被害者意識のメカニズム〜気がする症候群〜
こんにちは、小暮貴恵です。
ここ数日のセッションでは、面白いことに被害者意識がテーマになることが多くて、私、相談にいらっしゃるみなさんがすごいと思うんですよ!
だって、自分が被害者意識を持っていることを自覚して、改善したい!って素敵じゃありませんか?もう私はそれだけであなたに花丸100個つけたいくらいです(笑)
そもそも、被害者意識って何か?というと「誰かを加害者にして、自分が弱い立場を演じている状態のこと」です。つまり、弱い自分を盾に相手をマウンティングしているということになります。
被害者や加害者という言葉は法律的に裁判でのポジションを明確にして議論をするための設定であり、裁判官でない限り誰かを加害者にすることもできませんし、被害者になることはできません(笑)
ちょっと屁理屈をこねましたが、本来、自分軸を持って生きていたら「被害者意識」を持つことはありません。
◉被害者意識は「冤罪」を生む
被害者意識を持つということは「自分を被害者にしている」という状態です。自分を被害者にするということは、相手を加害者にします。その加害者に勝手に有罪判決を心の中で下して「犯罪者」になりますよね。でも、実際はその人は、犯罪なんて犯していないわけです。盗んでないのに、盗んだように見せかけて罪をなすりつけられています。被害者意識からの卒業を目指す人は、ぜひ自分が冤罪を生み出す人でいたいか?を考えてみるといいです。99%の人は、そうはなりたくないと思うはずです。被害者意識が冤罪に繋がることを知るだけで、卒業への決意が固まりますね(笑)このお話だけでも皆さん、ハッとされます。
◉見下したり、みくびったりするのをやめよう
被害者意識って「なんか嫌味を言われていそうな気がする」「なんだかコソコソ私の悪口言われてそうな気がする」と言った気がする症候群です(笑)実際そんなことないのに、なぜか、人から見下されて馬鹿にされているような気がしちゃって、責められているように感じちゃう。その根本にあるのは、自分自身が誰かのことを批判し、見下し、みくびって本音で生きていないことです。とっとと周りの人のことバカにするやめて、本音で生きましょう!笑
◉思っていることと現実は別であることを客観視する力が必要
何が現実(事実)なのかを見極めていきましょう。客観視する力は、実際に被害者意識を感じている出来事や状況を書き出して、それを下記の4つに分類をすることで育てることが可能です。
真理:自分の認識していない相手の本心・背景を想像をする
真実:自分の思っていること・感じていること・みている世界そのもの
感情(解釈):五感で感じること・主観・現象をどう受け取っているか
現実(事実):感情をとっぱらった実際の出来事は何か
真理・真実・感情(解釈)・現実(事実)を分けてみると被害者意識が妄想だと気づけるようになります。これだけだとわかりにくいので、一緒に紐解きたい人は、ぜひスローコーチングセッションをご活用ください。
◉疑うのではなく確認する勇気を持つ
例えば、パートナーが浮気しているかもしれないとしましょう。その時に大切なのは、疑いながら一緒にいることではなく、正々堂々と確認することです。自分が不安に思っていることを伝えた上で「確認」するんですよね。気がする症候群で、きっと〜に違いないと思うときこそ、本当にそうなのか?を相手に確認してみるといいでしょう。この確認する勇気がないからどんどんネガティブな妄想が広がり、〜されているに違いないと被害者意識を持つことになるのです。
◉ポイントは感情を肯定しながら現実を知ること(直視すること)
感情を否定するから、我慢することが増えていきます。そして、どんどん現実から目を背けたくなるんですよね。感情を自分の中で認めてあげながら、しながら、相手とコミュニケーションを重ねて、現実をみていくことが被害者意識を卒業する方法です。コミュニケーションとは、理解し合うことでもありません。ここでは「お互いの認識を確認し合うこと」のニュアンスです。そして、理解しあえないことも「合わないね」「価値観違うね」って微笑み合えたらいいのです。
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