
明かり
節分から一夜明け、
今日から立春、
二十四節気もついに「春」に入りました。
でも…
どこが春なの?まだ全然寒いけど…
と感じる人の方が多いかも知れません。
何を隠そう、数年前の私もそうでしたw
この春というのは、誰がどこから見ても分かる春というものではありません。
例えるなら…
薄明かりのようなものだと思います。
暗いところで目を凝らせば分かる、という程度の微妙なものです。
これから段々と明るくなっていくことを、楽しみにしましょう。
さて、明かりと言えば…
私が心がけていることが一つあります。
それは、"玄関を明るく保つこと"。
この心がけには、新潟の実家でかつて営んでいた酒屋に起源があります。
酒屋と言っても残念ながら造り酒屋ではなく、田舎によくある雑貨屋と表現するようなお店でした。
30年ほど前、実家の改築に合わせてお店も新装したのですが、この時に施工業者から
「照明は昼間ほど明るくした方がいい」
とアドバイスいただいたようです。
新装開店後、店を切り盛りしていた母は日中でも照明をつけたままにしていました。
昼間に明るくするって、何だかもったいない気がしますよね。
でも…
夜は周りが暗くなるので自然と目立つ、
昼は周りが明るいので、照明をもっと明るくしないとせっかくのお店が暗く見えてしまう…
そう言われると納得しませんか。
普段は煌々としているコンビニも、節電等の事情で照明を落としていることがあります。
そんな時、売っている物は同じでも何だか寂しい気持ちになってしまいますね。
それだけ明かりの効果は大きいものです。
もともと「玄関」は仏教用語で、玄妙な道に入るための関門の意味だそうです。
それだけ神聖なものと捉えていたわけですね。
帰ってきた時、あるいはお客さんが来られた時、お家で真っ先に目にするのは、玄関。
玄関をちょっと明るくしておくだけで、気持ちもちょっとでも晴れやかになるならば…
それが何年も積み重なるならば…
電気代に対してお釣りが来るくらいに、良い人生へ貢献してると言えるんじゃないか、
そう考えています。
なので…
昼・夜に関わらず、家族の誰かが帰ってきていないうちは、必ず玄関の明かりをつけておきます。
家人が気づいているかは知りませんが…
私のこだわり、なのです。