イラク議会、石油取引に米ドルを使用しないよう要求
【イラク議会、石油取引に米ドルを使用しないよう要求】
- ワシントンは過去20年間、イラクの石油収入を厳しく管理してきた。-
2024.02.01
#イラク 議会の財務委員会は1月31日、イラクの銀行システムに対するアメリカの制裁に対抗する目的で、米ドル以外の通貨での石油販売を求める声明を発表した。
「米財務省はいまだに #マネーロンダリング を口実にイラクの銀行に #制裁 を加えている。このような恣意的な決定に終止符を打つためには、国民的な姿勢が必要だ。」
と声明は述べている。さらに、
「イラクの銀行に対する制裁の発動は、ドル為替レートを安定させ、公定レートと並行レートとの売りギャップを縮小させるという中央銀行の取り組みを弱体化させ、妨害することになる。」
と付け加えた。財務委員会は、
「市民の生活への影響を考慮し、このような慣行を拒否することを確認し、政府とイラク中央銀行に対し、外貨準備の多様化により、ドルの支配に対する迅速な対策を講じるよう求める」
ことを改めて表明した。
ワシントンは今週、イランへの資金洗浄を行ったとしてイラクのアルフダ銀行に制裁を科した。この1年で、他にもいくつかの銀行が同様の制裁を受けている。
この声明は、米財務省高官が、イラクにおけるイランの支援を受けた抵抗勢力の資金を特定し、崩壊させることにバグダッドが協力することをワシントンが期待していると述べたのと同じ日に出された。
「これらは全体として、これらの行為を永続させるためにイラクとその金融システムと構造を積極的に利用し悪用しているグループであり、我々はこれに直接対処しなければならない。
率直に言って、情報を共有し、これらの民兵グループがイラクでどのように活動しているかを正確に特定するために、われわれが一緒にできることがもっとあるのではないか、というのが財務省の立場からのわれわれの期待である。」
と当局者は述べた。
1月28日、シリア・ヨルダン国境付近でイラク人抵抗勢力の攻撃により米兵3人が死亡した。イラクとシリアの米軍基地に対するほぼ連日のイラク軍の攻撃は、米兵殺害後、イラク政府のカタイブ・ヒズボラ派を中心とする抵抗組織への圧力により、現在停止している。
バグダッド政府は、イラクからの #米軍撤退 と、イラクにおける米国の駐留を「顧問的役割」に移行することを外交的に促進しようとしているとして、米国政府の反発に直面している。米国はイラクの金融システムに対して重大な支配を行っている。
アメリカはイラクの金融システムをかなり支配している。米国の制裁により、バグダッドはイランに対する多額のエネルギー債務の支払いに苦労している。
さらに、イラクの石油収入はニューヨーク連邦準備銀行に送金される。バグダッドはこれらの資金にアクセスするには米国の許可を必要としている。
イラク政府は最近、#脱ドル化 に向けての希望を表明した。
イラクは対米ドルで自国通貨をさらに強化するためにいくつかの新たな経済措置を実施する予定であると政府関係者が11月14日にイラク通信社(INA)に語った。
昨年5月、イラク政府は個人と企業の取引における米ドルの禁止を発表した。
「イラクが経済的に米国に支配されていることは明らかであり、わが国政府は自国の通貨を真に支配しているわけでも、利用できるわけでもない......
特に国に制裁を課すためのツールになったため、ドルの覇権から離れることが重要であると考えている。」
イラクの議員であり財務委員会のメンバーであるフセイン・ムアネスは、昨年の独占インタビューでクレードルに語った。
「イラクは今こそ自国通貨に依存すべき時だ」
(了)
引用元