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ライターの仕事について

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。 ○ライターの仕事を続けるには ○単価アップを叶えるには ○そもそもライターってどんな仕事? ○編集の視点とライターの…
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2023年11月の記事一覧

【ライターの仕事】人生を背負うつもりで言葉を紡ぎたい。心構えの話。

仕事じゃなくても縁を繋ぎに行く 少し前、昔の同僚である友人ライターが私が住むエリアに取材に来ると聞き、その現場を見に行ったのですが。 それは、店舗を持たずに移動販売を続ける自家焙煎コーヒー屋さんの取材でした。コーヒー屋さんも私の知人。 私は取材する人と取材される人の顔を見に行った状況で、その場で「じゃあお客さん役でどうぞ」とコーヒー屋さんの私物カゴトランクを渡され、ちょろっと写り。「載せましたよ!」と友人ライターから連絡をいただき、「社会的に許容範囲内のシルエットかど

【ライターの仕事】ローカルな場所をうろうろして少しずつ編んでいく人脈

私はもともと東海圏(愛知岐阜三重)で働いていたので、静岡に移住した時は完全にアウェイでした。 ここで仕事を得るには「すっごく苦手だけど売り込みをしなければいけない」。仕事を紹介してくれるツテが何もない。 しかし売り込みなんて超苦手(ライターだけど。ライターのくせに。ライターなのに!)。 私自身は紙媒体の編集からライターになり、WEBの知識は皆無。静岡移住当時は、おそらくWEBライターの黎明期でした。いち早くWEBライティングに切り替えたライターさんは、現在でも「かなりい

【ライターの仕事】30年ローカルで活躍する女性から新しい視点を学ぶ

パンフレット打ち合わせの現場にて ある企業のパンフレットの仕事をいただいたので、打ち合わせに行きました。企業の広報担当者とWEB担当者、代理店の担当者、デザイナーさんと私がテーブルについて、今回の企画について概要を拝聴。 すでにパンフレットはかなり進んでいて、あとはコピーだけの状況まで完成したものの半年くらい放置されていたそうで。企業の広報さんが忙しすぎて。 もうそろそろほんとに進めましょう! とデザイナーさんがお尻を叩き、ついに私が呼ばれてコピーの打合せ。 正直な

【ライターの仕事】文章を書くのも楽しいけれど、取材があるからワクワクが続き、頑張れる。

ライターの醍醐味は取材があること 最近、仕事の多くは広告案件が占めているので、アポは多くて1日2件くらい。広告案件は「効果を出さねば」といつも刺激的ですし、行き帰りに寄り道することが楽しみです。 でも、たまにいただく編集記事の旅取材の仕事は別のワクワクがあります。日常から離れる冒険。10件程度の取材先に対し、2日か3日にうまく収まるようにアポを入れるのも緊張。 その「いつもの仕事」から離れる旅は、ライターを続けていく上でのモチベーションにつながっている気がします。ギャ

【ライターの仕事】急な依頼にアワアワ。そして若い編集さんのびっくり対応に思うこと。

つぶやきというか、愚痴? 数年ぶりに地方出版社の編集さんから電話がありました。 ずいぶんご無沙汰していて、さらに編集さんは始めましての方(若そう)。個人携帯から電話をくださり、未登録番号からの着信に私は「もしもし」と応対しました。(申し訳なくも旧姓で仕事を続けている手前、電話に出るときは「今の苗字か」「旧姓か」どちらを名乗るか一瞬戸惑い、もしもしで応答してしまうケースがあります)。 相手「お世話になっております。○○編集部の○○と申します」 編集さんは、私の名前を確

【ライターの仕事】ライターのスキルはコンサルタントに生かせる。ビジネス支援の可能性。

「商品開発のためにライター取材を提案したい」という連絡 知り合いのフリーランス広報さんから「結婚相談所を経営されている女性起業家が今後の事業展開に迷われていて。商品設計が曖昧だから、ライターを入れて今後の事業に使える商品プランみたいなのを作りましょうって提案したんだけど。あなたを紹介してもいい?」と電話がかかってきた。 取り急ぎ、商品提案として「結婚できる魅力的な人間になるための、ブラッシュアップコース」のようなものを想定し、3コース組み立て1コース1000文字×3つ、