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本当にいい、住み続けたい賃貸住宅とは?〈後編〉 #3環境共生型賃貸住宅「鈴森village」

こんにちは! 鈴森village《すずもりヴィレッジ》広報チームです。

2023年がスタートしました。賃貸住宅をお探しのあなたが、よりよい物件にめぐり合える年になりますように。

埼玉県和光市で建設中の環境共生型賃貸住宅「鈴森village(詳細はこちら)」は、ほぼ工事が終わったところです。

さて今日は、「本当にいい、住み続けたい賃貸住宅」の条件ってなんだろう? をテーマにした鼎談の後編をお届けします(前編こちら)。

登場するのは、リクルートの不動産住宅サイト「SUUMO」編集長の池本洋一さん、新しい視点で不動産を発見し、紹介するサイト「東京R不動産」の室田啓介さん、鈴森villageの設計者である設計事務所スターパイロッツ代表の三浦丈典さん

後編は、住宅の間取りや人が心地よさを感じる要素などについて、プロならではの視点がいっぱい。賃貸物件を選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。



リビングのあり方が多様化してきている

ソロキャンプ式リビングで「リビ充」生活

室田 前編では「本当にいい、住み続けたい賃貸住宅」の条件の一つとして、「環境性能」を挙げました。ここからは、「間取り」や「心地よさ」について話し合いたいと思います。まずは、間取りから。

住まい手が求める間取りって、ライフスタイルと密接につながっていますよね。たとえば、従来の「広いリビング」って、「大きな画面のテレビを家族みんなで観る」というのが前提になっていたと思うんです。でも、いまはそれぞれが自分のスマホやタブレットを観る、「1人1デバイス」が当たり前になっている。そうなると、リビングに求められるものも変わっているはずです。

「東京R不動産」の室田啓介さん(写真/記事中、すべて鈴木愛子)

池本 そうですね。僕は以前にSUUMOで1枚の絵を描きました。リア充ならぬ「リビ充」って造語を作ってね。

三浦 「リヴィジュー?」って、フランス語みたいだ(笑)。

池本 いや、造語は大したことないんだけど(笑)、どういう絵かというと、リビングの空間に家族が一緒にいても、お父さんとお母さんと子どもたちは会話をせずに、それぞれ好きなことをやっている。家の中で一番快適な場所がリビングだからそこで過ごしている、という場面。

それで、僕が中古で買ってリノベーションした物件では、夫婦それぞれが好きに過ごせるように、3畳ぐらいのちっちゃいリビングみたいなコーナーを2つ作ったんです。

「SUUMO」編集長の池本洋一さん

室田 「ソロキャンプ式」とおっしゃっていましたよね。

池本 そう。1LDK、2LDKといった広くはない部屋でも、リビングの考え方っていろんなパターンがあると思うんです。

変幻自在! マルチなゆとりスペースの使いみち

“何LDK”の発想にとらわれないのがいまっぽい

三浦 僕が設計した鈴森village(詳細はこちら)でも、従来の“何LDK”の発想にとらわれずに、柔軟に使い方を工夫できるスペースを盛り込みました。たとえば、3畳ぐらいある階段の踊り場とか、インナーバルコニーとか。吹き抜けで天井が高い部屋もあるし、玄関前の共有廊下が広くてほぼ専有のように使える部屋も。

実際に、地元の不動産屋さんを案内したら、「間取り図のイメージよりずっと広々していますね!」と驚かれたほどです。

設計事務所スターパイロッツ代表の三浦丈典さん

室田 鈴森villageの広い踊り場のように、何とも規定されていないスペースって、場合によってピアノを弾くかもしれないし、テレワークするかもしれないし、みたいな感じで、いまっぽいですよね。

三浦 だけど、これらのゆとりスペースは“何LDK”の数字には現れないから、住宅情報サイトなどで検索すると実際より狭く扱われてしまう。実質的には一般の2LDK より広くても1LDKとみなされ、「2LDK以上」で検索してもヒットしない、とかね。強味であるはずのゆとりスペースのせいで、逆に高スペック住宅を探している借り手の目に触れにくいという歯がゆさがあります。

池本 情報が“何LDK”を基準にして扱われるのは、ほとんどの物件が定型的な間取り・面積だからですよね。そしてそれは、賃貸住宅市場の構造的な問題なんです。

いまは部屋を探すときに、大半の人がまずアクセスするのはウェブサイトの情報。だから、数字に現れず分かりづらいゆとりスペースは「最初の段階で不利になる」として、部屋をあっせんする賃貸管理会社や仲介会社から嫌われる。そのためどうしても、玄関・クローゼット・サニタリー・バルコニーといった、居室の数や面積に含まれない部分が削られて、決まりきった間取りになってしまうわけです。

