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新キャリアパス制度で、スペシャリストとして昇進したメンバーが爆誕した話
こんにちは!プレティア・テクノロジーズにてHR Managerをつとめています、田中です(社内では呼ばれていませんが、巷ではもえやんと呼ばれています)。
プレティアでは2023年より新しいキャリアパス制度を導入することにしました!具体的には、Specialist(専門職)でもグレードL8以上に昇格ができるというものです。この制度導入後すぐにスペシャリストとして昇進が決まったメンバーもいます。
この変更の背景や内容について、詳細に記述します。
そもそもプレティアは専門家が多い企業
プレティアは、およそ6割が外国籍のメンバーで構成され、また、半数がエンジニアというチーム構成となっています(2023/1現在)。さらに国籍数は日本を含めて17カ国!国籍ダイバーシティの強い企業なんです。
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また、プレティアの組織特徴として、「R&Dチームが存在する」ということが挙げられます。このチームにはComputer VisionやMachine Learningにまつわる専門家が多く集まっており、専門家として研究・開発にフォーカスするし、プラットフォームへ還元していくことが彼らのミッションとなっています(PhDホルダーの在籍例もあります)。
事業領域を広く持つプレティアではエンジニアメンバーの専門性も多岐にわたり、AR開発では外せないUnity 3Dの高い技術力を持つエンジニア、フロントエンドエンジニア、アプリエンジニア、プラットフォームエンジニアなど、30名規模にしては本当にいろんな専門性を持つエンジニア陣が在籍します。
「マネージャーにならないと、昇格できない?」
プレティアの評価制度は12段階で、グレードが上がる=昇格となります。「社会にイノベーションを残せる組織であり続ける」という考えをベースに、それぞれのグレードに対して細かく定義が決まっています。
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プレティアでは半年に1度の評価査定を行います。評価時は、昇格させたいメンバーが「本当にグレードの定義を継続的に発揮できているか?」ということをマネージャー以上のメンバーで議論します。
去年のある日、評価査定時期にマネージャーの1人から、「このメンバーを昇格させたいのだけれど、「ピープルマネジメントをしたいわけではないそうだから、昇格させられないな」という相談をもらいました。
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技術面から長らく貢献をしてきたメンバーだったので、この相談はかなりクリティカルで、社内にて長らく議論を重ねました。
Specialist(専門職)としてのルートで昇格するという前例を作らなかったのは、マネジメント職と専門職を分けると、エンジニア陣は「専門性を高めたいしマネジメントしたくない」という人ばかりになってしまうのではないか…という思想からだったようです。
しかし、スポーツを見てもそうですが、「監督=マネージャー」と「選手=プレーヤー、スペシャリスト」の強みは異なるもの。マネジメントではなくプレーで成果を残すタイプのメンバーももちろんいるはずです。プレティアではあくまでマネージャーはロールのひとつと捉えていますが、であれば、自分の専門性を極めて社内模範となる・社会にインパクトを残すというキャリアの作り方をするメンバーも応援するべきであろう、という結論に至りました。
また、社内のキャリアパスを定義するのには多くの議論や配慮・考慮があり、少し前にも議論はあったものの、変更するための意思決定体力が当時にはなかったのも事実です。
このタイミングで施行となったのは、下記の背景があったためでした。
1. 各チームにマネージャーになることを希望し実際に適性のあるメンバーが出てきていること
2. マネージャーを育成するVPoE(11月に採用できました!)がいるため、継続的なマネージャー輩出が期待できるようになったこと
上記の変化によってスペシャリストに集中する人がいても良い準備ができ、晴れてこの制度の導入が決まったのでした。
「Manager」と「Specialist」のキャリアパス制度を導入
議論を重ね、ついに「Manager」と「Specialist」を分けてキャリアパスを選べるグレード制に改定することにしました。この2つのキャリアの積み方についても、マネージャー陣と議論を重ねて定義を詳細に作り上げました。
※現在はエンジニア職とデザイナー職にのみ導入
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たとえば、L8グレードの「Manager」と「Specialist」では下記のように定義が異なります。
- Manager; Give effective advices to members' career paths/growths(メンバーのキャリアパスについて、効果的なアドバイスを行うことができる)
- Staff; Identify fundamental technical issues in the team and solve those with the team(チームにおいて根本的な技術課題を特定でき、それをチームを率いて解決に導くことができる)
*StaffはL8/L9グレードの呼称。英語で"Staff"は"Senior"の上に権威を持つ呼称です。 https://blog.tryexponent.com/learn-software-engineering-levels-to-advance-your-career/
ManagerとSpecialistを分けることにより、タイトル呼称も変更しました。
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どんなことを社のリーダーたちに期待するのかについては議論を重ね、マネージャー陣を中心に良い定義ができたように思います!
実際にメンバーが「Specialist」として昇格しました
導入は今年からになりますが、すでにSpecialistとして昇格したメンバーがいます!作ってすぐに適用するスピード感は、スタートアップ/プレティアならではだな…と思います。
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作って終わり、ではないので、これでメンバーのキャリアが広がったと思えるかどうかについては追って計測していけたらと思います!
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