「色即是空、空即是色」な9さん
数秘術において9はひとつのサイクルの完結を表す数で、運命数の計算の鍵になっています。
運命数の計算方法は生年月日の数字を1つずつばらして足し算をすることになっていますが、数学的には数字の羅列を1つの数として扱い、9で割ったときの「あまり」を求めていることとほぼ同義です。
例を見てみましょう。
<一般的な数秘の計算>
1993.05.23
→1+9+9+3+0+5+2+3=32
→3+2=5
<9で割る>
1993.05.23
→19930523÷9=2214502あまり5
これは偶然ではなく、数学を使えば証明できる法則です。年と月と日に分けてから9で割っても同じで、
1993÷9=221あまり4
5÷9=0あまり5
23÷9=2あまり5
あまりだけを足すと
5+5+4=14
もう一度9で割って
14÷9=1あまり5
計算過程は複雑になりますが、やはり5になります。
ただし、9で割るとゾロ目の判定ができない問題があるのと、運命数9のときだけ計算結果が異なります。
<一般的な数秘の計算>
2001.08.07
→2+0+0+1+0+8+0+7=18
→1+8=9
<9で割る>
2001.08.07
→20010807÷9=2223423(あまり0)
数秘9の人は、後者の計算方法では必ず0になります。
また、数秘術の計算では9を足しても結果は変わりません。
例)
3+9=12
1+2=3
9を0に置き換えても結果は同じです。
3+0=3
9さんは「何者でもあり何者でもない」と説明されることがありますが、上記の足し算のように3さんとコンビを組めば3の雰囲気を作り出せますし、同じ9さんが7さんと組んでも7の雰囲気になるように振る舞えます。
それゆえに現実の世界では軸がないと言われやすく(そういう相談は多いです)自分のことが解らなくなることもあるようですが、いかようにも姿を変えられることこそが9さんの特徴だと言えるでしょう。
居るけど居ないかのように振る舞い、だけど居ないようで居る。
数学的には0に近い性質の9さんのお話でした。