ラグビーにおけるプロップの重要性!

恐れ多いタイトルなんですが、自分の経験と最近のラグビーのトレンドも踏まえて書いていきます。注目されることの少なかったポジションでしたが、日本代表の活躍のおかげでスクラムに注目が置かれるようになり知っているという方もいるかと思います。

まずはポジションの説明!

プロップというのは、15番まであるラグビーの背番号の「1番」と「3番」の選手のことです。2番のフッカーと合わせフロントローと呼ばれることもあります。というか、その3人でまとめられることの方が多いです。

今回は、あえてフロントローではなく、プロップに絞って書いていきたいと思います。というのも、プロップとフッカーは隣のポジションであり求められることも類似している点が多いのですが、経験者の方はわかる方も多いと思いますが、これまた違うポジションなのです。また機会があればフッカーを始めとした他のポジションのことも書いていこうと思います。ちなみに、私はプロップでした。もちろんフッカーをすることもありました。

プロップは柱!

プロップというのは、「柱」という意味です。どこの柱か定かではありませんが複数の柱という意味だと私は考えてプレーをしてきました。

代表格としては、スクラムの「柱」です。

スクラムというのは、ノックオン等の軽微な反則があった場合にとられるプレーのひとつで、8人対8人で組み合うものです。そこでチームの先頭であるプロップは、「柱」としてスクラムを支えているのです。お互いのチームのプロップ同士が組み合い力を掛け合いながら勝負をする。そこに、ラグビーの醍醐味があると思います。

昨年行われた、RWC2019での日本対アイルランド戦のスクラムを覚えている方も多いのではないかと思いますが、あれはプロップを「柱」と言わしめる象徴的なプレーでした。あのスクラムによって流れを掴み勝利に近付いていったのだと感じました。また、プロップ出身としては、本当に嬉しいプレーでもあり、3番の具選手が叫ぶ前に、テレビの前で叫んでいる私がいました。

​そしてチームの「柱」へ

今回のワールドカップでは、「笑わない男」が注目されましたが、彼はプレーでも注目してほしい選手です。具体的な数字は分かりませんが、どれだけのプレーをしているかを表す、ワークレートがとても高い選手の一人です。それがどれだけ凄いことかと考えると、8対8で組むスクラムでは常に最前列で戦い、1回1回に全力を注ぎ、パワーでは他の選手に勝っている部分も多いですが、スピードやスタミナは他の選手と同等に求められています。タックルした直後に立ちあがり、またタックルに入る。そのスピードは世界でも1、2を争う選手だと思います。また、他のプロップの代表選手も同じ水準でプレーしていますし、トップリーグの選手の中でもワークレートの高い選手は多いです。試合観戦でも、倒れた後の起き上がりに注目してみると面白いかもしれません。

プロップには、今書いたようにラグビーという競技が進化していく中で様々なスキルが求められています。しかし、本質は変わりません。それは、チームの最前線で戦う選手であるということです。ラグビーでは、それぞれのポジションで求められることがありますが、スクラムを組み相手と対することができるのはフロントローであり、プロップなのです。

スクラムが負けるとチームが盛り下がり、フォワードの優位性が崩れてしまい戦うのが非常に苦しくなります。RWC日本大会の決勝のイングランド対南アフリカはそんな試合になりました。スクラムで優位性を持つことができた南アフリカが終始優勢に試合を進めていくことができました。

そしてスクラムを支えるのはプロップです。どんなにラグビーが進化していき、テンポが速くなり、パスやキックが多用されても、スクラムがある限りプロップの重要性はとても高く、チームの「柱」なのです。

少し熱く語らせてもらいましたが、本当はもっともっと無駄なこともたくさん言いたかったのですが、今回はこの辺りにしときたいと思います。

今回も下手な文章で申し訳ないですが、読んでいただけたらスキを押していただいて、個人的に興味を持っていただけたらフォローしていただけたらと思います。よろしくお願いします!