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【ライターの仕事】教育とは? 「とりあえず書いてみて。量が成長を促すから」と。


ライティング技術の向上とは

どうやってライティング技術を向上させるのか?

私が超初心者だった頃は、

「とにかくたくさん書いて」

と指示をいただき、まずはリライトから練習しました。誰かが書いた文章を書き直すやつです。

人の原稿を丸写しも有益でしょうが、それは純粋な練習になってしまって会社としては利益にならない。

リライト原稿を書いてもらえたら、仕事として成り立ちます。新人教育にもなって一石二鳥。

さらに「書いた量が成長させてくれるから」とも。書き方を教わるとか、どのポイントが大事なのかと、情報としてこれはどうだとか、そういうのはスルー。「まずは書くべし」。

大量の原稿に触れることで、自分の中の価値観と判断基準を身につけなさいということだったのでしょうか。

ただ気をつけるべきなのは、上司から言われた、

「リライト原稿を書くなら情報を足していかないと、原稿としては先細っていくのよね」

そのリスクを考えること。リライトでも新情報を加味する方がベターです。


文字数制限の中でスキルを磨く

ライティングの基礎として「言われたこと、聞いたことを確実に文字に起こす」というものがあると思います。

確かにこれは大事な技術。まずはここからです。

が、全部書けばいいというわけではありません。

原稿の目的に沿ってライティングをするときに、「今回は必要ない情報」「ここはクローズアップしなくてもいい要素」があります。

コンセプトのない原稿は読みにくいですし、誰もが長文を忍耐強く読めるわけでもありません。

わかりやすく、面白く、シンプルな文章が一番嬉しい(私は)。

そこで、「省く力」が欲しくなります。

60分聞いたインタビュー内容の中で、どれを使うのか? 何を省くのか? のスキルです。

これを磨くのが、文字数制限のある原稿を書く練習だと思います。数百文字しかないテキスト枠に感想表現を入れるともったいない。感想より情報を。
エリア名などはアイコンにして、キャッチは20文字、本文にキャッチと全く同じ表現は入れず、ただその詳細を記す文章を入れる。

上記を何度も何度も繰り返し、誰かに読んでもらい、反応をもらい続けること。その繰り返しがライティング練習だと感じています。

校正者と校閲者の存在

あまり校正、校閲チェックが入るような環境で仕事をしておらず、主に編集者が全部やる! みたいな状況で生きてきましたが。

校正→誤字脱字など表記チェック
校閲→事実確認、内容の正誤チェック

たまに、プロの校正と校閲が入る機会があります。彼らはめっちゃくちゃすごい。
「どうしてそんなことに気がつく?」と驚くような視点で疑問を投げかけてきます。

その昔、社内に校正担当者がいた時がありました。

私は恩恵を受けていないのですが、先輩から聞いた話が頭にこびりついているのですが。

「◯◯さんは今は穏やかだけど、かつてはすごい校正さんだったんだよ。

例えば雑誌の企画でかわいい長靴を紹介したときに。お気に入りの長靴を雨の日に履いて出かけたいってテキストに書いたら、【そんなにお気に入りの靴を、雨ザーザーの日にいきなりデビューさせていい? あなたは本当にそんな気持ちになれる?】みたいなコメントをもらってね。

原稿が覆されることが多くて、泣いちゃう子もいたよ!」

確かに原稿に反論されることほど怖いことはありません。必死で書いた内容を修正する苦行もつらいです。

が、どれだけ反論されたか、どれだけ指摘をもらったか、が、次なる成長へのステップ。

一人ツッコミで修正し続けるのには限度があるのです。

身近な誰かに読んでもらえたら

チェックしてくれる読者は、身近な誰かがいい。編集者でなくても、校正者ではなくても、家族や友人とか「気軽に意見してくれる誰か」です。

私の場合はもっぱら、夫です。

「この間のあれ、ちょっと変じゃない?」
「テキストが長いから写真入れる方が読みやすいけど」
「ここ見出し欲しい」

など、読んで、引っ掛かりを覚えたところに指摘をくれます。

この繰り返しが結構、効きます。なるほどーと感じて修正を重ねると、なんとなく自分でも読みやすくなっていく気がします。


あとは、「読んでもらえる」という事実がライティングの一番の栄養剤です。

文章は、誰かに何かを伝えるために綴るもの(もちろん自分だけに伝えたい秘密のテキストもあっていいです。手帳の中身とか)。

私が言いたいことが、ちゃんとこの世に響くといいなと常に願っています。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。


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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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