無理めな条件の彼氏と結婚しようと足掻く①

もう少しで付き合いはじめて3年目の、私の彼氏はいわゆる夢追い失敗人だ。大学中退、バイトしながら夢追い10年、30代を迎えてようやく契約社員として職にありつき、最近やっと正社員になったところ。

一方私は彼とは5つ年下で、いわゆる偏差値の高い都内国立大を出て、紆余曲折ありながらも、今はそれなりに大きい会社で正社員として働いている。今現状のプロフィールでいえば、真っ当極まりない人間だ。(あくまで現状である)

ただ、私は真っ当であろうとしたばかりに、人に優しくするとか、気遣うとかそういうことはほとんどできない。蹴落とすことだけを教えられてきたから。

そういった意味では、彼氏の方がはるかに優秀な人間なのであるが…つまりそう、簡単に言うと、私の両親から結婚を大反対されている、というのが実情なのだ。

なんでこんなことを書きはじめたのかというと、結婚するまでの紆余曲折を記録しておく意味と、おんなじような境遇で検索した人が、たまたま見ないかなーという、期待が少しあったりする。なお、現在進行形で解決していない事案である。

さて、彼が私の両親が初めて挨拶をしたのは、1年ほど前の話、つまり付き合って2年目の頃だ。彼はよくいえば飾らない、非常に正直な人間であったため、開口一番「〇〇で契約社員として働いている、▲▲です!」と元気にあいさつしてしまう。私の表情筋はここで死んだ。

これは大変予想外の出来事だった。なぜなら、事あるごとに彼から「正社員じゃないけどいいの?」という趣旨のことを言われていたからである。ちなみに正社員がいいって言ったし、転職してほしいとまで言いましたけどー、うそじゃん。まさか親の前で、自信満々に、開口一番言う??

一度考えてほしいのだが、今の50〜60代なんて雇用形態=正社員と考えているとみて間違いない。つまり、そんなことは最初から言わなくても良い。世の中の悩める人たちは「私の彼は大丈夫でしょ!」と思わずに、注意しておくことを心からお勧めする。

その後、ものすごい嫌味を親から言われ、実に険悪なムードで挨拶は終了した。さらに酷いことに、私の仕事は当時多忙を極めていたが、挨拶翌日の勤務中に母親から長文の拒絶メールが来るなどした。専業主婦恐るべし。人間、社会生活を鑑みて配慮ができるというのも、大切なスキルだと痛感する。控えめに言って地獄である。

文字に書くと、「え?なんでそんな人と結婚したいと思ってんの?」と、字面だけだと思われそうだが、まあ、思っているのだから仕方がない。続きはまた後日、綴ろうと思う。


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