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観劇 Des Kronprinz

1/25.26に五荘コミュニティセンターでEICHI主催のDeskronprinz(以下DK)のワークインプログレスを観ました。
本番は2/15・・・養父で開催されるNAGUSAIとかぶってるー(´;ω;`)
「わすれなぐさ」もとても興味深く推し学生さんもたくさん出演される。
田上さん演出だし音楽もあるとか・・・ミタイヨゥ・・・。
しかしDKもWキャストでテーマも演技も魅力的です。
何より2人のルドルフの最期を見届けたいと思いました。
前日まで主人と悩みながら結局DKを2公演観ることに決めました。
わすれなぐさの皆さん本当にごめんなさい、、、

以下個人的な感想です。
ソレハチガウヨーと思われたらごめんなさいm(__)m

まずは11時の部のルドルフ&マリー。
竹澤ルドルフにグイグイもっていかれます。
愛を求めて自由を求めてさまようルドルフが段々と憔悴していく姿に胸が痛くなります。
しかし一転、死の間際のルドルフの笑顔には戦慄を覚えました。
竹澤ルドルフは全体的に苦悩の表情が素晴らしく、結末は分かっていてもどうか彼を救ってほしいと願わずにはいられませんでした。
その中での苦悩を削ぎ落した笑顔に思わずゾクッとさせられました。

真朱マリーはひたすら可愛い無邪気さでルドルフを慕う無垢な少女の気持ちを全身で表していました。愛くるしい歌声も素敵。ルドルフと出会ってさえいなければ、、、平凡でも幸せに暮らせたのでしょうか。
苦悩の皇太子と無邪気な男爵令嬢の対比が物語を彩ります。
この二人の配役は本当に絶妙だったと思います。

そして15時の部のルドルフ&マリー。
木村ルドルフは最初の希望と理想に満ち溢れた若き皇太子が特に素晴らしい。そりゃあモテるわ。惚れるわ。
純粋に自由主義で祖国を救おうとする意志が強く感じられました。
それだけに夢破れていく様が痛々しい。そして狂気すらはらんでいるようなまなざしに惹きつけられます。
萌恵マリーはとても初々しい令嬢を見事に演じておられました。
いつぞやの妖艶なマダム・ヴォルフを演じた俳優さんとは思えない笑
美しい歌声が本当に素晴らしかったです。
二人のハーモニーは素晴らしいの一言でした。
そして最期の場面ではマリーの聖母のような包容力を強く感じました。
年上のルドルフが幼子のように、年若いマリーの包み込むような慈愛。
「一緒に死ぬ」覚悟の場面がキャストによってここまで違うのはWキャストの醍醐味ですね。

ラトゥール役、Kamiさん。
終始淡々とした感情を見せない語り口が逆に物語の悲劇性を際立たせていたように感じました。歌上手いなぁ・・・。
ラリッシュ伯爵夫人役、松田穂香さん。
この人の複雑な生い立ちを感じさせるような演技が素晴らしかった。
決して綺麗ごとだけでは済まない宮廷という場をしたたか見事に泳いでいたように感じます。
この二方の語りが物語の重厚さを醸し出していたと思います。見事としか言えない演技でした。

カール・メンガー役、西村恵さん。
急遽の代役だったようですが、それを全く感じさせない落ち着いた演技が素晴らしかった。立ち姿、視線、表情、、かっこいいな・・・。
ツェプス役、かとうこまちさん。
演技が丁寧で華がありました。暗めの人物が多い中で思わず目が吸い寄せられる明るい演技でした。色々な役がこなせる器用な俳優さんですね。
余談ですがホワイエでのお父様とのやりとりにほっこりしました笑

エリーザベト役、ゆうき亜依さん。
いやぁ・・・”シシィ”ではなく”エリーザベト”。圧倒的美貌と気品のある演技でした。
史実でルドルフをゾフィ大公妃から取り戻したあとなぜか彼を放置していたエリーザベトをずっと理解できなかったのですが彼女の演じるエリーザベトで腑に落ちた感じです。
彼女もまた愛を知らない与え方を知らない、そして本人が一番それに気づいていない・・・悲しい事ですね。素晴らしい皇妃でした。

シュテファニー役、安井真梨乃さん。
泣かせる演技はまさに彼女の見せ場ですね。
あの大きなうるうるの瞳からこぼれる美しい涙に抗える人います??
場面場面でのちょっとした仕草や視線、表情が本当に素晴らしいです。
エルジへの愛と憎しみの狭間を見事に表現しておられました。
とりあえずだな・・・幸せにするから私と結婚しましょう!?
あまたの真梨乃ファンが同じ思いだったかと・・・。

ミッツィ役、葛西彩菜さん。
可愛いちびっ子皇太子から妖艶な娼婦へ・・・。
思わず口あんぐりなくらい素晴らしい転身でした笑
「所詮は」で生々しい本音を歌い上げた彼女ですが
マイヤーリンク以後、暴露本を出すわけでもなくひっそり世を去った彼女は実は一番ルドルフを愛していた女性ではないか?と穿った見方をしてしまいます。ルドルフとの「所詮は」は私が一番好きな場面でした。

脚本・演出のK-02Leeさん。
この方、、控え目に言って化け物ではないでしょうか・・・。
だってこの圧巻の物語をゼロから創りだしたのですよ。。。
今後も新しいステージで大暴れしてほしい期待のプロデューサーですね。
ずっとファンです!!!!
そのうち某劇場でDKが上演されると信じています。

作曲の加藤碧さん。
いつも可愛い優しい笑顔が印象的な碧ちゃん。
演技も歌も素晴らしい才能をもっておられます。他にもいろいろ・・・。
以前ちらっと「曲作ってます~」とお聞きした時は「すごいなぁ」と思ったくらいでしたが、、、のけぞりました。
ひとつひとつのメロディがこんなにも胸を揺さぶるのかと。
「眠れ我が子よ」「所詮は」とても好きなメロディです。

番外編:音響さん、よく頑張ったねぇ・・・・( ノД`)たくさんのチャンネル処理大変だったと思います。おかげでDKの世界を堪能しました。ありがとう。
そして鈴香様・・・会いたかった(´;ω;`)
WIPの時に大事にサインを握りしめていた可愛い女の子に「鈴香ちゃん好きなの?」と聞くとものすごく大きく頷いておられました。
あの時の女の子!おばちゃんもだよ!!!

グダグダになりましたが本当に素晴らしい公演でした。
主人が「もう一回観たいなぁ」と言うくらい笑



こっそりもらっていたサイン入りポスカ。お宝すぎる。










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