諸悪莫作

七仏通誡偈(しちぶつ つうかいげ)

諸悪莫作(しょあくまくさ)
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
自浄其意(じじょうごい)
是諸仏教(ぜしょぶっきょう)

もろもろの悪をなすことなく
もろもろの善を行い
みずからの心を清らかにする
これがあらゆるブッダ(覚者)たちの教えなのだ

梵語(パーリ語)読み
Sabbapāpassa akaraṇaṃ(サッバパーパッサ アカラナン)
kusalassa upasampadā(クサラッサ ウパサンパダー)
sacittapariyodapanaṃ(サチッタパリヨーダパナン)
etaṃ buddhāna sāsanaṃ(エータン ブッダーナ サーサナン)

一休禅師書「諸悪莫作 衆善奉行」

   ※

我々のスピリチュアリティーにおける根本原理が示されている
悪をやめて善をなす、これ以外に覚者たちの教えはないのだという
単純な話だが、実行することは容易ではない
我々、善をなすことは出来ないまでも、悪をやめることが出来たならば、相当な進歩・進化であると言える
悪の筆頭は「殺す」ことである
現代は「殺」(しかも大量殺)の時代であろう
もろもろの悪をやめるためには、自ら悪であったという気付きが必要になる
我々は、悪はどこか外にあるのだと考えるかも知れない
しかし・・・
自分自身にこんな悪があったとは
その気付きが、即、諸悪莫作となる
衆善奉行と息巻くと、それは偽善になりがちだ
諸悪莫作はそれだけで、おのずと衆善奉行なのである
深い内省から、諸悪が「莫作(なすなかれ)」と響くとき、我々の星は、地獄的状況から脱して、進化のステージへとアセンドするのである

いいなと思ったら応援しよう!