# 18「新年スペシャル:2024年産業保健の重要課題を占う」
産業保健もやもやハレハレ
この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。
「新年スペシャル:2024年産業保健の重要課題を占う」のもやもや🌥️
今年のホットトピック予想
よーた あけましておめでとうございます㊗️今回は新年スペシャルとして、今年ホットトピックになりそうなことについて語っていきたいと思います
みずえ 難しいね笑
よーた では、次期教授候補のいがさんどうですか?w
2024年はBCPの見直しの年?
いが そうですねぇ〜wコロナ禍も終わってきたので、まず1つ目としてはBCP(Business Continuity Plan =事業継続計画)の見直しですかね。次の感染症機器に対する企業の取り組みが本格化してくるんじゃないかなと。
よーた なるほど
いが 2つ目は、日本の産業保健については2024年は働き方改革が予定されていますよね。医師や運送業の働き方改革も今年からなので、それに伴う働き手不足による労働者の健康障害だったり、高齢化の労働者の問題や睡眠不足の問題とかですかね。
よーた そうだよね
いが 3つ目は、社会格差問題について知ってもらいたいですね
よーた 前からあるじゃん
いが 前からあるしゆっくり進んでいることなんだけど、しっかり注目してほしいあと思ってる。「無敵の人」とかの問題もあって、、
みずえ 具体的にどういう人?
いが 雇用もない、収入もない、家族もいないみたいな失うものが何もない人だね。こう人たちが事件を起こしたりしやすいのよ。行政に突っ込んだり、コンビニで強盗したりすることにためらう理由がないというか
みずえ ある意味では事件を起こさざるを得なかった人たちかな
いが そうそう。そういう人たちが増えてくると事業所側としても自衛であったり安全配慮の部分が拡大してきているので、社会格差が顕在化してきているところに少し注目してほしいなと。まだアメリカみたいにテロとかは起こってないけどね
よーた 正月から視座が高いね笑
みずえ 今調べてみたんだけど、無敵の人というのは社会的に失うものがないために犯罪を起こすことに何の躊躇もない人のことを指すインターネットスラングらしいですね。初めて知りました、、
有事と平時のために変化点管理
よーた いがちゃんに聞きたいんだけど、産業保健にも有事と平時があるじゃん。その対応の切り替えはどうしたらいいのかね?
みずえ ほうほう
よーた あと、平時の時にどう着実に仕組みを作って効率よく働き方を改善していくかもあると思うんだけど、こういう線引きがコロナの時難しかったのよ。こういう時にBCPの考え方を勉強するのもアリなのかなと思ったんだけど、いがさんの意見を聴いてみたい。
いが 大事なことが3つあると思っていて、1つは、平時の時と有事の時の概念が大事ということ。有事のためにこそ、平時から信頼関係を作っておくことが大事という話。でも産業保健では平時と有事の線引きはクリアカットできないこともあるんですよね。なので、2つ目の変更点管理が大事だと思うんですよ。変更が起こることを前提に、変更が起こった時にどう自分が関わっていくかってこと。有事というのはいわゆる大きな変化であるとも捉えられますからね。変化にどう対応するか、ですよね。
みずえ ふーん
いが 3つ目は・・・なんだっけかな、ちょっと忘れました笑
みずえ 笑
よーた またどこかで過重労働のディスカッションもすると思うんだけど、医師の働き方改革ってどう思う?
いが 大筋とというか総論としてはみんなわかってるんだけど、法令改正の各論をどこまでわかってキャッチアップするか。医師の働き方はクレイジーってのはみんなわかってるしね、それを普通の働き方にしていくという大筋はみんな合意だよね
よーた みんなわかってるよね。ただ現場レベルで
いが 当時の過重労働面談もそうだけど、面談させときゃオッケーではないこともわかってるんだけど、実際どこまで対策が進んでるかが疑問で、そこは産業保健職側からすると何だよとは思うけども、大筋としては進んでいくだろうから過労とかも減っていくとは思いますね。そういう解像度で理解しておけばいいんじゃないかなと僕は思っています。
働く人の価値観や考え方にアンテナを貼っておく
いが よーたさんは2024年どう思いますか?
よーた コロナが起こって、働く人の価値観は加速的に多様化した一方、元に戻りたいという変化もありそうで。2024年はちょうどいい塩梅に落ち着きつつ、各企業が独自のカラーを出していくという「働く人と経営者がどう関係を作っていくのか」が焦点になるんじゃないかな。例えば、これから完全にテレワークにするってわけでもないだろうし、でもテレワークの良さも理解しつつどうオフィス勤務と組み合わせていくかみたいな、そういう風にお互いにマリアージュしていく一年になるんじゃないかなと思います
いが 産業保健職としてはどう動けばいいですかね
よーた 働く人の価値観とか考え方にアンテナを貼っておくのがいいんじゃないかな。2年前と今も違うし、、
いが その意見、とてもいいね!
よーた あれ、今年は褒められる年なのかな笑
みずえ 笑笑
よーた まぁ一年一年変わっていくから、今の考え方に固執せずにいくと働きやすいんじゃないかなと思う
2024年は人権の年
いが みずえさんはどうですか?
みずえ 社会的格差とかもあるけど、人権の年になるんじゃないかな。今まではあんまり議論がされてなかったと思うんだけど、ジェンダーも無敵の人のこともあるし、人権の話がしやすくなってるとは思う。人権デューデリジェンスっていうビジネスワードも出てきてるのよ。
よーた そうなんだ、知らなかった
みずえ そうなのよ。だからその辺も産業保健職はキャッチアップが必要だと思う 人権関連については日本は遅れてるから、学んでいかないとなと思いますね。技能実習生の扱いの法改正もあったし
いが そうだね。新しい言葉って毎年生まれてるから産業保健師としてキャッチアップしていくことは大切だよね
よーた 話を聞いていて思ったんだけど、「人権」って進化してない? 昔の「人権」と今の「人権」って違うんじゃないかなって思ったんだけど
いが そもそも、その時代や社会における特権階級の人が「人権」を考えてきたという歴史があるんじゃないかな。昔の奴隷制度も奴隷を無視して「人権」について語ってたこともあるだろうしね。でも今はマイノリティーに目が向けられてきているから、「人権」が変わっていってるんじゃないかな。多様性の時代において、いろんな人が権利を持つべきだという考えが出てきていて、それは今まで特権側が人の尊厳を侵害してたことに気づいてなかったからなんだよね
みずえ こういう話を産業保健ラジオでやるのもいいかもね
いが 新年でやることじゃないからまた今度だけどね笑
よーた でも人権について語り合うのはいいと思う
いが 産業保健職の役割って、そういう組織の中で見過ごされがちな人の人権の問題にも関われるってこともあるよね。組織の中で評価はされにくいかもしれないけど、最後のセーフティネットになれるという存在価値はあると思いますね
みずえ 確かに。そういったことを見つめ直す一年にしてもいいね
よーた リスナーの方々がこの一年間、新しい自分に気づいて、いろんなコミュニティーができて、そういった中で自分らしく満たされる専門家としていられると嬉しいなって思うね
みずえ ほんとに思う
よーた 何か疑問や困ったことがあればお便りくだされば、我々が取り上げますので、今年一年本当によろしくお願いします!
いが 今年も一年よろしくお願いします!
みずえ では今回も聴いてくださりありがとうございました!また次回お会いいたしましょう〜!
3人 またね〜!
音声ソース
Spotify
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