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#21 「産業保健職のセルフケアはどうする?」

産業保健もやもやハレハレ

この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。


「産業保健職のセルフケアはどうする?」のもやもや🌥️

よーた 今回のテーマは「産業保健職のセルフケアはどうする?」です!産業保健の皆さんもセルフケアが必要で、働くことによるストレスのせいで、場合によっては健康を損ねちゃうんじゃないか?というテーマで合っていますか?

いが おっしゃる通りです。

よーた 今回はいがさんの持ち込みテーマです笑

自分でコントロールできない問題こそストレスの根源

みずえ よーたさんは経営者側だけど、やっぱり働く人だもんね。

よーた そうだね。だけど、専門職としてのストレスはあんまり感じなかったねー。なんでかというと、すべて自分でコントロールできたから。でもコントロールできない問題を社長として抱えるようになってからはめちゃくちゃストレスを感じるようになったね。

みずえ そうなんだ。。。

よーた コントロールできない問題とコントロールできる問題が、産業保健のセルフケアのテーマなのかもしれないね。産業保健で自分の思い通りにならない時ってすごいストレス感じると思うのよ。だからこそ、コントロールできる問題とできない問題にちゃんと切り分けていくのがいいんじゃないかな

いが それは大事だよね

一人だけ気づきにくいからこそセルフケアは難しい

よーた 僕、心療内科も産業医もやったんだけどセルフケアってめちゃくちゃ難しいのよ。

いが めちゃくちゃ難しいんだ

よーた 自分では「あっ、不調だな」ってわかってんだけど、やらないといけないことをを頑張らないと、って

みずえ 仕事にはマストのやらなきゃいけないことがあるからね

よーた なんで相談してくれなかったのか、ってみんな言うんだけど、実際には相談できる状態じゃない笑。その時に相談っていう考え方はないのよ。だから、セルフケアってめちゃくちゃ難しいんじゃないかって思ってて、一つだけ解決があるんだったら、コミュニティだね

みずえ いがさんみたいなこと言うね笑

よーた いや、でも本当に笑 第三者がいればことで気づけるんだよ。もしいなかったら、もう入り込んでるから結構きついんじゃないの?って正直思ってる。だからセルフケアじゃなくて、ラインケアでしょって昔から言ってるのはそういう理由。ラインケアとか同僚からのサポートってとても大事なのよ。でも、この聞いてくれてるリスナーの方々は、もしかしたら一人職場かもしれない。そうなってくると一人だと気づきにくいのよ。

みずえ そうだねー

よーた だから会社内もそうだし、会社外の人ともつながりながら、定期的にそういった場を持っていくことがとても大事だと思ってる

いが セルフケアの本質的なところって、自分自身が気づけてないことを気づくためのスキルだと思う。書き出すとかだけじゃなくて、誰かにヘルプサインを送ったり、誰かに相談することも含めたセルフケアだと僕は思っていて、自分自身が何に困っているかがわかんないことがダメなんだよね。

みずえ うんうん

いが 自分自身が何に困ってるかわかんないことが、実はすごくストレスになっちゃうからこそ、誰かに相談するとか、誰かにしゃべることが結果的にセルフケアになりストレスの低減につながるんじゃないかなっていう僕の考えがあったんですよね。よーたさんと同じ気持ちで嬉しかったですw

(このnoteを作成していて気付かされたことをツイートしました)

産業保健職はモヤモヤを持ち帰りやすい

よーた 産業保健のセルフケアに関しては、特にどういった環境の産業保健職がストレス感じやすいんだろうね?

いが やっぱり孤独な人じゃないかな。相談する人がいないと自分がやってることは正しいかどうかわかんないと思うし、産業保健は支援職であるべきみたいな考えに固執すればするほどストレスも感じるんじゃないかな。

みずえ そういう意味では私、臨床から産業保健に来た時にすごい思ったんだけど・・・臨床はナースがたくさんいるから、何かモヤモヤした時もナースステーションとか休憩室とかカンファに行けばちょっとそれを言えるのよ

いが 確かに。その場で解消しやすいよね

みずえ そうなの。お家に持ち帰らないで済んだのね。だから、最初産業保健に来たときに「え、どうやって解消するの」って思ったのは覚えてる。

いが だから、この産業保健職のセルフケアは、個人的にはこのモヤハレにすごい直結してる部分だと思ってて。だって、産業保健活動ってめちゃめちゃモヤモヤするんだけど、誰にも話せない人って多いんですよ。だからモヤモヤが共有できる相手として、モヤハレも一つのセルフケアの手法になり得るんじゃないかと思ってます。

セルフケアを自己責任論にしない

よーた セルフケアの概念を、俺は撲滅したいし、爆滅したい。

みずえ なになに笑

いが よーたさん、どうしたどうした?

