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間もなく完成! 緑豊かで一年中快適な住まい #1 環境共生型賃貸住宅「鈴森village」

家を買う、というのは大しごとです。
高いお金をかけるからには、失敗はしたくない。
だれもがそう思うでしょう。
でも、賃貸なら、気軽に“お試し”ができます。
人生の一時期、好きな住まいに暮らしてみることができたら――。

駅近で、豊かな緑に囲まれた静かな環境。
空気がきれいで、冬暖かく、夏涼しい室内。
エネルギー消費が少なく、地球にもおサイフにもやさしい住まい。
吹き抜けや光庭ひかりにわからは、柔らかな光が降り注ぐ。
ゆったりとした空間で過ごせば、心のゆとりも生まれそうです。

2023年1月。これまで夢だった、そんな暮らしが手に入る賃貸住宅が
埼玉県和光市に誕生します。


はじめまして。鈴森villageすずもりヴィレッジ広報チームです。

埼玉県和光市で建設中の環境共生型賃貸住宅「鈴森village」は、来春早々から入居者募集が開始されます。そこでこれから、「LEEDリード認証」*取得を目指している(賃貸住宅ではとても珍しい!)鈴森villageの魅力や、このプロジェクトに関わる人々の想いをシリーズでご紹介していきたいと思います。

第1回は、鈴森villageの設計者である建築家・三浦丈典さん(設計事務所スターパイロッツ代表)に、オーナーとの出会いのエピソードや、設計コンセプトなどを伺いました。

注)LEED認証とは
建物と敷地利用の環境性能を評価する国際認証制度。米国のグリーンビルディング協会(USGBC)が開発、運用しており、世界で最も広く利用されている

【鈴森villageの概要】

  • 所在地:埼玉県和光市本町4410-1ほか

  • 交通:東武東上線・東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線「和光市」駅徒歩5分

  • 用途:集合住宅+テナント

  • 戸数:住戸26+テナント4

  • 延床面積:2,231.3m2

  • 事業主体:株式会社鈴森

  • 設計・監理:設計事務所スターパイロッツ

  • 施工:株式会社相川スリーエフ

  • 完成:2023年2月20日

  • 賃料:賃料:17万円~21万8000円(いずれも共益費込)



鈴森villageの魅力って?


最高級の環境性能で快適な住まい

「鈴森village」の最大の特長は、建物と敷地利用について高い環境性能を備えた物件だけに与えられる「LEED認証」取得を目指していること。それは住まい手にとって、どんないいことがあるのでしょうか。

鈴森villageを設計した三浦丈典さんがまず挙げるのは、建物自体の性能です。

「断熱性や気密性が高いので、エアコンの効きがよくなり、冬は暖かく、夏は涼しい。一般的な性能の住宅に住んでいる人は、快適さの違いに驚くかもしれません。高効率エアコンや節水蛇口・節水シャワーなどの省エネ設備も備えているから、光熱費も少なくてすみます」。もちろん、換気設備も完備しているので、ウイルス対策にもなります。サッシやガラスも断熱性が高く、窓の結露も抑えられます。

設計事務所スターパイロッツ代表の三浦丈典さん(写真/特記以外、すべて中村晃)


豊かな緑とサスティナブルな雨水システム

建物の周りに緑がたくさんあること、外来種や有害物質を用いないことなども、LEED認証の要件の一つです。「この敷地にもともとあった屋敷林をできる限り生かし、さらに建物の外周やバルコニーにも、地域の在来種の植物をたっぷりと配しています。もちろん有害物質を含む建材や南洋材などは一切使用していません」と三浦さんは話します。

屋敷林の巨木を残し、建物周りには在来種植物を施した

植栽の水やりには、雨水を使用。屋根の雨どいから流れてくる雨水が、パイプを通ってバルコニーの花壇に上階から下階へと順にしみ込んでいく、サスティナブルなシステムを採用しています。水道水を無駄にしないだけでなく、敷地内に降った雨水を下水に直接流さないことで、都市型洪水の予防にも貢献します。

雨どいから流れてくる雨水は植栽に染み込む


なぜ「LEED認証」にこだわるの?


