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一年半ぶりの復帰レースに向けて。

こんにちは!今週のブログ担当の山田です。
GW、皆様いかがお過ごしでしょうか?

僕たちは寮合宿期間としていつも以上に集中してトレーニングに励んでいます。気温も安定して走りやすくなってきたので、より一層選手のモチベーションも高まっております。

第二回目の陸上教室の模様

先日行われた第二回目の陸上教室では子供たちにも外で思いっきり走ってもらいました。レクリエーションやリレーなどで競い合いながら楽しんでいる子供たちの様子を眺めていると、理屈抜きにスポーツって人を熱くさせるよなーと思ったりします。

子供たちには速く走る方法だけでなく、スポーツの楽しさみたいなものも伝えていきたいですね。

一年半ぶりの復帰レースに向けて


さてさて、タイトルにもある通り、私山田は6月に約1年半ぶりの復帰レースを予定しています。

いやー、ここまで本当に長かった。。。

今は「ようやく、ここまできたか」という嬉しい心境と同時に、「またケガや不調になるのでは」という不安を常に抱えながら、日々のトレーニングやコンディショニングに慎重に取り組んでいるところです。そのため焦らず、一歩一歩着実に積み重ねていくことを意識しています。(不安があるなら無理せずに記録会は回避するかもしれません)

この1年半、ケガや体調不良で走れない日々が続く中で、それらの根本を見直すべく様々な新しい取り組みを行ってきました。そこで今回はその取り組みの一つをシェアしたいと思います。

それは「睡眠への取り組み」です。

アスリートにとって睡眠は大事

我々アスリートにとって「睡眠の質を高めること」はパフォーマンスを高める上で最も重要なことの一つです。なぜなら、睡眠時間が足りていなければ十分にリカバリーできず、次のトレーニングの質を下げてしまうからです。さらに慢性的な睡眠不足はパフォーマンス低下だけでなく、ケガのリスクも高めます。そのため、アスリートはトレーニングだけでなく、睡眠の質を高める努力を怠りません。(大谷翔平選手も昼寝と合わせて一日になんと10時間近く睡眠を取っているそうです)

僕自身も睡眠の重要性を認識していたつもりでしたが、ケガによる身体的・精神的ストレスによって、「ベッドには入っているけれど、よく眠れない」という時期が続いていました。当時、いわゆる不眠症になっていたのだと思います。

そのような状態では自然治癒力が下がってしまいますから、ケガの回復も遅れます。さらには「疲労回復のために良かれと思って行なった行動が、かえって脳や身体を疲れさせてしまった」という現象を引き起こしていたような気がします。

そのため、当時「どうすれば質の良い睡眠が取れるか」ということについてとことん考えました。そうして試行錯誤した結果、少しずつ眠れるようになりました。と、同時に少しずつ走れるようになってきました。まぁ実際には卵が先かニワトリが先かわかりませんが、取り組みの効果は多少なりあったと思っています。

その中で最も効果的だったと思える取り組みは「睡眠の見える化」です。

なぜかというと「睡眠の見える化」をすることで”どんな行動をしたときに睡眠の質が向上するのか”が客観的に分かったからです。

例えば、どんなに科学的に正しいとされることでも自分の身体には合わないという”例外”がありますよね。(あるいは現時点では科学で証明できない因果関係もあるでしょう)つまり、科学的に良いとされているけれど、自分の体には合わないことだってある。それを自分の身体を実験台にして「睡眠の見える化」をすることで、あくまで自分の身体にとって正しい行動を見つけることができました。

敬遠していたウェイトトレーニングにも取り組み始めました。
ちょっと不思議なトレーニングもやってます。

睡眠の見える化

「睡眠の見える化」のために使ったのはAuto Sleepという睡眠管理アプリ。
(有料ですが買い切り610円)
Auto Sleepでは次のようなデータを計測してくれます。

・総睡眠時間
・深い睡眠時間
・良質な睡眠時間

このアプリの良いところは細かい設定が不必要な点で、眠っている間にApple Watchをつけているだけで睡眠を自動で計測してくれます。

ある睡眠研究によると、「良質な睡眠を取る上で一番重要なことは睡眠の最初の90分でより深い睡眠を取ること」だそうです。そのため、最初の90分で良質な睡眠時間を多くとれた日にどんな行動をしていたかを記録するようにしました。

具体的には
・睡眠前の行動
・環境(気温・湿度・寝具等)
・昼寝の有無(時間)
・食事、サプリメント(腸内環境)
等です。

その結果、大体の傾向を掴むことができ、ある程度のマイルールを設けることで明らかに睡眠の質は高まりました。(「そこまでストイックにするのか」と思われるかもしれませんが、案外やってて楽しかったです笑)

まとめ

今回は「睡眠の質を高める方法」について、ご紹介していきました。

はっきり言って、ここまで仕組み化しても睡眠の質を完全にコントロールすることは難しいです。しかし、ある程度、仕組み化(ルール化)することで意志力の無駄使いを減らすことはできるんじゃないかと思っています。(人間の意志力は有限、夜寝る前は最も意志力が下がっている状態といえます)

また、睡眠管理アプリを薦めておいてなんですがデータに頼りすぎるのも危険だとも思っています。なぜならデータに支配されることで結果的に間違った選択をしてしまうからです。例えば、自分にとっての正解(マイルール)を決めたのに、それを守れないことにいちいちストレスを感じていては本末転倒ですよね。

だから、意図的にルールに遊び(グレーゾーン)を設けたり、ある一定期間のみ、「睡眠の見える化」を行なったりする方法がベストなんじゃないかなと個人的には考えています。

以上、結果を出していない中で「こんな努力してます」とアピールするのは選手として違うかなぁと思いつつも、自分と同じように困っている人の助けになるかもしれないと思い、今回はシェアさせて頂きました。

この記事がどなたかのお役にたてば幸いです。

それでは次回は三宅選手です。よろしく!

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