よーた セルフケアには自己責任、自助努力っていう責任を持たせてる気がするんだよね。もっと一人じゃ気づけないことをみんなで気づこうよっていう方がより人間らしいなって思うんだけどね。

みずえ 確かに。自己責任だったら「セルフケア不足でしょう」とか「自己自己管理がなってなかったよね」みたいなことに帰結するからおかしいよね。環境要因があるからね。

よーた そうそう。本人のせいじゃなくて環境とか仕組みのせいでしょ。もちろん本人の努力もあるけども、そこを本人の努力だけにしちゃうっていうことが、セルフケアという言葉に収斂されている気がしていて、それが引っかかるんですよねー。その人の努力というのも前提としてはあるんだけど

自分でコントロールできないことは他責でいいじゃん

いが みずえさんが前に言っていたんですけど、「自分がこんだけ思い悩まなきゃいけないのは、こんだけ残業しなきゃいけないのは、こんだけ相談できないのは(自分が悪いのではなく)組織が悪い」みたいな、ちょうどいい他責感って必要だと思うんですよね

みずえ 他責というと聞こえが悪いかも知れない笑 でも、自責と内省は違うと思ってんの。だから、私は内省はすごく大事だと思うんだけど、自責で終わっちゃうのはもったいないなって思ってるの。何の解決にもならないから。ヒトにあたるなコトにあたれと近いよね。

いが もういっそのこと他責って言っちゃっていいと思いますけどね笑

よーた どうして?笑

いが だって、全部自分のせいと思った瞬間に、人って潰れちゃうじゃないですか笑。それよりは組織のせいにした方が精神衛生的にいい笑

みずえ 自分で何かできればいいんだけどね笑 自分でコントロールできることとできないことも大事なテーマだと思う。他責になる時ってコントロールできない時なのよ。理由が環境要因だったら、もうそれは他責でいいのよ。だってしょうがないじゃん笑 で、コントロールできることは自分でやればいいよね、みたいな開き直りは産業保健にとって大事なそうな気がする。

いが 開き直り大事だよ。組織の問題だなと思うことは組織のせいにするみたいなことはすごく大事で、それまで全部しょい込んで、全部私が悪いんだとかって思うとすごい疲れるから

みずえ そうそう、そもそも個人ではそんなできないのよ笑 「自分ができることなんて大したことないぞ」ぐらいの気持ちを持っていいかもね。

よーた なにか応援のことを渡すとしたらなにを渡す?

いが 僕はポンコツ産業医だからミスをすごいするんですよね。そういうときに自分が悪いと思ってたらもたない。全部とは言わなくても、ほどほどに「組織が悪いんだ」ぐらいの感覚でもいいんだと思う。でも、自分が何もしないわけでもない。誰かのせいにしつつ、みんなでなんとかしよう、その組織や仕組みを変えよう、っていう意識が大事だと思う

よーた つまり、抱え込まないでってことでしょう。結局、一人になっている状況をどう一人じゃなくするかだから、地方の人はワークショップに参加できない人もいると思うけど、XとかCOEDOHのコミュニティに定期的に参加することで一人じゃなくなるんじゃないのかな。自分からそういう機会を作っとかないと万が一の時にセルフケアだと気づかないんだよね。このモヤハレもそういう場にしてもらいたい。

いが そうだね


平常時から相談する場をもとう

よーた それとね、こういうのは参加したい時に参加するんじゃないんだよ。ルーティンで参加するもんと思ってて、そうじゃないと気づかないから

みずえ そうそう。カウンセリングも有事の際に使うんじゃなくて、定期的に使っていったほうが気づけるじゃん。平常な時からやったほうがいいかなとは思う

よーた そうそう。僕もストレス耐性は強いと思っていても、片足を突っ込んでいるなって思う。自分では気がついていたとしても、別になんか誰かに相談するわけじゃないのよ。アクション起こせないんだよね、入り込んじゃっているから。

みずえ そうなんだよね。

よーた そう。そういう自分を俯瞰していたりもする。今まずいんだよねーってなっちゃう。セルフケアって難しんだって思う。だからこそ、定期的にルーティーンでコーチングを受けるとか、友達と話すとか、集まりに参加するとかはとても大事だと思うので、その意識をセルフケアとしてみんなが持ってくれるといいなって思ってます

みずえ 大事だと思う。それと、私は定期的なものって友達じゃなくて、ちゃんと専門職の支援を受けることも大事だと思う。コーチングでもカウンセリングでも

「産業保健職のセルフケアはどうする?」のはれはれ🌞

みずえ そんなわけで、今日はよーたさんからハレハレのまとめを!笑

ルーティンで習慣化して人と話してモヤハレしよう

よーた 産業保健セルフケアは、やっぱりなんだかんだ一人だけで抱え込むんじゃなくて、いろんな人と話しながらこう自分のモヤモヤをハレハレさせていくっていうことが、一番じゃないかなって思ったけどね。それを自分なりにルーティーンでどう習慣化して作っていくのか。Xもハレハレする一つだと思うしさ。だから、いろんなもの使ったらいいんじゃない?って思いました

喋ってセルフケアしよう

いが 繰り返しになってしまうけど、このモヤハレの一貫性だとも思っていて、同じことを繰り返させてください。やっぱり地方の孤独な人に特に伝えたいんだけど、僕らは仕事終わりに悩むことたくさんあるからこそ、やっぱり喋りながらセルフケアしてるんですよ。だからツイッターとかでもいいですし、モヤハレでもいいですし、吐き出したり、ネットワークを作っていただくといいんじゃないかなと思いますね。

対人支援職だからこそ自分自身をケア(支援)しよう

みずえ 私達ってさ、サービス提供する媒体じゃない。対人支援職だからこそ、サービスの価値を維持するためにも私たちのケアって必要なんだよって。品質管理のためだと思う。だって舌が麻痺した料理人とかいやじゃん笑

よーた 最高のこと言うね笑

みずえ だから、味覚ちゃんとしてる料理人かのごとく、私たちもセルフケアできたらいいなって思います

いが いいね!

みずえ では今回はこの辺りで締めましょうかね笑 今回も聴いてくださりありがとうございました!また次回お会いいたしましょう!

3人 またね〜

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