公開情報から判断する
こんな大型ダンプカーを見かけた。
思わず、撮影してしまった。
右側にこんなステッカーが貼ってあった。
「忘れない あの日の出来事 刑務作業」とある。
「刑務」の文字が、全てを語っている。
文字どおりに解釈すれば、このダンプの運転手は、かつて何らかの犯罪を犯して刑務所に入り、出所してからは、あの刑務所での作業を思い出しながら、もう二度とあんなこと(犯罪)はすまいと、肝に銘じている、ということになりそうである。
ああ、そんな人が運転しているダンプなのか、と普通には考えてしまうだろう。
この短いメッセージは、誰が考えたものなのだろう、そして誰に対して向けられているのであろうか。
もしかすると、この人が出所する時、お世話をした刑務官が、これからはこれを見えるところに貼って、心を入れ替えて生活し、もう二度とこんなところに戻ってくるんじゃないぞ、と諭したのかも知れない。
いや、そんな刑事ドラマみたいなことはあるまい(笑)
そもそも、ムショ帰りの人が、わざわざ私は犯罪者でしたという看板を掲げるであろうか。普通は隠しておくはずだ。そんなこと(バラすこと)をして得することは何もない。
また、これもあり得ないことだろうが、もしかするとこの運転手は、とても気の弱い人で、荒くれたこの業界の中で、なめられまいと、こんな文句を示して威勢を張っているだけなのかも知れない。
ダンプの後ろにこれを貼ったということは、後続車になめられまいとしていることも考えられる。
このダンプは、走行している挙動からして、やや積載オーバー気味に見えた。ダンプが土砂等を積み込むとき、バックホー(ユンボ)の回転軸に向かってバックして停車し、そして積み込んでもらう。またもしかするとだが、これはユンボの運転手に、過積載すると逮捕されるよ、というメッセージであるかも知れない。
元ウクライナ大使の馬淵さんは、国際情勢通の人だが、物事の真相を解明しようとするとき、怪しげな裏情報などは一切見ないのだという。公開情報だけで判断するのだそうだ。要は、本質を見抜く(当たり前の)眼が大事だということなのだろう。
冒頭に挙げた「刑務作業」の標語は、言ってみれば、ここでの公開情報である。
さて、これだけの情報から、あなたは何を読みとるであろうか?
私なりの結論は、こんなことになる。
あのステッカーの上の方に、「#俺タチ暴走族ダカラ」というのも貼ってある。ヤンチャな人が運転していて、しかもこのダンプを所有しているようでもある(少なくとも会社に所属してはいないようだ)。
このステッカーは、どこか気の利いた(悪仲間の)ショップで購入したものであろう。
つまり、このステッカーの標語は、おふざけの入ったユーモアとして、つまりウケを狙ったものなのではないか。
と同時に、やはり昔さんざん悪いことをしてきたこともあり、そんな同胞に対して、オレら、ちゃんとやろうや、という呼びかけも聞こえてきそうではある。
しかし真相は不明である(笑)
https://twitter.com/amisweetheart/status/1752843224883032520
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