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【ライターの仕事】単独オンライン取材で画像共有しながらディレクションをするの巻。

一人で静かに身悶えた話。

オンライン取材を行う予定の前日、「直前ですみません。明日の取材要綱です」と担当者からメールが届く。日曜日の昼間。

よく読んでみると「私は同席できないんですけど、あとよろしく」って文末にさらりと書いてある。

え?

なんだって?

「せめてもうちょっと早く資料をくれないでしょうか」と言いたいのだが、相手の状況も知らないし。

ただ「追加資料をこの後送る」とさらにメールが届いたので、「予習がしたいので速攻送ってください」と急かす。

そして、単独オンライン取材をするにあたり、私には高いハードルがあった。

「オンラインミーティングにおける画面共有のやり方がわからない」

倒れそうだ。

これまで「書類を共有しながら話す」際には、いつも頼れる誰かがいたので、その人に丸投げしていた。

画面共有ってうまくやらないと、余計な通知が入ったり、見られたくないぐちゃぐちゃのフォルダの羅列を披露することになったり、整理整頓や入念な準備ができない人は恥がダダ漏れ系になるやつでしょ?(知らんがな)。

私には向いてない。

そういうの向いてない。恥のダダ漏れ系未来が見える。

と思って避けてきたのだが。単独取材ならどうしても絶対になんとかして画面共有をしなくちゃいけない。

取材前夜。

インタビューをするにあたり、その会社のホームページを隅から隅まで読む。しかし全然時間が足りない。

未知の相手と対話するなら、事前に情報を知っておくことは礼儀であるし、保身にもつながる。「前もって勉強しておいた」は最強のライターの武器。

とはいえコンテンツが多すぎて泣きそう。

ブログは直近一週間までしか追えない。

くそ。

そして、ここから私は最大の難関である「画面共有」の練習もしなくちゃいけない。

具体的には、明日のオンラインミーティングのアドレスに、前夜ログインする。「誰もいませんよ」という表示をよそに、私はそこで画面共有をしてみる。

「このブラウザでは、画面共有ができません」エラーが出る。なんで!

なんかわからんけど初期設定でダメにしているらしい。

アップルメニューのシステム環境設定から、ヘルプで色々調べてなんかもう記憶にないけど何かをクリックした。何かを。

いざ、再度画面共有をしてみる。

今度は、無限ミラーリングが始まった。

画面の中にちっこい画面が出てさらに、こけしの中にこけしみたいな感じで画面の中に画面が入り込んで無限こけし画面ミラーリング(意味がわからない)。

私も意味がわからない。なにこれ。

※下記の状態になった。

でもね。会議画面上部に注意書きが出てきていた。

「全画面共有にすると無限ミラーリングが発生するのでダメですよ」って。目に入ってても意味が分かってなかったのだが。

時間が経ってからそれに気がついて、「共有するのをブラウザのタブの一枚だけに限定すれば良い」をついに理解することに。

そしてやっと。

共有したい画面を、会議画面で共有することに成功。

なんか、1時間くらいかかってびっくりした。画面共有の練習に。寝よう。


丸投げされて初めて、やったことがないテクニックを身につけた。

そして取材はとても和気藹々と進み、「楽しくお話しできてよかったです」と最後に相手の方から言っていただけた。

これはライター冥利に尽きる。

初めて自分で画面を共有し、相手に見せながら「これどうします」とか言いながらインタビューしてみたり。なにこれ。かっこいい(どうでもいい)。

どうしてもやりたくなかった画面共有。

画面を共有する人が取材のキーマンになる。画面につられて人は視線を動かすし、画面で共有されているものが話題の中心になるから。

取材が終わってほっとしたら、湧き上がっていた感情もどっかに消えたので、冷静な気持ちで担当者に「新規取材の時は事前にホームページを読んでおきたいが、前日夜だけでは流石に読みきれないのでもっと早く社名だけでも教えてくれ」とメールした。

もしかしたら、そんなこと望んでないのかもしれない(なぜなら連絡が直前なので)。

しかし、ホームページさえ読まないまま取材に臨んだら、どうやって話題の切り口を見つけるのか、それもやっぱりわからない。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。


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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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