ニカラグア、「大量虐殺を防げなかった」としてドイツをICJに提訴
【ニカラグア、「大量虐殺を防げなかった」としてドイツをICJに提訴】
- マナグアの弁護団は、ベルリンがイスラエルを武装させているにもかかわらず、ガザにおけるパレスチナ人の大量殺害には直接関与していないと主張し、「ポンテオ・ピラトのような」姿勢をとっていると非難した。-
2024.03.08
国際司法裁判所（ICJ）は4月8日、#イスラエル による #ガザ での #大量虐殺 キャンペーンへの支援をめぐるドイツに対する #ニカラグア の仮処分申請について、公開審理を行った。
「今朝の私の仕事は、ニカラグアと #ドイツ 連邦共和国との間で法廷に持ち込まれた紛争の根底にある事実を明らかにすることです。」
と中米諸国を代表してドイツの弁護士ダニエル・ミュラー氏が公聴会の冒頭で述べた。
同氏は、本件の焦点は、ベルリンが、イスラエルへの武装を停止し、国連救済事業機関（UNRWA）への資金提供を停止するという決定を撤回することへのマナグアの要求である、と強調した。
「簡単に言えば、ドイツの最高当局者らは、ガザ情勢が国際法の基本的規則の尊重に疑問を生じさせており、これらの問題に対処する必要があることを認識しています。」とミュラー氏は述べた。
「しかし、我々が話している間にも、このような重大な国際法違反に使用される可能性のあるドイツの武器や軍備がイスラエルに輸出され続けています。」と同氏は付け加えた。
ミュラー氏はまた、ドイツがUNRWAへの資金提供を停止したことで、同国は米国に次ぐ第2位のUNRWAへの拠出国であるため、避難民となったパレスチナ人への重要な援助を「危険にさらした」と強調した。
「2023年10月にパレスチナ占領地に対する開発援助を停止した後、連邦経済協力開発省は、当初UNRWAのガザでの活動に充てられていた資金を解放し、連邦大臣は次のように述べました : UNRWAは、ガザ地区の人々に援助を提供するための最も重要なパートナーです。」とドイツ人弁護士は明かした。
ミュラー氏に続いて登壇したフランス人弁護士のアラン・ペレ氏は、ドイツはガザにおける「この恐ろしい状況に関連する国際的な義務違反を通じてのみ責任がある」と強調した。
「（ドイツは）これらの違反が、ガザ地区だけでなく占領地やイスラエル国内においても、パレスチナ人民に向けられた一般的な国際法規範に対する重大な違反を可能にした、あるいは助長したという点で責任があります…
このことが、ニカラグアがドイツに提出した申請書と暫定措置の要請書を正当化する理由なのです」とペレは述べた。
同氏はまた、ベルリン自体は大量虐殺行為を行っていないし、ガザに直接関与していないと弁護し、ドイツが「ポンティウス・ピラトのような」立場をとっていると非難した。
ペレット氏は、国連のジェノサイド条約第3条を指摘し、「ジェノサイドへの加担」は処罰の対象となる行為だと述べた。
「ドイツは、自分たちが提供している武器が、イスラエルによってパレスチナ人に対する大量虐殺に使われる危険性を認識していたし、今も認識しています。」とフランスの弁護士は語った。
「ドイツがこの目的のためにイスラエルに供給している援助を停止することは極めて緊急なことです。この援助と支援は、第3条に規定されている『共謀』の定義に真っ向から反するものです。」
と付け加えた。
この日最後の講演者はカルロス・ホセ・アルゲロ・ゴメス駐オランダニカラグア大使で、ハーグの裁判官に対し、「ドイツは、イスラエルに供給している軍需品、軍需品、戦争兵器が違法であることを認識せざるを得ません。ガザでの虐殺を支持しています。」と述べた。
「病院や大学を砲撃するイスラエルの戦車の砲弾がドイツから直接届けられるかどうか、あるいはその砲弾が後日使用するためにイスラエルの備蓄に補充されるかどうかは問題ではありません…
（ガザの住民に）1トン爆弾を投下するために戦闘に使われた飛行機が、すべてドイツ製であろうと、スペアパーツやメンテナンスが供給されただけであろうと関係ありません。」とゴメス氏は続けた。
「イスラエルがガザ攻撃を遂行するには、物資の確保と軍備の交換が極めて重要であるというのが事実なんです。」と同氏は述べた。
同高官は発言の締めくくりとして、
ドイツの対イスラエル援助、特に軍事援助の即時停止、
UNRWAへの資金提供の再開、
また、ベルリンに対し、ドイツおよびドイツの団体がすでにイスラエルに提供している軍事装備や武器が、「ジェノサイド条約や国際人道法に対する重大な違反を犯したり、助長したりするために使用されない」ことを保証すること
を含む暫定措置を命令するようICJに求めるニカラグアの要請を読み上げた。
月曜の公聴会は、#南アフリカ が起こした大量虐殺事件で #ICJ がイスラエルに対して仮判決を下してからわずか2カ月余りで行われた。
世界法廷はテルアビブに対し、ジェノサイド条約に違反するガザでの行為を停止し、包囲された飛び地への燃料を含む必要不可欠な人道援助を許可するよう求めた。
（了）
引用元