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デザイン塾やってます

こんにちは。
PREVENTデザイナーの田坂です。
これまで2人で活動してきた私たちのチームに、新たに3人目のメンバーが加わりました。新しい仲間はグラフィックデザインを専門とするプロフェッショナルであり、その方の加入により、私たちのチームはさらにパワーアップします!

グラフィックデザイナーの採用に至った経緯については、ぜひ磯部さんのnoteをご覧ください。

弊社のミッションは、「一病息災の健康支援モデルを社会に広める」ことであり、生活習慣病の重症化予防サービスを提供しています。

PREVENTデザインチームは、少人数ながらも多彩なプロジェクトに取り組んでいます。しかし、限られたリソースの中ですべてのデザインに関わることは難しいため、優先順位をつけて対応しています。また、デザイナーが増えたことでより専門性を持って取り組んでいます。具体的には、グラフィックデザイナーさんには販促物、UI/UXデザイナーはWeb上のシステム構築、アプリデザインなど、多岐にわたるプロジェクトに関わっています。

一方で、システム開発においてはエンジニアが主体となって進める場合もあり、デザイナーの関与が必要ないこともあります。それでも、社内開発の約8割にはデザイナーが参加し、デザインの力を発揮しています。

約8割のプロジェクトに関わっていると記載しましたが、デザインチームが直接手を出せない領域にもデザインのニーズがあります。営業チームが使用するクライアント向け資料や社内のプレゼンテーションスライドだけではなく、弊社には医療分野での「学会発表」でのスライド作成やポスター発表も多く、デザインする箇所は多岐にわたっています。
すべてにデザイナーが関わると過剰になってしまうため、非デザイナー向けに社内のデザインスキルを向上させる「デザイン塾」を定期的に開催しています。


デザイン塾の始まり

デザイン塾は、デザイナーが主体となって開催し始めたものです。
昔からちょこちょこと「デザインについて教えてほしい」という声は上がっていました。しかし、リソース不足であったり、優先順位を低く見積もっていたりと、デザイナーチーム自信もなかなか重い腰が上がりませんでしたが、もう勢いで「とりあえずやってみましょう!」となり始めました。
けっこう軽い始まりです笑

デザイン塾の目的

デザイン塾の目的は、非デザイナーである社内のみなさんに向けて「デザインについて」様々な講座を開催することにあり、その目的はいくつかあります。

  • 「デザイン」に興味を持って頂くこと

    • デザインの基本的な考え方や魅力を知ってもらうことで、社内全体のデザインに対する意識を高めることができる

  • 社内のデザイン力の底上げ

    • 非デザイナーがデザインの基本を理解し、実践することで、会社全体のデザイン力が向上し、プロジェクトの質の向上

  • デザイナーのアウトプット

    • デザイナー自身が自身の知識やスキルをアウトプットする場として、講座を通じて他の社員と交流する機会を持てる

  • デザイナーのやっていることのアピール

    • デザイナーが普段行っている仕事や考え方を知ってもらうことで、他の部門との連携がスムーズになり、相互理解が深まる

  • 非デザイナーへのデザイン教育の価値

    • デザインの基本を非デザイナーに伝えることで、デザインに対する理解と協力を促進し、デザイナーが関わることのできない部分でも質の高い成果物を生み出すことができます。また、デザイナーのリソース不足を補い、全体的なプロジェクトの効率化を図ることができる

先ほども書きましたが、デザイナーが関わることのできない箇所はいくつもあり、デザイナーが入るには過剰になってしまったり、単純にリソース不足のこともあります。
ですので「やり方をお教えするので、頑張って作ってください!」(応援🙌)という形で、非デザイナーがデザインのスキルを身につけ、自主的にプロジェクトを進めることをサポートできるような形になれたらという目的としています。

また、デザイン塾の一環で、Slackの中のチャンネルに「助けてデザイナー」を設置しました。「依頼するほどでもないけど、アドバイス欲しい!」を気軽に投げていただける機会も設けています。

デザイン塾の内容

「デザイン塾」は、3ヶ月に1回開催される定期イベントです。この塾では、「簡単で」「すぐ使える」デザインのヒントをテーマに取り上げています。

今まで開催した「デザイン塾」

  • デザイン四大原則

  • 色「配色の世界」

  • Design Ship2023 行ってきた発表会(2回)

  • デザインとアンケート

  • 文字「君たちは本当のフォントを知っているか」

  • 余白「あなたの余白の旅」

  • Research Conference2024 行ってきた発表会(2回)