手間とコストがかかっても、いいものをつくりたい

LEED認証は対象によって5つに分類されていて、鈴森villageはこのうち、戸建住宅や中低層住宅に適用されるLEEDリード forフォー Homesホームズの取得を目指しています。

LEED認証は世界で最も広く利用されている環境性能評価制度ですが、日本では、申請するのは商業ビルやオフィスビルがほとんど。

三浦さんは、その理由を次のように説明します。「海外ではLEED認証を取得したビルは価値ある物件とみなされ、賃料を高く設定できます。その影響もあり、日本でも商業ビルやオフィスビルには少しずつ広まってきました」。けれども、賃貸住宅は、まだそうした状況にはありません。

LEED認証には設計段階から厳しい環境基準への対応が求められることはもちろん、審査にもそれなりの労力とコストがかかります。

「一般に、賃貸住宅では収益性が最優先になるケースが大半なので、コストなどのかさむLEED認証取得はハードルが高いのです」(三浦さん)。実際に、賃貸住宅でLEED認証を取得した物件は、日本ではまだ数えるほどしかないといいます。

では、なぜ鈴森villageではあえてLEED認証に挑戦したのでしょうか。それは、オーナーである鈴木家の強い意志によるものでした。


「道路村長さん」の地域への想いをつなぐ

鈴森villageの敷地は、この地で代を重ねてきた旧家・鈴木家に継承されている土地です。

鈴木家13代の鈴木左内は、1895年(明治28年)に23歳で新倉村(現在の和光市)の村長となって以来、44年間にわたり村長として無報酬で地元のために力を尽くしました。
その間には、現在の和光市駅である「にいくら駅」の開設や郵便局設置への協力、特産品である「新倉牛蒡にいくらごぼう」の品種改良と販路拡大など、大きな功績を残しています。

なかでも、村の発展のために信念を持って推し進めたのが、基幹道路である浦和・新倉道(現在の駅前通り)の拡張・整備でした。公的資金が十分でなく、当初は土地の買収に難色を示す地主もいたそうです。

けれども、左内が自身の保有する土地を無償で提供するなど、無私の心で取り組んだことが他の地主たちの心を動かし、10年がかりで事業を成し遂げることができました。

この道路は地域の大動脈となり、経済発展に大きく寄与。村人たちは左内を「道路村長さん」と呼んで功績をたたえたといいます(鈴木勲二著『道路村長さん 鈴木左内-その事業と想い出』より)。

鈴木左内の取り組みを紹介する書籍

「この土地に建設する賃貸住宅は、住む人にも、地域の人にも、喜ばれるものにしたい。そのために、ぜひともLEED認証を取得したいのです」。鈴木家からそう言われたという三浦さん。「その言葉に、並々ならぬ熱意を感じました」と振り返ります。


建築は未来のまちの担い手を育てるうつわ

三浦さんがこのプロジェクトの設計を託されたのは、母校の早稲田大学で行った講演会がきっかけでした。同じく早稲田大学理工学部建築学科の出身だった鈴木晴紀さんが、三浦さんの講演を聴きに来ていたのです。

「建てる」だけが建築家の仕事ではない――。

それが、三浦さんの一貫した哲学です。「僕が目指しているのは、『未来のまちを楽しくする子ども』を一人でも増やすこと。そのために、子どもを対象としたイベントやワークショップも開催するし、必要なら建築物も建てる、というスタンスでこれまでやってきました」と話します。

子どもがまちを好きになるきっかけになることを願って企画したワークショップ
「人力遊園地 とべ!とべ!フクロウ」(2019年、写真/三浦丈典)

建物を建てることがゴールではなく、そこから生まれる物語や未来に重きを置いているという三浦さん。その結果として、保育園や図書館、カフェ、交流施設など、子どもたちを育むための施設を多く手がけてきました。

「設計と施工だけでなく、設計前の計画段階から、工事が完成した後の運営や維持管理まで、できるかぎり長い時間軸でプロジェクトに関わっていきたいと思っています」。

「村ぐるみで山を育て、子どもを育てる」をコンセプトにした「にしあわくらほいくえん」(2018年、写真/三浦丈典)

