ワンダフルワールド006宗教とは何か
はじめまして。こんにちは。
連日暑い日が続いていますが、アイスコーヒーや音楽やマンガに涼を求めながら、ヒヤッとするような心地よいマンガを構想中のGプレッソです。
さて、今回のワンダフルワールド⑥におきましては、『宗教とは何か』と題しまして、ヒトの『祈り』に関して綴ってみたいと思います。
ワタシ個人の『宗教とはなんだろう?』という素朴な問いをベースとして展開している記事になっております。
『宗教』とは、一側面、非常にデリケートな問題の一つであると認識をしておりますので、全ての記述には、肯定-否定などの判断を一切組み込んでいないことをご理解いただければと思います。よろしくお願いします。
もくじ
①Gプレッソの独白
②宗教とは何か?
③世界の宗教事情
④偉大なる存在
⑤各々の祈り
連載Gマンガ『ボクはディオゲネス』
『デイドリームビリーバー』構想進捗リポート
あとがき
①Gプレッソの独白
はじめに、ワタシはどのような立場からこのテーマを綴っているのか?ーに関しましてひとつ書き記しておきたいと思います。
ワタシ自身『宗教』的に無信仰の半世紀を生きておりますが、旅先で機会があれば大きな神社や寺院等にも立ち寄ってみたり、子どもの頃よりイベントとしてのお祭りやクリスマスも何となしに楽しみにしていた記憶もあります。
また、いわゆる『「神様」的な存在』の存在・非存在に関しては、「現在までのところのワタシには理解不能でありまして・・」という曖昧な立ち位置を採用させて頂いております。
とはいえ、宇宙存在の神秘や自然の偉大なる不可思議なデザインに目を向ける時、やはりそれらをデザインし形作ったであろう『サムシンググレート』的な存在が存在しないわけはない-という思いには確信を持っています。
時に、宇宙や自然存在の不思議に思いを馳せたり、ふとした折のワンダフルな出逢いに目を向けたりする度に、都度都度「なぜそれはこのようなものとして存在しているのだろう?」という思いも湧き上がってきます。
無意識にでも『崇高なるなにか』への憧憬心は今も昔も変わらず、抱き続けているのでしょうか。
いずれにせよ、『個々人的な内なる祈りが宗教のそもそもの本質である』-という認識をベースに持ち続けていることは深く自覚するところです。
②宗教とは何か?-religion-
religionの語意的には「しっかり結ぶ-縛る-」という意味を持つようです。
以下、あくまでワタシが〔宗教〕という現象に関して抱いているイメージですが、具体的には
○〈世界〉-宇宙-の成り立ち
○ヒトの〈死〉の向こう側-ヒアアフター-
○〈人間〉の来し方行く末
○個的運命-それぞれの〈ワタシ〉が生まれた理由
○日常生活の指針
etc,etc、
人類の抱き続けている謎に関して、一つの解答や方向性を示してくれるもの-として〔宗教〕を捉えています。
なかなか解答のでない「問い」に対して、とにかくも一つの「解」を提示してくれること。「わからない」という解も含めて、何某かの方向性を示してくれるもの。
また、『よりよき生』に向けての実践的な日常生活の在り方のヒントを与えてくれるもの。
総じて、【宗教】とは、安心や安寧や方向性を指し示してくれるもの-という理解をしております。
また、それぞれの『宗教』は、それぞれに「神話」的な物語を持っている、というイメージもあります。
世界中の各地で、「呼び名は異なれど、どこか似ている物語」が汎在(あるいは点在)していることは、よく知られていることですが、それぞれのストーリーは好奇心を惹き付けてやみません。
③世界の宗教事情
宗教の種類
○ 世界的宗教(国家・人種・民族・性別・階級などを超えて広く世界的に広まっている宗教)
○民族宗教(特定の地域・民族により信仰されてきた宗教)
○新興宗教(伝統的宗教に比して成立時期が新しい新宗教)
○無宗教的宗教(特定の宗教を信仰しない立場)
世界宗教としては、よく世界三大宗教として、キリスト教 イスラム教 仏教 というカテゴリーを目にすることが多いです。
が、このようなカテゴライズは考え方にもよるので、四大宗教や五大宗教というワードも目にすることがあります。
以下、各宗教のおおよその信仰的人数を備忘録として記録しておきたいと思います。※掲載順番に特に大きな意味はありません。
○キリスト教
カトリック~11億~15億人~
プロテスタント 5億人~
正教会(ギリシア正教/東方正教会)2億6000万人~
○イスラム教 ~16億~20億人~
○ユダヤ教 1500万~1700万人~
○仏教(ブッディズム)4億~5億人~
○ヒンドゥー教 11億人~
○ゾロアスター教(拝火教) 15万人~
○バラモン教
○バハイ教 600万人~
○シク教 2400万人~
○ジャイナ教 500万人~
○儒教-仁の教え-
○道教-タオの教え-
○チベット仏教(ラマイズム)
○神道 8000万人~
○諸処の各民族宗教
○無宗教 12億人~
※『人数』に関しましては、書籍やサイトにより、さまざまな解釈がありましたので、あくまでおおよその目安として記しています。
因みに、ジパングにおいての「宗教法人」数は18万!~あるということで、世界においての総「宗教」数は、膨大な数にのぼるのだと理解できます。
基本、宗教は「国」を跨いでいるのがスタンダードでもあり、それぞれの国内において幾つもの宗教が併存・並存しているものと理解しております。そのことを前提にした上で、下記のような色分け地図は厳密には困難な試みですが、『○○教圏』的な意味合いで、あえて個人的な備忘録として置いておこうと思います。
④偉大なる存在
偉大なる存在とは?
