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シリア軍、アレッポを占拠するアルカイダ武装勢力への反撃態勢を整える

【シリア軍、アレッポを占拠するアルカイダ武装勢力への反撃態勢を整える】

- トルコとイスラエルが支援するアルカイダ系武装組織「ハヤト・タハリール・アル・シャム」が、シリア第2の都市アレッポの古城を含む広大な地域を占拠した。-

News Desk
2024.11.30

(Photo credit: Bakr Alkasem/Agence France-Presse — Getty Images)


シリア・アラブ軍(シリア国軍・SAA)は11月30日、アルカイダ系ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)の過激派が前夜アレッポに侵攻し、同市の大部分を占領したことを受け、反撃の準備を進めていると発表した。

以前はヌスラ戦線として知られていたHTSは、イドリブ県の拠点から水曜日に電撃攻撃を開始した。

同グループはアレッポ市に入る前に、アレッポ西部の広大な地域を制圧することができた。

#シリア軍 総司令部が発表した声明によると、HTSは数千人の外国人過激派、重火器、ドローンの支援を受けて、アレッポとイドリブの前線沿いの領土を占領することができたという。

「我々の部隊は、彼らの進撃を阻止するために100キロにわたって激しく戦った。

これらの戦闘で、数十人の兵士が殉教し、他の兵士も負傷した。」

と声明は付け加えた。

「#テロリスト の数が多く、戦線が複数あるため、我々の部隊は防衛線を強化し、攻撃を吸収し、民間人と兵士の命を守り、反撃に備えるために再配置した。」

総司令部は、HTSの過激派がアレッポの複数の地区に侵入したが、反撃を開始するための増援を待っているシリア軍の空爆により、陣地を確立できなかったことを認めた。

ネット上で共有された映像や写真には、武装勢力が古代の城塞を含む市の中心部へとさらに進軍している様子が映っていると、ニューアラブ紙は伝えている。

司令部は、アレッポ市民の安全を確保する決意を表明し、「テロ組織を追放し、市とその郊外の完全な支配を取り戻す努力を続ける」と述べた。

西側諸国と湾岸諸国のメディアは、HTS の戦闘員は、2011 年に始まったアメリカ、イスラエル、湾岸諸国、トルコが支援するシリアに対する秘密戦争の継続として、政府を打倒しようとしている「反政府勢力」と表現している。

#シリア・アラブ軍 の情報筋は、彼らは再び「『シリア革命』と誤って名付けられたイスラエルの敵の軍事部門と戦っている」と述べた。

#イスラエル#ベンヤミン・ネタニヤフ 首相は、イドリブのテロリストに対する直接的な軍事支援を検討する可能性がある。

「あなた方はシリア・アラブ軍か、『イスラエル』とその代理人のどちらかである」

と声明は付け加えた。

イギリスに拠点を置くシリア人権監視団 (SOHR) は土曜日、アメリカが支援しクルド人が率いるシリア北東部のシリア民主軍 (SDF) の戦闘員がアレッポ国際空港に侵入し、同空港を制圧したと報告した。

SOHRによると、SDFはアレッポ近郊のヌブルとザフラの2つの町も制圧した。

アレッポのクルド人多数派のシェイク・マクソード地区は、HTSの過激派による攻撃の可能性に備えていると、ルダウは土曜日に報じた。

この地区を支配し、SDFの中核をなす人民防衛部隊(YPG)は、土曜日の早朝に「民間人が…攻撃に備えて地区を守る準備をしている」というビデオを公開した。

SDFのスポークスマン、ファルハド・シャミは金曜日、HTS攻撃の背後には #トルコ がいると述べた。

イドリブ戦線でも土曜日は激しい戦闘が続いている。

アル・マヤディーンの特派員は、イドリブ南東部の郊外でシリア軍と武装集団の間で激しい衝突が起きたと伝えた。

同氏は、武装集団がイドリブ南部のサラキブ市とアブ・アル・ドゥフル軍用空港に侵入した後、アレッポとダマスカスを結ぶM5高速道路付近、マアラト・アル・ヌマーン市周辺で衝突が発生していると述べた。

シリア軍はHTSに大きな損害を与え、数百人の死傷者を出し、数十台の装甲車や車両を破壊し、17機のドローンを撃墜・破壊したとアル・マヤディーン特派員は付け加えた。

(了)


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