自身も建築に関わる企業に勤めていた晴紀さんは、三浦さんのこうした考えに共鳴。講演会の後日、三浦さんに連絡を取ったといいます。
晴紀さんは、鈴木家の保有する土地に、LEED認証を取得した高品質な賃貸住宅を建設したいという構想を持ち、設計を任せられる建築家を探していたのです。

じつはこのとき晴紀さんは、がんで余命1年の宣告を受けていました。

「晴紀さんに誘われて現地を訪れた時点では、僕はまだプロジェクトの実現に半信半疑でした。でも事情を聞き、『私の構想を託せる人は、あなたしかいない』といわれて、『自分にできることはなんでもします』と答えたのを覚えています」。三浦さんはそう振り返ります。

こうして2017年に、晴紀さん夫妻とともに鈴森villageのプロジェクトがスタート。その翌年に、晴紀さんの妻・早苗さんによって夫の遺志が受け継がれました。


鈴森villageでどんな暮らしができる?


戸建てのような低層集合住宅、しかも駅近!

鈴森villageは、合計約2600m2の敷地の北側・南側にそれぞれ3階建ての2棟が建ちます。住戸は、南棟1階の8戸がバリアフリー重視のワンフロアタイプ、それ以外はすべて2階・3階のメゾネットタイプになっています。構造は1階が鉄筋コンクリート造、2階・3階が木造です。

「メゾネットタイプなら、子どもがいても階下に音が響くのを気にしなくてすみます」と三浦さん。集合住宅で、音の問題に悩まなくていいのは嬉しいですね。

場所は、和光市駅から駅前通りをまっすぐ南へ下って、徒歩約5分と駅近の立地です。電車は東武東上線・東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線の3線が利用でき、和光市駅から池袋駅まで各駅停車で19分、準急や急行ではわずか14分で到着します。


「n LDK」には含まれない、ゆとりスペースがたくさん

一般的な賃貸住宅では、居室と水回り以外の余分なスペースは、ほとんどないのがふつうです。

でも、鈴森villageは違います。
間取りにはバリエーションがあり、タイプによって、吹き抜けや居室のように使える広々とした踊り場、ウォークインクローゼットなどが設けられています。屋外にも専有できる光庭や、ゆったりとしたバルコニー、共有デッキなどのゆとりスペースがたくさん。

たとえば、バルコニーにテーブルとイスを置いて、天気のいい日は外の風と緑を感じながら食事を楽しむ。そんなライフスタイルも手に入ります。


光庭を通して、上空からの光が室内を満たす
プライベートなテラスとしても利用可能
ドーマー(屋根窓)が設けてあり、北側の部屋も明るい
ゆったりとした階段の踊り場スペースは、居室のように使用できる
広々とした共有デッキから屋敷林が見渡せる


1階には便利で楽しい4軒のショップが入居!

周囲は閑静な住宅街。鈴森villageの敷地の一部はこれまで、私有地でありながら公園として地域に開放されていました。駅への近道として、ここを通り抜ける人も多かったのです。

鈴森villageが完成してからも、敷地内を自由に通り抜けられるようにしよう――。つねに地元のことを考えてきた鈴木家にとって、それは当たり前の選択でした。

「せっかくなら、これまで以上に楽しく通れるようにしたいと思い、敷地内の小路に面してショップを置く提案をしました」(三浦さん)。
4軒のテナントには、ヘアサロンをはじめ、わくわくするようなショップを誘致する予定です。

公園だった一角には、1階にショップが入り、楽しく通り抜けられる


まとめ

いかがでしたか? 鈴森villageの魅力の一端が伝われば嬉しく思います。次回は、「これから求められる賃貸住宅の姿」をテーマに、リクルートのSUUMO編集長・池本洋一さん、東京R不動産の室田啓介さん、そして、建築家・三浦丈典さんの鼎談をお送りする予定です。どうぞお楽しみに!

【物件に関するお問い合わせ】
リゾン和光支店
wako@lizon.co.jp
https://lizon.co.jp/store_guide/

東京R不動産
https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=17060

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