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「Closure」楽曲解説!M3「funeral」編
どうも、prewordsのGt,Vo佐藤です。本日はM3「funeral」について解説していきます。以下の参考楽曲リストもあわせてお楽しみください。
M3「funeral」
【楽曲の制作背景】
「funeral」は2018年12月~2019年1月ごろに作った曲。寒い時期につくったからなのか、楽曲もすごく冷たく恐ろしい雰囲気の曲に(笑)。この曲はJoy Divisionの自伝的映画「コントロール」から多大なインスピレーションを得ています。この映画を見ていなかったら「funeral」は恐らくできていなかったでしょう。(映画自体とても素晴らしいので見てほしい…)
「funeral」に関してですが、この曲はほとんどSyrup16gです。ぶっちゃけそれ以外リファレンスはありません。とくに意識したのは「delayed」「coup d'Etat」。これらのアルバムは静と動のコントラストが素晴らしく、めちゃくちゃ参考にしています。
ただ、各メンバーの手癖などもかなり出ていて、最終的にはそこまでSyrup16gっぽくない曲に仕上がっているのがポイントです。それにしても聞き返すと、本当にこの曲は暗い。アルバム内でもダントツのヘヴィさがありますね。
【制作時にこだわったポイント】
この曲のイントロでは、リードギターによるループフレーズを使用しました。これがものすごい印象的で、不気味かつ冷たい印象を生み出すことに成功しています。夏botさん、岩田さんのアドバイスを得ながら作りこんでいきました。(制作時はあまり意図していなかったけど、パラダイスロスト期のアートみたいな音色ですごく気に入っています)
あとは歪みの質感にもこだわりました。サビや間奏以外ではブルースドライバーで軽めに歪ませ、サビや間奏ではビッグマフを重ね掛けして音の壁を構築。こうすることで、より静と動のコントラストが明確になっています。静と動のコントラストはこの楽曲の肝の部分なので、しっかり作りこんでよかったなと感じています。
【歌詞について】
この曲の歌詞はJoy Divisionの自伝的映画「コントロール」を見てすぐに書き上げました。主人公ではなく、妻のデボラ目線で書いています。
歌詞の中でははっきりと「愛に引き裂かれた」とありますが、もちろん元ネタはこれ。本当に大好きな曲です。いまだに色あせることのない名曲。
正直、楽曲にはJoy Divisionの要素はありませんが、歌詞はまんまイアンカーティスとデボラの物語です。Joy Division好きの方は、歌詞もじっくり見てほしい。
【この楽曲の聴きどころ】
この曲の聴きどころは、ずばりイントロ。各楽器が折り重なるようにして始まるのが好きです。リードギター→ドラム→バッキングギター→ベースという流れで1つずつ楽器が入ってくるのがなんかいいなって思います。
あとは、曲後半のギターソロも聴きどころとして挙げられるでしょう。アルペジオとハイコードを上手く組み合わせたフレーズで、個人的に気に入っています。こういう曲にとってしっかりと意味のあるギターソロは、結構好きです。
【さいごに】
M3「funeral」の解説はここまで!
「funeral」が収録されている1st mini album「Closure」は、以下のリンクから試聴が可能です!ぜひタップして聴いてみてくださいね!
https://big-up.style/Ocpc8DLShn
次回のコラムでは、コクトーツインズを強く意識したM4「slowmotion」を解説します!お楽しみに!