「国際法」vs「ルールに基づく世界秩序」/Arnaud Bertrand
2023.11.14
興味深いのは、この戦争が多くの点で「ルールに基づく秩序」対「国際法」であるということだ。
私たちは、国際法を守ることを意図したすべての機関に対する大規模かつ前例のない攻撃を目の当たりにしている。
国連(ガザにある事務所は物理的に破壊され、これまでに100人以上の国連職員が犠牲になったことは言うまでもない❗️)、WHO、ICJ、ICCなどだ。
もちろん、国連が擁護し、代表するために設立された法律や原則(人道法、子どもの権利、戦争法など)についてもだ。
誰によって❓
#イスラエル 、そして最終的にはその支援者である #アメリカ によって、「 #ルールに基づく秩序 」を擁護する。
つまり、いかなる瞬間においても、アメリカが自国とその同盟国の利益にかなうと判断したものはすべて本質的に擁護する #国際法 の外のシステムを意味する。
「ルールに基づく秩序」について私が読んだ中で最も優れた定義は、ライデン国際法ジャーナル(Leiden Journal of International Law)に掲載されたこの興味深い研究を参照されたい:
つまり、一歩引いて考えれば、これが今回の戦いの重要な側面なのだ。
もちろん、これは非常に皮肉なことだ。なぜなら、攻撃されているこれらの制度や原則の多くは、多くの場合、秩序の利益を維持し定着させるために、規則に基づく秩序によって、またはその内部で設立されたものだからだ。
しかし、世界は変わり、多くの国々が秩序の実際のルールに適応したため、ルールを尊重すること、国際法を尊重することは、他者への負担から、それを作り出した人々への負担へと進化した...
だからこそ、「ルールに基づく秩序」の支持者たちの行動と、彼らが国際法を尊重した場合にとるべき行動との間に、現在これほど大きな隔たりがあるのだ。
もう一つの計り知れない皮肉は、#中国 、#ASEAN 諸国、#南米 諸国、#アフリカ 諸国などの #グローバル・サウス の国々が、今や西側諸国よりも国際法を擁護する多国間機関の強力な擁護者となっているということである。
なぜなら、彼らはそれらのルールに適応し、多くの場合、西側諸国よりもはるかに成功した人々だからだ。
以上のことから、グローバル・サウス諸国が「ルールに基づく秩序」を覆そうとしていると言われたら、何を言っているのかはっきりさせる必要がある。
彼らは、アメリカとその同盟国がやりたい放題で、それによって国際法を馬鹿にしている状況を変えようとしているのだ。
実際、彼らが求めているのは、誰もが尊重する実際のルールなのだ:
彼らは国際法を望んでいるのだ❗️
そして、そのルールを根底から覆そうとする人たちは、国際法を求めているのだ。
ルールに関係なく、やりたい放題なのは西側だ- 今、ガザで目撃しているように。
「ルールに基づく秩序」を守っているのだと私たちを錯覚させようとしている。
私たちは国際法を求めているのだ❗️
これはどうやって終わらせるのだろうか❓
私はどう終わらせたいかわかっている:
私は、特に戦争と平和、主権、他国への干渉などに関して、誰もが守るべき国際的なルールが必要だと強く信じている。
たまたま自分が強ければ、何千人もの子どもたちを平気で虐殺できるような「力こそ正義」の世界はごめんだ。
しかし、私は現実主義者でもあり、そのような世界を手に入れる唯一の方法は、最も強大な国家がそのようになることを望む場合のみであることを恐れている。
そして私は、この点に関して米国が正しいことをするという信頼を完全に失ってしまった。
だからこそ私は、アメリカの影響力とパワーが低下し、他の賢明な大国がアメリカの失敗を成功させるような世界になることを期待し、それを後押ししているのだ。
ガザで起きている惨状に明るい兆しがあるとすれば、それはこのことだろう:
世界の人々に、
米国の「ルールに基づく秩序」を捨てる必要性、
国際法を支持する必要性
を印象づけることである。
(了)
引用元