのに勇気がいる作品になってしまった。

いつか彼を超える存在が出てくる。
きっと唯一無二な無敵なやつ。
その時きっとyoshiを重ねるに違いない。


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