3/20 ベビーの帰還

自分だけが退院してから
数日間は眠るのが怖かった

急変の連絡が入るのも怖くて
携帯の電源を切り
緊急連絡先を夫の電話番号にしてもらぅていた

写真を撮るのも、見返すのも、アルバムを作るのも怖くて
母がLINEにアルバムを作って写真を集めてくれた

NICUに鳴り響く
ピコーンピコーンと言うの心拍サイレンが
耳に焼き付いて、寝ている間も脳裏を離れない

ベビーが退院する日のために
カーテンもカーペットも布団も全部洗って干して掃除して準備する
　
階段を10往復くらい登り下りしたら
子宮が痛み出し、出血が増した

常に腹部の皮膚が火傷した時と同じくらい熱を持って痛い
一度伸びた皮膚が元に戻ろうとするだけで、こんなに痛くなるなんて

でも、もうベビーの命には関わらないから、いくら血が流れても構わない

親友からのLINE

「ぬか喜びはできないけど、退院の目処が立つくらい元気になってきたのはすごいことだね。

予定は未定だけど、Lちゃんや家族の頑張りがここまで来れた事は事実だから、
みんな本当にがんばってる、おつかれさま！って抱きしめたいな」