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”行堂的”記事解説 -JMUさんの設備投資の件-
夕方、ネットニュースを見ていたら、日本造船界の雄・ジャパンマリンユナイテッドさんの記事が出てきました。
寝る前に、サクッと一考してみます😑
わずか3年間の設備投資に振り向ける額を450億円にするとの事😐
「えらい景気の良い話やな😒」という印象を受けます。
製造業以外の方々からは蛇蝎のごとく忌み嫌われる円安ですが、造船業にとっては、まさしく”神風”と言っても良いくらいの追い風です。
実際のところ(当然ですが)海外から調達する各種艤装品などの購入では大変不利になるので、この円安も痛し痒しではあります。
記事では、津事業所のドッククレーンの「吊り能力を切り替える」とありますが、かいつまんで言うと、200tまでのものしか吊れない既設クレーンを、800tまでのものを吊れる新しいクレーンに置き換えると言うことです。
わかりやすい言い方をすると、「新車に買い替える」と言うことですね😋
有明事業所でも「艤装用岸壁の新設」とありますが、それ以外の設備投資(各種クレーンetc.)も当然視野に入っていると思われます。
こうして記事に出ている時点で、「報道されても支障がない」はず。
実際は、相当以前にこれら設備投資の案件がクレーンメーカーさんとの間で諸々の詰めが済んでいると見なして良いかと😐
津と有明
Googleマップで見ても分かるとおり、津と有明の両事業所は、戦後遅くに新設された、日本の中では比較的新しく、規模の大きい造船所です。
いわば、現代の造船工法に適したレイアウトなので、今後の発展に向けての余地も期待できるのでしょう。
かく言うワタクシ・・・、
有明事業所には、10年以上前に出張で訪れたことがあります。
まぁ、兎にも角にも「デカい😈」の一言。
場内の移動は最低でも自転車、できればクルマでないと辛い。それくらい広かった印象です。
”印象”というか、本当に広いんですよ・・・😐
ブロック製作のための船殻工場も、とかくデカい😀
この有明、そして津も、四角い敷地の中央に、巨大な建造ドックと地上艤装ヤードが配置されるという、現代的な造船所における王道パターンです。
巨大コンテナ船やばら積み貨物船を建造するのに向いていると言えます。
その一方で・・・、
記事での扱いが寂しかったのが呉事業所ですね😑
呉の今後 -どうなるんかな、心配😒-
記事には「呉事業所の新宮地区には云々かんぬん・・・」とありますが、あの『戦艦大和のふるさと』である呉事業所本体については触れていません。
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まだこの時は”IHIマリンユナイテッド”だった。
また呉に足を運んで、色々と記事にしてみたいと計画しています😄
結論から言うと、「ほぼ、重きを置かれていないのかな・・・」という印象です。
たしかに、旧呉海軍工廠であり、戦艦大和を建造したという、ネームバリユーは最強ですが、彼女を建造したのも今から80年以上前。
工場レイアウトが今もその頃のままなのは、現代造船業において、あまりにも大きな弱点です。
津や有明と比べると、将来に向けての社内の重要度も決して高くないのではないかと邪推してしまいます。
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