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プライドが高い上司

最高学府を卒業した何人かの上司についたことがある。今日はそのうちのひとりを紹介しよう。

ある半導体商社に中途入社したときのこと。その商社は大手商社の1部門が独立して子会社化された企業だった。上層部は財閥系大手商社から役職が1ランクアップして出向してきた社員たち。課長代理だったら課長として。課長だったら部長として。その最高学府の大学院を卒業した私の上司もそうだった。上司は子会社に出向したことが不服なご様子で、いつも「本体に戻りたい」と言っていた。

「自分はこんなところでこんなやつら(外部から入った中途社員)と一緒に働くような器じゃない。」と言わんばかりで、いっつも不機嫌で私を小馬鹿にしたように接していた。

じゃあ仕事はできんのか?というと、今思えば使えないやつだったと思う。忙しいが口癖で毎日深夜まで仕事して翌日は昼頃出社。昼夜がひっくり返っているだけ。たいして仕事も進捗していない。メーカーと顧客の間に立つのが商社の役割だが、どちらにも責任を取らない。ふわふわした仕事しかしてなかった。そして仕事の教え方も下手だった。というか、教えてはくれなかった。小憎たらしい嫌味だけは一流だった。おかげで商社嫌いになって、それ以来私は商社というものに勤めていない。

今彼はどうしているのだろう?相変わらず最高学府出身者であることを鼻にかけて大手商社の看板で生きているのだろうか。プライドや学歴ばかりが高くても、仕事ができるわけじゃないという反面教師。

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