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予想外の連続が、旅の醍醐味じゃね😐

 つい先日21日、汽船『さんふらわあ かむい』が晴れて処女航海の日を迎えた。
 彼女が処女航海を無事に終えたことだし、続く姉妹船『さんふらわあ ぴりか』を見に行くことにしよう。


■ オマエ、のけ😠

 『さんふらわあ ぴりか』は、今年春頃の就航を目指して、内海造船因島工場で艤装中だ。
 この造船所を眺めるには、生名島いきなじまに渡るのがベスト。
 実は、昨年のゴールデンウィークにここを訪れたことがあるので、行き方は下記記事を参照していただければと思います。

 生名島の県道173号横浜生名港線を立石港に向かってクルマを走らせると、右手に内海造船因島工場が見える。
 一旦、立石港のそばにある駐車場に停めて、チャリを借りる。

生名開発総合センターの裏にあります。

 普段は歩いてあちこち散策するのだが、今回はズボラしよう。
 写真だけ撮って、さっさと引き揚げようと思っていた。
 この時までは。

 早速チャリを漕ぎ出して、対岸の内海造船を眺める。
 あれ・・・、居らんな😐
 ちゃう、なんやねん(゚Д゚)

お、お前、ジャマやねん😒

 確かに『ぴりか』は居た。
 ただ、その横に彼女を隠すように貨物船が横付けされている😒
 もちろん・・・、
 『ぴりか』を隠す意味は無いので、ただ単に、彼女よりも後に進水した貨物船を横付けして、こちらも同じく艤装しているだけだろう。

確かに『ぴりか』さんのご尊顔は拝見いたしましたよ・・・😒

 せっかく来たのに、いくぶん拍子抜けしてしまったが、そんなことを言っても始まらない。
 チャリも借りたことだし、もう少し走ることにしよう。
 すると、予想もしてないフネを拝見することができた。

巨船が2隻も入ってはる・・・。

 まさか、『さんふらわあ』をもう一隻見れるとは思わなかった😆
 大阪-志布志間を結ぶ『さんふらわあ さつま』が入渠している。
 さらに、その隣のドックには名門大洋フェリーさんの『フェリーきたきゅうしゅうⅡ』も入渠していた。
 ともに、定期的な修繕のためにドック入りしているのでしょう。

 実は・・・、
 結構ややこしい話になるのだが、彼女たちが入渠しているのは内海造船ではなく、ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)㈱因島事業所
 同工場は、国内主要フェリー各社が修繕でもっぱら利用していることで有名です。

 もう少しチャリを走らせてみると、海上自衛隊の掃海艇にアメリカ海軍の艦艇も接岸しているのを確認。
 同事業所は、艦艇の修繕を扱っていることでも知られている。

 これで今日来た目的は達成しているのだが、チャリを借りてまだ30分も経っていない。
 このまま引き返すのは勿体ない。
 やっぱり、もう少し走ることにしよう。

■ どうにも止まらない。

 今朝訪れた生名島は、”しまなみ海道”の島々の中でも、比較的小さい島。
 島を走るクルマも少ないし、サイクリングを愉しむには本当に走りやすい。さらに言うと、サイクリングで訪れている観光客も少ない。
 立石港からクルマで5分もかからない、生名橋のたもとまで自転車でもあっという間にたどり着く。

生名橋
ノンビリ散歩するにも、快適な島です。

 ここまでそんなに時間もかからずにたどり着いた。
 そろそろ引き返そうか・・・。
 そんな訳もなく、もう少し先まで走ってみようかという気持ちになる。

借りたのが電動アシスト自転車なので、本当に楽チンなのです。

 生名橋の下をくぐって、そのまま生名島の南岸を駆けって行く。
 時折、散歩している島民の方々とすれ違う。

静謐に包まれた瀬戸内海の光景

 生名島の南端を越えて、これからは同島の西岸を北上していく。
 あっという間に、岩城橋の姿が目に飛び込んできた。

岩城橋
橋の向こうに色んな工場が見えますな😐

 しまなみ海道沿いには、大小さまざまな造船所が散在している。
 しかし、一隻のフネ全てを造船所で製作しているわけではない。
 例えば、主機関はエンジンメーカーで設計・製作するし、その他さまざまなパーツを製作する工場・企業が存在している。
 これらの企業があって、はじめて造船所は一隻のフネを建造できるのだ。
 しまなみ海道は、これら造船関連企業のメッカでもある。

イワキテック㈱本社工場
ヘタな造船所も顔負けの規模です。

 このイワキテックさんも、造船関連企業の中で大手の部類に入る。
 船体構造である”ブロック”だけでなく、煙突やハッチカバーなど大型の艤装品を製作していますね😐

 もう少し北上していくと、岩城造船さんの遠景も望める。

岩城造船遠景
ただし、左端の大きな建屋の工場は、隣接する共立工業さん。

 岩城造船は、今治造船グループを構成する一社。
 上の写真に写っているように、貨物船を主に建造している。

■ 最後に、まさかの邂逅

 ここまで来て、生名島をほぼ3/4周した。

 「結構走ったし、もうエエかな😐」

 ここいらで島を横断して引き替えそうかとも思ったが、チャリを借りてまだ小一時間しか経っていない。

 「ここまで来たら、一周してみよか😐」

 生名島は、因島と目の鼻の先にある東北部に行政・交通施設、さらには島民の住居が集中している。
 これから私が走破しようとしている、残り1/4周の同島北端部分は、森に覆われている。ここには魚の養殖場にキャンプ場などがある程度。

 上り坂と下り坂が繰り返されるが、さすが電動アシスト自転車。
 苦もなく楽々と、上り坂を登りきってしまう😄
 思わず、自分のチャリも電動アシスト自転車に変えたくなる😐

 こうして残る北端部も割合にスムーズに走りきり、再び因島の街並み、そして今日一番見たかったモノが再び眼前に飛び込んできた。

手前のフェリーは生名島・立石港と因島・土生港を結ぶ『ゆめしま』

 ほぼ正面から見ると、カーフェリーと貨物船、それぞれの用途が異なることによって、大きく構造が違うことが改めてよく分かる。

右の貨物船、まだ何も荷物を積んでいないので背が高い。
荷物を満載すると、赤い部分がほぼ海面下に沈みます。

 そうこうしながら、スタート地点の生名立石総合グラウンドに帰着。
 チャリを借りたのが8時51分で、返却したのが10時21分。
 ほぼ1時間半も走ったことになる。
 まさか島を一周するとは・・・😐

 最後にクルマで弓削島まで軽く走ってみた。

弓削港からiPhoneのパノラマ写真で。
意外とキレイに撮れるもんやなぁ😐

 弓削島から生名島に戻って来ると・・・、
 さっきまで入渠していた『さんふらわあ さつま』さんが沖で憩っている。

『さんふらわあ さつま』
チャリで生名島を一周している間に出渠していた。
いやぁ、画になりますなあ😆
『さつま』の後ろに写るクレーン群は、福山市の常石造船常石工場。

 いつかは、今日レンズに収めたフェリーたちに乗ってみたいですね。
 充実した休日でした😄

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行堂嶐 『あんどうりゅう』
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