【ライターの仕事】編集者の視点を持ってライティングすると喜ばれる
地方出版社で編集職を経験し、ライター活動をしている和田知子と申します。
広告制作で3年、さらに編集を3年半ほど経験したため、出発点の視点は「編集者」でした。ただ私は「書くこと」が好きで、自分のページは自分で書きたい派。
そのせいか、ライターさんから上がってくる原稿をフィードバックせずに直してしまう傾向がありました。私の上司は、私の原稿を見て赤字を入れて全部直させるという行動を繰り返していましたが、その訓練のおかげでかなりスキルを磨くことができた実感があるため、本当はフィードバックこそとても大切(体力を使いますが)。
さて。
そんな経験から、今も「編集者目線」を携えてライティングをしています。
①記事を作成後に時間を置いてチェックする
ずっとやっているのはこれ。
数時間、できれば一晩置いてから再度自分が書いた原稿を読むと、客観性を持って読むことができます。
どう見てもおかしい、話がつながらないという論理的な問題から、誤字や脱字などをサクッと見つけられることが多いもの。書き手の時には気が付かないことがたくさんあるなと実感します。
②掲載時のバランスを考えながら取材する
編集者が作ったラフとリストをもらって、アポ入れから取材、ライティングまで全部行う時など。
「リストにある通りにアポを入れて取材に来てみると、昨日の店でフルーツパフェを撮影し、こちらでもフルーツパフェが出されました。内容がかぶりますけどどうしますか。変えてもらいましょうか?」
そんな感じで現場から編集部に電話を入れることも。
編集さんは無駄がないよう、魅力的に見えるように取材対象を選んでいると思うので、それをふまえて掲載時のバランスを考えながら取材しています。
③ページ内の表記を統一する、文字量をちゃんと合わせる
メディアによっては統一表記一覧などをもらえる場合もあると思いますが。企業の自社サイトなどを作る際などは、治外法権みたいになっているケースも多いかもしれません。
そんな時、会社員時代にもらった「会社の統一表記」をベースに、「記者ハンドブック」などを見ながら一般的な表記方法を調べてライティングしています。企画内で表記がバラバラになることは避けたいので、同じ言葉は同じ表記になるよう気をつけたり。
また、文字量調整にも気を使います。
フォーマットがある原稿なら、きちんと「20行」に収まっているか数えるなどなど。
紙媒体やチラシ、パンフレットなどをエディトリアルデザイナーさんが組んでくださる時は良いのですが、そうではないデザイナーさんが作ってくださる時、「句読点が変なところに入ってしまうので書き直してください」とオーダーされたことも。なんと!
④一呼吸おいて、一手間加えて納品すると喜ばれる
つまり、ライティングした文章は素材。
素材を納品するときに、ちゃんと箱に入るか、見栄えはいいか、店舗情報などに間違いはないかをチェックしてから納品すると、その後の編集作業がラクになるという話です。※ケースバイケースではあると思います。
私自身が編集者であった時、そういう風に納品してもらえるとありがたいし、「この人はすごい」と感じていました。
メディアの形はどんどん変わっているので、どこまで当てはまるかわかりませんが、なんとなく「ここまで見てもらえると助かる」と言われた経験があり、気をつけていることを書いてみました。
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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。