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お客様は誰のものでもない。

楓コンサルティング代表の小暮貴恵です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

初めましての方へ:存在美学コンサルタントとして、パーソナルコーチング、ビジネスプロデュース、LPデザイン、ファッションスタイリストの4つの分野で活動しています。趣味はコーヒーをドリップすること。詳しいプロフィールはこちらからどうぞ ⇒ https://profiee.com/i/Kiechan

以前、言葉は誰のものでもない。という記事を書きましたが、これはお客様でも同じです。お客様は誰のものではない。ツイッターにも呟きました奪い合うものでもなく、血の通った人間なのです。〇〇さんのお客さんだからと、クロージング(ご提案)を遠慮していてはお客さんのためではなくなってしまいます。

そもそも、何のための商品・サービスなのでしょうか?お客さまに幸せになっていただくための商品・サービスですよね。これはどんなビジネスにも言えることだと思います。もしも、お客さまにとって本当に必要であれば、セールスをさせていただくことが礼儀でもあります。ただし、セミナーに行って出会った人を片っぱしからアポを取ってセールスしてもいいということではありません。これは完全に営業妨害です。ここの倫理観のさじ加減はもちろん大切です。

20代の時に8年間キャバクラ嬢をしていたのですが、いつも不思議に思っていたルールがあります。それは、「他の女の子のお客さまを取ってはいけない」というルールがあったのです。指名されている女の子のヘルプに着いた時に連絡先を交換して、自分の指名として来てもらってはいけないということですね。これは理解できます。私が不思議だと思ったのは、別に営業したわけでも、営業したわけでもなく、お客さんが指名替えというものをしたときのお話です。これが厄介で女の子同士がギクシャクするんですよね。

この時に残念だなと思ったのです。お客さんだって人間なんだから、取った取られたとかそんなくだらない論争に巻き込まれて嫌だろうなって笑。お金を払って時間を使っているのはお客さまであり、選ぶ権利はお客さんにあるはずなのに、お客さんを所有物扱いするなんておこがましいなと。

この時に、このルールを逆にしたらどうなんだろう?と思ってあることに挑戦したのです。指名のお客様に、ヘルプで着いてくれた女の子の連絡先を教えるということ自分の売り上げが落ちることを覚悟でしたのです。

その結果面白いことがおきました。当時仲良しだったキャバ嬢メンバー全員本指名になり、結果お店全体の売り上げが上がったんですよね。ひとりでお客さまを対応するのも楽しいですが、こうやってみんなで楽しくおしゃべりするのも楽しいよなって思ったんです。その時のお客さまはこう言います。お客さんは馬鹿じゃないから、所有物にされていたり、お金目的なのは本当はお見通し。でもこのお店はそういう目先の利益や所有物争いがなくて、純粋に楽しい!とおしゃっていただいたのです。

これがフリーランス4年目となった私の原点でもあります。お客さんって誰のものでもない。自分のサービスを買ってくれた段階でお客様という役割がお客様に生まれ、〇〇さんのお客さんではないのです。しっかりと自分を選んでくれたお客様に対して、感謝と誠意を持ってサービス提供するだけのです。ここにどれだけの純粋な気持ちが込められているかが大切です。

そして、取ったとか取られたとか、〇〇さんのお客さんだからセールスしちゃダメみたいなルールはなくて大丈夫なのです。もし、ここにこだわっているのだとしたらそれはお客様のことを考えずに自分の立場を気にしていることになりますからね。そして、ただ自信がないだけです。お客様は自分を真っ直ぐにみてくれる純粋な人を探しています。

ぜひ、この簡単を大切に、お客様をまっしろな状態でみてみましょう。きっと見えてくるものや感じられるものがわかってくると思います。お客様はひとりの愛おしい人間です。自分をひとりの人として大切にしてくれる人のことを、お客様は信頼してくれているのだと感じています。お客さまがせっかくあなたを選んでくれたのですから、正々堂々とサービスを提供していいのです。

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