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BtoB /IT企業に知ってほしい、まずはここから始めるPR

増加するインターネットの利用時間

デジタル時代の広報PR活動は、単に情報を発信するだけではなく、どのように質の高い情報をデジタル上に蓄積し、ステークホルダーとの信頼関係を築くかが重要になっています。今や、消費者やビジネスパートナーは、企業に関する情報をネットで検索し、その企業のブランドに対する信頼を形成します。良くない情報も目にする機会が増え、情報が見つからない企業は選択肢から外れやすくなっています。

メディアの状況も変わり、企業規模に関わらず、独自の新しい情報を求める傾向が強まっています。これは、情報環境の変化やメディア数の爆発的な増加によるものです。企業は、このような環境下で、どのようにして自社の「信頼・信用・安心」を消費者に伝え、真摯なコミュニケーションを図るかが問われています。

また、一方的なメッセージの発信だけではなく、双方向のコミュニケーションを通じて、企業の価値やビジョンを伝えるPR活動の重要性が、今まで以上に高まっています。

令和4年6月総務省情報通信政策研究所

令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

広報PR活動の重要性

BtoB企業で広報部門が未設置、またはマーケターが広報業務を兼務している場合は、PR活動が後回しにされがちです。多くの場合、プレスリリースの発信程度に留まり、メディアとの関係構築も最低限の対応しかできないことがあります。どこから始めるべきなのか迷うこともあるかもしれません。
そんなときは、ぜひ以下の3つから始めてみて下さい。

1.自社の状況把握

競合他社のメディア露出状況を調査し、どのメディアにどのように取り上げられているかをリストアップします。合わせて、過去に自社が広告出稿したり、PR記事やプレスリリースで取り上げられたメディアをまとめしょう。どのような内容で取り上げられたか、どの記者によって書かれたかなどの詳細を整理することで、徐々にメディアと自社の接点がみえてきます。

競合分析シート

2.メディア分析

次に、各メディアのターゲットオーディエンスを特定し、どのような人々がそのメディアを閲覧しているかを理解していきましょう。そのために、各メディアがどのような論調でキーワードやトピックを扱っているかを分析します。また、メディアの特性を把握し、それぞれのメディアがどのような内容に重点を置いているかを理解します。メディアごとだけでなく、記者の執筆スタイルや関心事を調査し、どのようなトピックに興味を持っているかを把握することも大切です。

ターゲットメディアリスト

3.プレスリリースの配信

次に、サービスのローンチや事例の発表など、プレスリリースに適した社内のトピックスを積極的に探してみましょう。自社の活動と世の中のトレンドが交わるキーワードを取り入れ、定期的に情報を配信することが重要です。

メディアに記事を掲載してもらったり、問い合わせがすぐに入るようになるのは容易ではありません。成果がすぐには見えなくても、挫けずに継続することが重要です。

PRは「信頼の銀行」、積み重ねることで価値が増すコミュニケーション投資

ユーザーや求職者、パートナー企業の立場になり、自社について検索した際、客観的な情報が一切ない状態は、印象を損ねる原因となることを理解しましょう。

  • ステークホルダーに対して情報を積極的に開示し、コミュニケーションの機会の創出

  • 関係者と能動的に情報を共有・交換し、自社にとって重要なステークホルダーの認知度や情報の有用性を高め、信頼性とブランディングの構築

  • 自社サイトやオウンドメディア、プレスリリース配信プラットフォームを通じた公式な情報発信による信頼性の向上

これらの取り組みを通じて、広報活動の重要性を認識し、効果的なPR戦略を展開することが、企業の成長とブランド価値向上に不可欠です。

広報PR活動は、企業がステークホルダーとの関係を構築し、企業のビジョンを実現するための重要な手段です。戦略的に計画され、実行された広報PR活動は、企業の認知度を高め、長期的な成功に貢献します。

広報活動を開始する際には、完璧な体制が整うのを待つのではなく、経営層がリードし、外部の専門家と協力して小さなステップから始めることが重要です。PDCAサイクルを繰り返すことで、戦略を微調整し、企業のブランドとメッセージを市場に効果的に伝えることができます。経営層の積極的な関与は、このプロセスを成功に導く鍵となります。

最後に

難しいことを書いて、偉そうに格好をつけていますが、とにかくシンプルにターゲットに対して、どう捉えて欲しいのかどうなって欲しいのか、そのためにどんなことを伝えたらいいか何を媒介して伝えるべきなのか、直接伝えるほうがいいのか。といういったコミュニケーション方法を考え、まずはできることから地道に続けていくことが大事です。

「小さな会社の広報大戦略」日経BP 日本経済新聞出版

ブログを最後までお読みいただき、ありがとうございます。最後に、ひとつお知らせがあります。リープフロッグ代表の松田純子さん主導のもと、『小さな会社の広報大戦略』を発刊いたしました。小規模なBtoB企業向けに、広報戦略、組織、業務、人材採用、評価方法を網羅的に解説しています。役にたつ広報業務の資料がダウンロードできますので、本書と合わせて、ぜひチェックしてくださいね。

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📅 開催時期: 3月より開始
🕒 セッション時間: 個別対応で30分間(セッションの最初の5分間は、私たちの提供する「プロといっしょ講座」の簡単な紹介をさせていただきます)

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  • 広報課題の相談: 皆様が直面している広報に関する悩みや課題について、一緒に解決策を探ります。

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参加方法: 興味をお持ちの方は、こちらの[info-pr@spring-pragency.co.jp]宛にご連絡ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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