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キナバル山に、行きますわっ!③

つづき。

4日目
2:00
起床!おはようございます♪
鳥のさえずり…は聴こえませんが(標高3000mを超えたので)、お腹のさえずりが聞こえてきます♪
食堂でまたまたブッフェ。
完全に食に支配されつつありますわ〜

2:30
出発。
ガイド様が入り口で待っていてくれます。
本日もよろしくお願いしますねっ♡
どうやら道が分かりにくいこと、山頂到着時間の調整、混雑対応など諸々の理由で問答無用でガイド様がわたくしを先導してくれます。

手ブレでごめんあそばせ

なんとも素晴らしいペース配分に感動!
歌いながら登りました。(もちろん小声で)

5:00
ついに登頂ですわーー!!
なんだかあっさり。
寝ぼけ眼でサクッと登った感が否めません^_^
そうはいっても嬉しいものは嬉しい。思わず笑みがこぼれます。
まだ暗い中、登山客で山頂は大混雑。
エベレストもこんな感じなのかしら?恐ろしいですわね。

混んでおります

このままガイド様の指示に従って少し降ったところで日の出を待ちます。

5:40
日の出を見てサッサと退散。

ゴリラの顔(St.John’s peak)
サウスピーク(3921m)
行けないのです

もう空腹でどうにかなりそうです。
ガイド様は何度も「え、もういいの?!本当に?降っていいんだね?」と確認してきますが、そもそもわたくしは日の出や夜景にそこまで興味がありません。
苦しみの中登り、おいしいご飯を食べ、己を振り返る…その時間こそ至高だと感じておりますのよ。
説明を英語でするのは空腹時にすることではありませんので、”Everything is ok.”とだけ言っておきました。納得はしておりませんでした。

7:30
あっという間に出発地点の山小屋まで戻ってきました。
再集合の時間を決めて、一旦解散。
朝ごはんタイム♪
こんなの何度あってもよろしいですわ♪
しばしボーッとしているとなんだかどっと疲れを感じます。
よく眠れず、慣れない土地で頑張っている証ですね。
あともう一踏ん張りです。

8:55
さて下山開始。
山小屋に別れを告げ、ノンストップ下山開幕です。





……

………

あっ‼️


…黙々と下山しつづけ、あと少し!というところで油断したのか、派手に転んでしまいました。
優雅でもなんでもない、無様なでんぐり返し転倒。土下座ポーズで固まります。
時が止まりました。
いつにない激痛。
捻挫です。
日頃の鍛錬の不十分さが如実に現れました。
転倒と共に滑落しなかったこと、ほとんど下山が終わっていたことだけが救いでございました。
反省しなければならない話でございます。

11:20
己の愚かさに戦慄きつつ、湿布とテーピングで応急処置。痛み止めも飲んでなんとか下山。
悔いが残る最後となりました…

わたくしのオーラのせいか、
ゴールでは皆さんに「女王!」と呼ばれました。
悪い気はしませんね♪

11:40
ミニバンで公園内のレストランに到着。
ここで山岳ガイド様とはお別れです。
何かを色々おっしゃってましたが、わたくしは痛みでそれどころじゃありませんので、あまり記憶はありません。

ま、そうは言ってもお腹は空くわけで…
早めの昼食タイム♪
切り替えてモグモグムシャムシャ落武者風情。

13:00
迎えの車が来てくれて、わたくしったら異国の地ということも忘れて爆睡…
今振り返ってもよくまああんな暴走車で安眠できたものです。
というか女ひとり、こんなに油断していても襲われなかったマレーシアは本当に素晴らしい国ですわ。


16:00
大渋滞でやっと1泊目のホテルまで戻ってくることができました。
とにかくシャワーを浴び、荷物を整理します。
捻挫の激痛の中よくできたものです。最早スーパーサイヤ人ですわ♪

17:30
捻挫の痛みにより、ビーチでサンセットを見ることは叶いませんでしたがお腹は空きます。

ネットで調べた佑記肉骨茶へGO!
女ひとりでも特に絡まれることなくぼったくられることもなくとにかく親切。
この辺り(ガヤストリート)はお土産ショップも豊富なので爆買い必須。

ただし、捻挫している身からすると信号が極端に無い無法地帯の道路横断はまさに死へのカウントダウンがされる特大ミッションでございました。
これだけは皆様も注意なさってね。

疲れ切って顔を上げた先にいた方々
どなたかしら?

5日目
11:00
最終日です。
本当に早い!寂しいです。
捻挫の痛みと筋肉痛にやられチェックアウトギリギリまで部屋におりましたが、なんとか荷物を預けて最終日を楽しもうと出かけます。

昨日近くのガヤストリートに行くだけであんなに辛かったので、Grabタクシーを使います。
アプリは日本語にも対応していて、街中だけでしたら大体300円もあれば目的地まで連れてってくれます。
他の国はいろいろトラブルもあるようですが、わたくしが使っている間は一度も不便を感じませんでした。
まさに、マレーシアの国民性の素晴らしさから来るものですわね!

勝手によそって勝手に食べるスタイル
激安300円!
牛乳は日本の方が美味しいです

16:30
ホテルに迎えの車がやってきました。
30分もすれば空港です。
この街とは本当の本当にお別れ…
胸がキュッとなりました。

ガイド様に少しだけチップを渡してお別れです。
様々な便宜を図ってくださり、彼のおかげで楽しめた(PRECIOUSだった)といっても過言ではありません。
わたくしが王となった日には、この地の統治を任せましょう。

20:00
外もすっかり暗くなり、離陸です。
こんなに寂しいことって…
なんだか全てが切なく…
と、いいつつトランジットが長すぎて伊坂幸太郎様の小説の考察を始めました。
結局坊やは岩手山で何か感じたのかしら?

8:00
成田空港到着。

行きと違って血が止まる感覚で体がバッキバキでしたが、なんとか無事に帰ってこれました。
これにて旅は終了です。

捻挫という失敗はあれど、命あり、本当に楽しく、マレーシアの方々の程よい距離感と優しさ、そして美味しい料理、何よりあの雄大なキナバル山に登れたこと、これ以上ない幸せな旅でございました。
誠にPRECIOUS♡

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♪

P.S.
この1ヶ月後、わたくしのカード情報は更なる遠方の地へと渡り、カタールで終焉を迎えることとなりました。(30万円クラブで豪遊してました)
皆さま、海外旅行の際はスキミングにくれぐれもお気をつけて♪

帰国後しっかり病院に行きました♪

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