3/14 母の記憶
3/14(土)開花宣言と、春の雪
NICUから眺めた、春のボタン雪を、一生忘れない
深夜のNICUで、他のお母さんが誰も居ない時は、抱っこをしながら歌を歌ってあげる
赤ちゃんをあやしていると
不意にいろんな国の童謡が口をついてこぼれる
①小学生の時に覚えた曲
マルマルマル
スランゲニゲマル
スランゲニゲマルゲラワ
(歌詞を丸暗記していただけで意味も知らず、調べてみたらスリランカの歌「スランガニ」らしい)
②高校生の時になおこちゃんが
「Rちゃんは将来、絵本とかを翻訳する人になればいいよ」と言って
小さい頃に読んでいた大切な絵本を貸してくれた時に覚えた、ヨーロッパの童謡
(メロディ自体は日本語のちょうちょやきらきら星)
③大学時代に合唱で歌ったオペラの曲や、教会の聖歌隊で覚えたレクイエム
看護師さんの誰も歌の内容は分かっていないので遠慮なく童謡のふりをして歌うけれど
レクイエムがしっくりきてしまうところに、ひとり危機感を覚える
歌や音楽をひとつ覚えると言うことは
文化や世界の広がりを把握する地図を得ると共に、世界を獲得する手段の一つである
こんな気持ちで、母も私に日本の童謡(しゃぼん玉飛んだとか、ぞうさんとか、ブランコとか)を聞かせてくれてたんだなと思う
親友からのLINE
「べび、ほっぺがふくふくしてきたんじゃない?
毎日、頑張れ頑張れすごいぞぉって念を送ってるよ」
「あと、夫や実母が協力的なことも実は凄いことだよ…!
家族疎遠で一人ぼっちで産んで、部屋の隅で丸くなって授乳してたママも居たから…
動画でさ、夫君が「おとなしいねぇ」ってのんびりべびに話しかけていたの聞こえた時、パートナーのこういう大らかさってすごく育児に大切だなぁって実感したよ
出産中も、出産後もとてつもない大変さがあったけど、べびから生きる力を感じるし、夫や実母も協力的だしきっと大丈夫な気がするんだ
今は身体も心も大変な状況だから、辛いことにたくさん目がいってしまうけど、少しずつ身近なところから「あ、今日これ良かったな」って思える場面が増えたらいいな」
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