でも、あえてそうではない作り方をしている物件は希少ですから、現地の管理会社や仲介会社がその価値をきちんと理解して案内すれば、借り手にも伝わると思います。

図面に現れない「ゆとりスペース」付き物件はお得

三浦 もう一つは、図面の問題。一般の人には平面図って分かりづらいから、サイト上では伝えにくい部分でもありますね。

室田 踊り場の広さや吹き抜け、ロフトなどは図面だと分かりにくいですよね。でも、たとえば20m2の居室に8m2のロフトがついている場合、使える面積は全然違うし、体感的にもずっと広く感じる。吹き抜けがあって天井が高かったり、広い踊り場がある場合もそう。

家賃はほぼ登記簿上の床面積で決まるから、同じ20m2でも、そこに含まれていないゆとりスペースが付いている物件はお得ですよね。

大きな掃き出し窓の上部にさらにドーマーがあって室内は明るい。外には広々としたバルコニーも
敷地にもともとあった巨木に加えて、建物外周にもグリーンを配置

心地よさの条件ってなんだろう?

コロナ禍で「心地よく感じることの価値」が急上昇

室田 僕はよく「東京R不動産って、どんな基準で掲載物件を選んでいるんですか?」と訊かれるんですが、強いていえば「心地いい家」かな、と思っていて。実面積より“体感面積”っていうのもそうだし、ほかにも窓から緑が見えるとか、見晴らしがいいとか。そういう「人間が本来、心地よく感じることの価値」が、コロナ禍でぐっと高まったように思います。

在宅勤務が増えて、「これまで気にならなかった家の狭さや騒音が気になる」という声をよく聞くようになり、快適性を求めて郊外へ引っ越す人も増えました。いままでと同じ家賃で一部屋増やせるうえ、自然環境にも恵まれますからね。

1階の室内からは小径や向かいの棟の植栽が見える
棟間の小径にもさまざまな樹種が植えられている。

都心から距離を置いて、快適な「1.5拠点居住」を

室田 地方にセカンドハウスをもつ、いわゆる「2拠点居住」もブームになりましたが、遠距離にある2つの家を行き来するのは、結構ハードルが高い。だったら、「都心へも気軽に行ける、便利な郊外」に住む、という選択肢は合理的ですよね。僕はそれを「1.5拠点居住」と呼んでいます。

三浦 鈴森villageは、最寄りの和光市駅から池袋まで15分足らずなので、「1.5拠点」というには近すぎるかもしれない。だけど、あの広い敷地に低層の棟をゆったり置いたレイアウトや、あれだけの豊かな緑がある環境で「家賃20万円前後」っていうのは、東京23区内では絶対にできないこと。そこをぜひ見てほしいですね。

池本 平均的なものを効率的につくることに特化したのが賃貸住宅市場。だから、オーナーが土地や地域に愛情を注いでいて、建築家がこだわりを持って建設した賃貸住宅って、本当にレアなんですよね。

部屋探しをしている人は、そういう匂いを感じる物件に出合ったら、いま住んでいるまちに限らず、とにかく見ておいて損はない。僕はそう思いますね。(了)

人が心地よく感じる住まいの要素ってなんだろう?と考える3人

まとめ

いかがでしたか?
コロナ禍で在宅時間が増え、住宅性能だけでなく実質的な広さや、豊かな自然環境を求めて郊外へ引っ越す人が増えているといいます。

都心を少し離れるだけで、これまで都心で払っていたのと同じ家賃で、より高いスペックの賃貸住宅に住むことができるのです。

鈴森villageは、池袋から約15分の和光市駅から徒歩5分。都心へも交通至便でありながら、緑豊かで広々とした敷地に建物がゆったりと建てられています。それぞれの住戸には、“何LDK”に含まれないゆとりスペースがたっぷりあって、使いみちはいろいろ。家賃も20万円前後とリーズナブルです(鈴森villageの詳細はこちら)。

さて、次回からは、鈴森villageオーナーの鈴木早苗さんと、鈴森villageが取得を目指す「LEED認証」のコンサルタント会社・ヴォンエルフの社長、平松宏城さんの対談をお届けします。どうぞお楽しみに!

【物件に関するお問い合わせ】
リゾン和光支店
wako@lizon.co.jp
https://lizon.co.jp/store_guide/

東京R不動産
https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=17060


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