神 GOD 仏 サムシンググレート ブラフマン・・・呼び方は様々あると思われますが、ここで考えてみたい『偉大なる存在』とは、端的に『ヒトの力を超えた宇宙を作りしクリエイター』存在のことです。
存在するかどうか、またどのような形・姿・在り方で存在するかどうか、を含め、個人的思い&考察として「無いわけはない」と直観できます。
それは、端的に、宇宙のあらゆる全てが、何の意図も無しに、このようなデザインとして偶発的に出来上がっているわけはない、と思えるからです。
世界の宗教の中には、
・一つの神様という在り方(一神教)
・複数の神様という在り方(多神教)
という考え方があるようです。
また、大自然やあらゆる万物の中に神々を感ずる・アニミズム的な在り方や、・全てのものに神が宿る汎神論(パンセイズム)という在り方もワンダフルに思えます。
一方で、・『無神論』という考え方や、・『不可知論』という態度もありますが、
どのような考え方・信仰を有しているのだとしても、お互いそれぞれに「いずれにしろ〈世界〉はワンダフルだね」と心穏やかに仲よく生活できる世界が望ましい着地点なのだと思えます。
個人的には「サムシンググレート的な何か」は在るのだと感じています。
⑤各々の祈り
世界には、特定の宗教を「国教」として定めている国もありますが、現代は、『信教の自由』が守られている時代でもあるので、地球上、どんな場所に住んでいても、個々人がどのような宗教を求め、どのような信仰を携えていても、他者から否定される謂われはないー
-というのが基本的な世界のお約束になっているのだといえます。
最終的に、他の宗教・信仰を否定したり、かつ他者を傷つけない限り、個々人が心の中にどのような祈りをもっていても自由であること-を忘れないでいこうと思います。
それぞれの〈祈り〉が、他者に寛容で優しいものであることを期待して暮らしていきたいと思えます。
とはいえ、21世紀前半の現代、残念ながら、今回記し願ってきたような
『「性善説大前提的なヒト」観』だけでのほほんと暮らしていけるような「世の中」ではないようです。人類の歴史や現在の世界・社会情勢等を鑑みる時、〔宗教〕は時に「安心・安寧」の真逆の方向に向かってゆく側面も孕んでいる場合もあることは広く周知されている現実なのだと思えます。
そのことは、後のワンダフルワールド記事『008ヒトとは何か?』『009社会とは何か?』で綴ってみたいと思います。
いずれにしろ、ワタシなりのワンダフルワールドを模索していくためにも『「異文化理解」としての宗教』に関して、これからもアンテナを張っていきたいと思います。
皆様にとって”祈り”とはどのようなものでしょうか?
本日は訪れて頂きありがとうございました。
連載 Gマンガ
『ボクはディオゲネス』
第028話 苦味-NIGAMI-
『デイドリームビリーバー』構想進捗リポート
リアルワールド×メタバース‐VRストーリーコンテンツ
前回までに紹介・掲載させていただきました-ひとまずの-『新規24キャラクター』のアニマルパーティーの組み合わせをひとまず決めてみました。まとまった休暇を使って心ゆくまま決めてゆくのが心地よかったです。
これから以下のような下描きデッサンに入っていこうと思っています。
休みが終わればまた、カメの歩みのペースになりますが、一歩ずつ進めていこうと思います。
あとがき
本日は 記事を訪れていただきありがとうございました。
本年の初夏、アーノルド・ローベル展を訪れてきました。
がまくんとカエルくんシリーズで広く知られている作家さんですが、初期作品からお話作り、彼自身の生い立ちに関する展示の数々の中から「繊細な感性」を垣間見ることができました。
作品作りとは『優しさを受け渡してゆく営みなのだな』と深く感じ入る体験を頂きました。
世界や社会は、いままさに複雑にこんがらがって目まぐるしく廻っていきますが、時に大自然に浸りながら、コーヒーやマンガや音楽をサプリメントとして、心の平静を忘れずに何とか穏やかに暮らしていきたいと思います。
次回予告
次回のワンダフルワールド006では『哲学』に関してライトに触れてみたいと思います。テーマにご興味をお持ちの皆様におきましては、ぜひお時間のある時にでも覗いて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
著者自己紹介
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キンドルアンリミテッドでも読めますので、もしご興味頂ければぜひ一読していただければと思います。
note記事のおしらせ
2023年6月時点でnote記事に以下のラインナップをアップしております。何か引っかかるタイトルがございましたら、ぜひ訪れて頂ければと思います。
『マンガワールド-Gプレッソの。①~⑫』の記事におきましては、 概ね以下のような内容を綴っております。
①マンガへのリスペクト
②人類の絵の歴史
③世界とマンガの歴史
④マンガ構造論-マンガに必要な要素とは?-
⑤絵の好み論-マンガの絵柄について-
⑥絵描くということ-絵描く能力とは何か?-
⑦マンガ表現場・発表場
⑧マンガを作るということ-具体的マンガメイキング-
⑨マンガのジャンルとは?
⑩コミックコード・著作権・剽窃問題・パブリックドメインなど
⑪マンガの未来
⑫究極のマンガとは?
また、マンガ実作や絵の歴史やマンガの歴史に関してエクストラ版としてまとめた3つの記事もアップしております。
広くマンガファンの皆様におきましては、興味のあるテーマがございましたら、ぜひ訪れていただければと思います。