もちろん、デザインが単なる「小手先の技術」ではないことは理解しています。しかし、非デザイナーの社内の他部署の方々に「デザインとは」と小難しく説明するよりも、「こう見せると分かりやすくて、いい感じになる」というポイントを知ってもらい、頭の片隅に置いてもっらって、どこかで使ってもらえるような簡単なヒントを実践してもらえたらと考えています。

私自身もデザイナーになるまでは、デザインについて深く考えることはありませんでした。何かのチラシを見ても、それが緻密に計算されたデザインだとは気づかず、「ふーん」という程度でした。おしゃれだなと思うことはあったかもしれませんが、それ以上の意識はありませんでした。

ですので、まずは「見た目をちょっと良くする」「小手先のテクニック」を学ぶことから始めていいと思います。そこから、デザインに対する興味を持ってもらえることが理想です。

【第6回 君たちは本当のフォントを知っているか】のアジェンダ

アピールすることの重要性

デザイン塾の開催は、先に述べた「デザインについて興味を持っていただくこと」や「デザイナーが関わらなくとも少しでも上手く伝えることのできる資料になること」を大目的としていますが、それと共に「自分達のやっていることをアピールする場」としても捉えています。
私たちは単に「いつも何かやっているよね」「何か作っているんだよね」という印象ではなく、具体的に自分たちの活動をアピールすることで、伝えた相手に「デザイナーさんに相談してみよう!」と思ってもらったり、思いを共有した上で何かを活用してもらえたりすることが、私たちにとっても大きなメリットがあると考えています。

また、自分たちの「デザイン」の仕事をアピールすることには、多くのメリットがあると思ってます。
例えば、デザイナーがただ表面的な装飾を作っているのではなく、様々な考えを巡らせた上でデザインを作り上げていることをアピールすることで、デザインのプロセスやその価値を理解してもらうことができます。
さらには、「デザイナーは魔法使いではなく、1〜2日で何かを作り上げるわけではない」という現実を伝えることで、より深い理解と尊重を得ることができます。
このように、デザイン塾は単なる知識共有の場だけでなく、自分たちの取り組みや成果を積極的に発信することで、デザインの奥深さや専門性を広く理解してもらい、共感や協力の輪を広げていくことを目指しています。

デザイン塾開催の課題

「デザイン塾」は基本的に、オンラインのスライド発表で行っています。こちら側からの一方的な発信です。
また、参加者もこちらから一方的に来てくださりそうな方にSlackにて呼びかけたり、直接話しかけたりと、まだまだ参加率には課題を残しています。

また、開催中はZoomのチャット機能を使って活発なやりとり…と言えればよいのですが、まだまだそこでも社内浸透が薄いので、参加率とともに課題を大きく残しています。
とはいえ、「開催を続けていくこと」「直接呼びかけていくこと」が、とにかく大事なので、地道に頑張ります。
他にもたくさん課題はありますが、今は目下この課題と向き合います。

デザイン塾で気づいたこと

今まで開催したデザイン塾ですが、「人に説明する」「大勢に向けて説明する」ってことは、自分の頭の中にある情報は正しくて、伝えてよいものなのか、またどう伝えたら良いのか、どう伝えたら少しでも認識が近いものになるかを自分で問うことも大事だと気が付きました。

間違った情報や自分の思い込みで、できることもありますが、それはただの付け焼き刃ですし、そもそも良くないことになので、「ちゃんと調べて」、「自分の中で理解できてから伝える」これが思った以上に大変でした。
「なぜそれのほうが良いのか」や「なぜそれではダメなのか」ってなんとなく、それっぽい言葉を使えばそれっぽく聞こえてしまいます。

よくデザインやファッションで多用される言葉で、「センス」って言葉があります。「センス良い感じ」「センスがあるから」って、一見正しそうな言葉になります。
ただ実は、「センス」の中の言葉を噛み砕くと、「左右のバランスが整っている」「情報の優先度がわかりやすい」などなど、たくさんの理由があります。それを「センス」ってまとめただけ。
ちなみに私は、「センス」=「場数」✕「理由さがし」だと思っています。
それっぽい言葉でまとめる。ただ、「それっぽい」だけで、本質は伝わらないなと感じました。

デザイン塾を通して、「デザインって面白いかも!」「なんか前つくたものよりもプレゼンの資料がいい感じにできたかも」って思ってもらえたら幸いです。

デザイン塾をやることは自分にとって「伝える難しさ」を問ういい機会にもなってます。

次のデザイン塾は、何をやるか思考中ですが、今までデザインチームでもやったことのないことやってみたいなと思ってます。

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