競走馬の仕事は本当に怖い
混ぜ屋の仕事として、馬の餌に入れるものも作る。
草食動物だから、草だけ十分かというとそうでもないので、
混ぜ屋が作ったビタミンやミネラルといった微量栄養素を作ってる。
下のURLは、ウマの消化機能の特徴:北海道大学教授執筆
https://www.equitation-japan.com/index.php?menuindex=download&down=down&file=btc_news.pdf
ではあるが、畜産物である、牛・豚・鶏などとは違う。
何せ競走馬、アスリートである。
スポーツの大会と同じく、ドーピングという概念がある。
しかも、スポーツの大会では、選手個人やコーチなどに責任があるとされるだろうが、競走馬たちは厩務員(きゅうむいん)によって餌を与えられる。
つまり、人間が餌を与えるのだから、責任は人間にある。
しかも、競馬や馬術競技など、かけ事や順位が付くものがある。
競馬に至っては、かけ事が関わるこそ、本当にまずい。
まずい事件が実際に発生したことがあるのだ。
それが、『中央競馬競走除外多発事案』とも言われる事件。
まさか、WiKiまであるとは思わなかったが…
競走馬のサプリメントについては様々あるが、
JRAが販売している製品も多くある。
その上、配合飼料にもさまざま入っているミネラル・ビタミンなど、
混ぜ屋で作っている製品を入れていることもある。
で、先の事案では、日本農産工業が販売していたカルシウムサプリメント
「グリーンカル」から、テオブロミンという物質が検出されたからだ。
https://www.nosan.co.jp/information/pdf/00000107_1.pdf
第一報は上記URLから
で、原因というのは何なのかということも、発生の20日後には、
なぜ混入したのかということも判明している。
https://www.nosan.co.jp/information/pdf/00000108_1.pdf
で、製造していたのは、混ぜ屋の1つである、ニッチク薬品工業株式会社
これをJRAに向けて販売していたのは、飼料会社の日本農産工業株式会社
で、資本関係としては、三菱商事のグループの1つ
多額の賠償金(数億ともいわれている)があると思うが、
その賠償金に対応できたのは、商社のグループ企業だからだ。
混ぜ屋はいくつかあるが、商社がバックでいるのは、日本では2つだけ、
日本ニュートリション株式会社が伊藤忠商事のバックを持っている。
が、他の混ぜ屋は本当に資金力として強いものを持っているわけではないし、商社のような強いバックもいないので、馬の餌を作るのは非常に怖い。
だからこそ、混ぜ屋は数多くあれど、馬の餌に関わっている混ぜ屋はそう多くないだろう。特に、餌に入れる製品ならともかく、混ぜ屋で作ったものをそのまま売るような製品を作ることは少ないのではないだろうか。
馬の餌に興味を持ったのは、天地創造デザイン部というアニメで、
ペガサスが出来るかという話だった。
それはさておき、馬はやらなくてもいいけど、
動物園には、製品を納めるのが個人的な目標だ。