変わりゆく渋谷が、嬉しいような、さみしいような
上京したての頃、休みの日に1番遊びに行ってたのは渋谷駅だった。井の頭線のハチ公側で降りて、道玄坂の回転寿司かカフェでお昼食べて。ちょこちょこ雑貨屋さんに寄り道しながら、LOFTに寄ったりよらなかったり。
そこから旧PARCOで好きなお店だけのぞいて、欲しいものがあったら買って。誰かと一緒だったらこのあたりでカフェで休憩して。おいしそうだったらケーキも頼んでみたり。振り返れば何回も行っていた街が、オリンピックに向けた再開発で目まぐるしく変わりゆくのがなんだかさみしい。
一番最初に渋谷駅のスクランブル交差点に来た時、シンプルに”お祭りじゃないのに、こんなに人いるのすごい”って思ったのを漠然と覚えてる。上京するよりも前、大学生の頃。青春18きっぷでお尻の痛い旅路を乗り越えて、人生初めて東京に遊びに来た時だった。
テレビではみてたけど、実際街に降りたったらこんな感じなんだとワクワクしたのを覚えてる。渋谷に着いたのは夜で、疲れてたし憧れだったスクランブル交差点の目の前のTSUTAYAのスタバに行ってみた。
当時はフラペチーノにハマっていて、マンゴーのか抹茶のを頼もうとしていた。トールのフラペチーノを飲むと、なぜか冷たさでお腹が痛くなるのでフラペチーノを頼む時はショートサイズにするのが自分の中での決まりだった。
でもそのスタバは、トールサイズしか売っていなかった。きっと回転率を上げる工夫で、注文時のサイズ確認の時間を減らそうとしてるんだろうなと思って。今、都会にいるなぁ〜って思ったのを覚えてる。
渋谷駅では一度家族と待ち合わせ(をしてたのに1時間近く遅刻)したり、仕事でも何回か来たり、セールを見に行ったり、思い入れの強い街のひとつ。だからこそ慣れ親しんでた景色がどんどん変わるのは、なんだかさみしい。
渋谷駅のTSUTAYAのスタバで、トールサイズのフラペチーノを買って。ようやく見つけた席で、買い物袋も下ろして一息つく。その時何を頼んだかは忘れちゃったけど、窓から見下ろすスクランブル交差点、キラキラしてたなぁ。
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