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祖母の愛
わたしは生まれた時には既に重い病気を患っていました。
病名などは今後お話できたらと思っています。
しばらくは無料で書き進める予定ですが、かなりプライベートなお話もありますので今後有料記事も増えていくかと思われます。
話を戻します。
その重い病気はそう簡単にわかるものではありませんでした。
よくテレビなどでも耳にしたり目にしたりすることがあるかと思いますが、
生まれてすぐに病気だとわかりました、というより、しばらく経っておかしいなと思って病院に連れて行ったら…という発覚の仕方は多いと思います。
わたしの場合、それでもありませんでした。
生まれてしばらくしてわかったのは
股関節脱臼
だということでした。
その後手術を受け、両足の股関節を元に戻していただきました。
やっかいなのは、わたしの病気は股関節脱臼にすっかり隠されてしまい、そのまま放置されてしまったことでした。
歩くのが遅い、みんなと同じことができない、といういろんなことが
股関節脱臼だったから
で済まされてしまったのです。
本当の病名がわかるのはまだまだまだ先のことになります。
生まれてすぐに両足を手術することになったわたしをいちばん大切にしてくれたのは祖母でした。
両親共に働いていましたので
代わりに祖母が病院でつきっきりでわたしを看病してくれました。
かわいそうにと足をさすり続け、
神様に祈り続け、ずっとそばについていてくれました。
祖母の愛がなければわたしはこんなふうに自分の人生を変えることはできなかったと思います。
祖母に愛されたという大きなものがわたしを強くしてくれたと本当に今になって思うのです。
愛されたという記憶は、人を強くしてくれます。
愛された分だけ、人は強くなれる、辛い時、身をもって感じたことです。
だから、わたしたち夫婦に子どもはおりませんが、友達の子どもやよそのどの子どもたちにも、少しでも愛情を持って接するようになりました。
その経験がきっといつかのわたしをもまた強くしてくれる、そんな気がしています。