チーズはどこへ消えた
チーズはどこへ消えた
この本は、絵本のような本です。
スペンサー・ジョンソンさんという心理学者の人が書いた本。とネズミがチーズを探すお話なのだけれど、そのチーズというのは、人のもつ気持ちの象徴です。
絵本作家さんが書いた本はたくさんあるけれど、絵本というのはどれも子供に教えたい大切なことを描いているように思います。
生きていくうえでとても大切な事。
絵本だけではなく、人間は昔から、物語を通して伝える ということを行ってきました。
歴史で見るなら、古事記とか、ギリシャ神話 古くから伝わる自然にまつわるようなお話。現代の、アニメや映画にも、子供たちに伝えたい思いや願いみたいなものが詰まっていますね。
ものすごくわかりやすい、少ない言葉と、簡単なストーリーの中に、真実が隠れている。
頭ではわかっているんだけど、というような大切なことに気づかせてくれる。
そしてその真実は、自分の人生のストレスを減らし心を豊かにしてくれる。
この本が伝えたいことだって単純です。人は臆病だから変わらないことを望んでしまうけど、変わることは前進だからそれを楽しもう! という感じです。
なんか当たり前じゃんて感じですけど。それを物語を通して、自分と重ねたり、考えながら読むから意味があるのです。本ってそういうものですよね。何が書いてあるかじゃなくて、何が見えるかみたいな。それは読むタイミングによって違ったり。
短い本なので、時間がない方でも読めると思うし、子供でも分かるところもあると思います。
私は、「叩くぐらいなら石橋など渡らない」 人間ですし、ホトトギスが鳴かなかったら鳴かなくてもいいよと思います(笑)
自慢じゃないですが、変化が嫌いで人一倍臆病です。
でもこの本の物語で、変化を 予期 して 察知して 適応 すればいいんだとわかると安心できました。
そういうことを取り入れるようになって変化を楽しむことも増えました。
想像する力が、本を読むことに加わると、本当に人の未来を変えるんです。そういう本です。