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妙心寺・大雄院VRツアー撮影②~本番撮影・完成版公開編~
この記事では、加藤文明社・デジタルビジネス推進室が実施した、XR講義についてご紹介します。
2022年11月25日に京都の花園中学高等学校スーパーグローバルZENコース(以下、SGZコース)4年生の皆さんと、XR講座「妙心寺・大雄院VRツアー撮影」を実施しました!
今回の記事では、前回のXR講座(詳細はこちら)で準備を行ったのちの本番撮影当日についてお伝えしたいと思います!
撮影開始!
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![](https://assets.st-note.com/img/1679566104070-DhMJc1vNSX.jpg?width=1200)
撮影は3つの班に分かれて行います。①VR撮影班 ②動画/静止画(スチール)撮影班 ③インタビュー班 の3つです。
特に①のVR撮影班は、1スポット撮影あたり3分で効率的に撮影を行う必要があります。そのために、当日のスケジュールを綿密に計画しました。
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VR班の撮影風景
VR撮影は、VRスポット総数48か所を約2時間で撮影を行います。360°カメラでのVRツアー本番撮影時に注意することは以下の2つです。
①360°画像のなかに人物や不要なものが写り込まないようにする
②屋外・屋外撮影の際に変化する光量をふまえ、できる限り違和感のないに撮影時刻を調整する
①360°画像のなかに人物や不要なものが写り込まないようにする は今回の大雄院VRツアーでは、できる限り没入感を持たせた360°空間をつくることを目標としたため、境内に人物や不要なものが写り込まないように撮影時に細心の注意をはらって撮影を行いました。
②屋外・屋外撮影の際に変化する光量をふまえ、できる限り違和感の内容に撮影時刻を調整する は、今回のVRツアー作成は境内屋内と屋外の庭園などが組み合わさった空間となっています。
庭園の明るい陽射しと境内の落ち着いた光量の差が生まれやすい空間であったため、VR班では常に時間と光量を意識しつつの撮影となりました。
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動画/静止画班の撮影風景
動画/静止画班では事前に生徒の皆さんにピックアップしていただいた大雄院の見どころ総数25か所を撮影していきます。
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大雄院の見どころのひとつでもある水琴窟については、今回のVRツアーで唯一音声収録を行っています。水が落ちる特徴的な音色は、生徒の皆さんの手によって収録されました。
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また、非常に人気の高い大雄院のご朱印も見どころです。通常は要予約で記帳していただける独坐大雄峰の達磨御朱印の記帳風景も、生徒の皆さんに動画と静止画撮影に参加していただきました。
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インタビュー班の風景
VR撮影班と動画/静止画班がそれぞれの撮影を行っている間、インタビュー班は石河住職に大雄院の歴史や貴重な収蔵品、境内の装飾についてお話を伺いました。
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伺ったお話の音声データを加藤文明社にてテキスト化し、VRツアーのキャプションに反映しました。
撮影後・メイキング風景
撮影後、加藤文明社によるVRツアーデータの制作作業を開始します。
画像は当社スタッフによる制作風景です。
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360°画像を加工・組み合わせ、空間上を自由に歩き回れるようにしたものがVRツアーですが、平面状態での360°画像は以下のようになっています。
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視聴時の没入感をもたせるために、地面に移りこんだ撮影機材のカメラ三脚などを画像編集技術で時間をかけて丁寧に取り除いていきます。
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レタッチ後はまったく存在が見えない仕上がりに。
足元の画像補正技術については、実際のVRツアーを体験いただいた際にぜひ視点を足元に動かしてみてください。三脚の存在を無くすことで、没入感を高める効果を狙っています。
完成版
以上の工程をもとに、ついに妙心寺・大雄院のVRツアーが完成しました。以下の画像クリックでVRページに遷移します。SGZコースの生徒の皆さんと作り上げたVRツアー、ぜひお楽しみください。
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まとめ
・・・以上、今回の記事では妙心寺・大雄院VRツアーの本番撮影当日~VRツアーの制作メイキングを中心にお伝えしました。
「総合探究・日本文化探究特別講座(全4回)」の講座は、今回のVR撮影をもってすべて終了となります。今回のVRツアーの制作により、生徒の皆さんの柔軟な発想力に触れ、当社も大変刺激を受けたとともに、これまでは教科書印刷で学校教育に関わっていた我々が、デジタル技術で教育現場の皆さまのお役に立てたことを、とても嬉しく思っています。花園中学高等学校の皆様、また撮影ご協力をいただいた妙心寺・大雄院様、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
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