コナのコーヒー農園に魅せられて
鉄は熱い内に打て
書籍を読み終えて、興奮冷めやらぬ内に、
コナコーヒーに関してネットで色々と調べてみました。
以前にも書いた通り、
コナには、日本企業ではUCC上島珈琲やドトールの大規模農園があり、
日本人の方で小規模農園をやられている方もいらっしゃいます。
大規模農園は、基本的に農園見学を予約なし無料で出来ます。
(一部有料のところもあり。)
小規模農園でも予約をすれば見学が出来るところもあり、
まだハワイ島へ行った事はないですが、
行った際には色々と見学したいと思います。
そして、日本人経営者の農園に絞って色々と検索したところ、
いくつかある中で、私の中の理想の農園が見つかりました。
私の理想のコーヒー農園
農園の名前は、山岸コーヒー農園です。
「ハワイ コーヒー農園 日本人」で検索をすると、
大規模農園等へ見学に行ったブログがトップに出てきてしまい、
思うように探せませんでした。
そんな中、根気強く探してみたところ、
山岸コーヒー農園のホームページを見つけました。
ホームページの文言に惹かれ、
最初は何の気なしにブログを読み始めたのですが、
読み進めるに順って、山岸さんの想いや志しに心底共感し、
最初から最後まで約10年分を一気に読み漁りました。
一度目は一気読みし、二度目はノートに重要と思う部分を
要点にまとめながら読みました。
前回のnoteで紹介した書籍が刊行された2010年、
コナでは大変な事態が起きていたのです。
CBB(Coffee Berry Borer)という害虫がハワイ島に上陸したのです。
ブラジルでは1910年代から被害を受けていて、
世界中のコーヒー生産地で猛威をふるっているそうです。
(旅行者の服等に付着していたか、ブレンド用の生豆に含まれていたのが
原因ではないかとの事。)
そのため、コナコーヒーが近年品薄になってしまっているそうです。
他国では殺虫剤を使用しているが、農薬の規制が厳しいアメリカでは、
使用不可であるため、様々な対策を講じて試行錯誤している最中との事。
コナコーヒー農家は兼業農家が多く、
CBBの被害によりコーヒーを諦める農家が続出し、
そうするとCBBの楽園と化す上、隣の農園まで飛んでいき、
諦める農家が増えるという悪循環が起きています。
そんな中、山岸農園では、他の農園がやらないような
独自の方法でCBBを撃退しているというのを読んで、
正にプロフェッショナルだなと感じました。
他にも、農園での日常やコーヒー栽培をする上での基礎知識、
コナのコーヒー事情等、ありとあらゆる情報が
惜しみなく記載されていました。
そして、最も共感したのが、
雑味のないコーヒーを生産するクリーンカップ至上主義である事です。
コーヒーは苦いのが当たり前と思っている私にとっては、
目からうろこが落ちました。
雑味がないコーヒーは、時間が経って冷めても美味しいと感じるとの事です。
カフェ等お店で飲んだとしても、ブラックで飲むと、温かいうちは感じないけど、
冷めると苦くて飲めないコーヒーが多いように感じていました。
(毎日コーヒーを飲む程好きという訳ではないのですが笑)
さらに、農園主自らの手で選別し摘み取りをしている点も
好感を抱きました。
(大手農園では、ピッカーを雇って摘むそうです。)
それが当たり前なので、山岸農園で雇われたピッカーは、
農園主が摘んでる事に違和感があり、
この農園の経営状況は大丈夫か!?
(給料はちゃんともらえるのか!?と心配になるそうです笑)
そんな面白いエピソード等もまじえて書かれているので、
ブログにとても引き込まれました。
そして、ブログの中でコーヒーハンター川島良彰さんの名前が登場しました。
最初は
「へぇー、そんな人がいるんだ。」
くらいに思ってましたが、
何回も出てくるので気になって検索してみました。
どんなハンターなのかと思ったら、
世界中を飛び回りどこまでもコーヒーを探しに行く事が心情になっていて、
それを周囲の人が「コーヒーハンター」と呼び始めたとの事でした。
調べていく中で、何冊も書籍を出版している事を知り、
すぐにポチりました笑
気になった2冊を注文したので、届くのが楽しみです!
(写真はmi cafeto HPより抜粋)
また、これだけこだわっている
山岸コーヒー農園のコーヒーを飲んでみたいなぁと思っていたところ、
ホームページに記載されている卸先の中で、
すぐ近くに焙煎工房函館美鈴がある事を知って、
めっちゃ興奮しました笑
まだ自分で淹れるための器具を持っていないので、
そちらも揃えていこうと思っています。
これからも山岸コーヒー農園に注目しつつ、
自分自身でも色々と勉強していきます。