人体に安全そうな物質一覧 ~ヒノキチオールとアロエ~
※このブログは完全なド素人がネットの情報だけで作った情報です。実際の性感染症の予防にはコンドームを使用してください
最近、「人体に安全な消毒剤とはなんぞや」という話題が出てきたので、個人的に調べてみた。
諸々の事情で「ローションに消毒剤混ぜれば消毒とかができるんじゃね?」という疑惑が出たので調べてみた。
望ましい条件は
・密室で、
・人体に安全
・誤飲可能、
な上に、膣内にはラクトバチルス属、という乳酸菌の一種が生息しており、この菌が乳酸を作ることで、膣内を酸性に保ち、殺菌力を保っている。
つまり、膣内の乳酸菌は殺さないけど、その他の雑菌やウィルスを殺すような成分、というメチャ難しい成分を探さないといけない、らしい
エタノール、メチルフェノール
医療界で最も伝統的に使われている消毒剤です。塩素系消毒剤などに比べると人体に安全で、多くのウィルスに対して、非常に高い消毒効果が見込めます。
ただし、あまりにも高い消毒効果であるため、手荒れ等を最も引き起こします。特にエタノールや洗剤の材料は手荒れを引き起こします。
当然粘膜や口に入るような状況は完全にアウトです。
べたべた触れるような消毒剤ではないですね
膣内菌も死にます。使いすぎは完全にダメです
各消毒剤の副作用はこちら
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/toxicity/11.php
その他、カンジタ薬なども調べてみたけど、
膣内のPHの関係上使うのは難しいかも。
ヒノキチオール
ヒノキチオールとは
ヒバ(アスナロ)やベイヒバ(イエローシーダー)という木に含まれる芳香剤の一つです。
独特の香りがあり、強力な抗菌作用があります。ヒバは昔から、神社など用いられた高級建築材で、「何百年たってもカビが生えにくい」ということが知られていました。その理由がコレです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB
ヒノキチオールはいわゆる「非ベンゼン系芳香剤」つまり「石油由来じゃない芳香剤」として、一時期ブームを起こしました。入浴剤や化粧品に用いられています。
唯一、実際に膣に対する一臨床データがある成分です。
コンドーム、コンドーム用潤滑剤およびクラミジア感染予防治療剤
https://patents.google.com/patent/JP2003325565A/ja
子宮頸がん由来の子宮細胞を培養し、クラミジア細菌をいれる。その後、ヒノキチオールを添加したローションを添加すると、抗クラミジア作用が確認された。
この時の潤滑剤のヒノキチオール濃度は100μg/mL〜10μg/mLのヒノキチオールを添加した潤滑剤だそう(500mlのローションなら、50mg~5mgですね)
トロポロン化合物(ヒノキチオール)はクラミジアに有効であり、コンドームの破損、脱離等、コンドームの構造に基づく性感染症防止効果が達成できない場合であって
も、クラミジア感染症を有効に防止できる。
トロポロン化合物(ヒノキチオール)が性行為部位に適用される場合には、のど、尿道等と比較して、膣内において、トロポロン化合物が
長時間残留することが期待される。よって、この場合、
咽頭、尿道等においても当然有効であることが示唆され
るが、特に、新生児への二次感染、不妊症の原因など重
大な問題が生じ得る女性の膣への感染に有効であること
が示唆される。
だそうです。
ヒノキチオールの副作用
ヒノキチオールはかなり人体に安全な物質であり、皮膚、粘膜、目に入れてすらほとんど副作用がありません。
唯一、ネズミに対する「催奇形性(妊娠中の赤ちゃんが奇形になること)」が報告されていますが、体重50kgの人に、ヒノキチオールを9.5kg投与し、それで奇形の可能性があるというレベルで、ほぼ影響がないと考えていいでしょう。
https://ameblo.jp/togochou-no-mirai-koubou/entry-11553417496.html
ここで、出てくる【ED1値(1%奇形誘発量)が190mg/kg】とありますが、20g程度のラット(ネズミ)に、【ヒノキチオール】を3.8mg程度投与し、その時に催奇性の影響をみた、と思われます。
人間で例えるなら、体重50kgの人に、【ヒノキチオール】9.5kg投与し、それで奇形の可能性がある、といった感じです。
欠点
・膣内の常在菌に対する副作用。
抗クラミジア効果は確認できましたが、膣内の常在菌に対する作用は確認されてません。使いすぎると、膣内菌の影響で、ちょっと膣が臭くなるかも
アロエエキス
アロエから染み出した汁です。アロエ果汁は古くから、皮膚病や傷薬、下剤として用いられてきたモノであり、これも比較的人体に安全な成分です。
アロエチン、アロエミン、という抗菌作用を持つ成分があります。
アロエを使った火傷薬の開発特許
https://dbsearch.biosciencedbc.jp/Patent/page/ipdl2_JPP_an_2013110339.html
岐阜県立恵那高等学校の研究によると(えっ、高校生がこの研究やってんの!?)
アロエ果汁に
・通常の細菌、カビ類の増殖を抑える効果(殺菌はしない)
・乳酸菌の繁殖を抑制しない効果
が確認されています。
つまり、膣内の優良菌の繁殖をさせないけど、その他の菌の増殖は抑える、という病気の菌を選択的に阻害する効果がある可能性があります。
https://school.gifu-net.ed.jp/ena-hs/ssh/H28ssh/sc2/21641.pdf
ただ、アロエの抗菌作用は、効いたり効かなかったりするんで良く分かっていません。どちらかというと抗菌作用は弱いと思われます。
実際にWikipediaでは「性器ヘルペスに効果があった」とする報告があったそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%A9#cite_note-76
"陰部ヘルペス(グロ注意)や乾癬(水虫のこと)にも効果があると言われている[76]"
(一応、ヘルペスウィルスにはヒノキチオールも効果あります)
副作用
・子宮収縮作用
アロエエキスにはアロエエモジンという子宮を収縮させる成分が微量に含まれています。よって妊婦には使用できません。
・皮膚のかぶれ
アロエの生汁には、シュウ酸カルシウムが含まれており、皮膚かぶれる時があります。(ヤマイモとかの痒み成分です。)
シュウ酸カルシウムは少量なら毒性の低い成分です。が、実際に使うときはアク抜きをする必要があります。
もしくは生成したアロエエキスを買うほうがよさげ
クワズイモによるシュウ酸中毒の例
https://www.google.com/url?q=https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2013/06/1371090486.pdf&sa=U&ved=2ahUKEwiz_MernefpAhWFc3AKHdesCtIQFjAFegQIARAB&usg=AOvVaw03HND7283vbSAVBg6hDACG
1320μg/g〜1550μg/gの間で「舌に刺すような痛み」が確認されています。
500ml換算だとおよそ、800mgのシュウ酸カルシウムで舌に痛み、だそうです
上の火傷薬も、「粉砕して煮沸する」という方式らしいです。
・おまけ
ヒノキチオール、茶、アロエエキスを混ぜることで、有用な食用殺菌剤が出来る。という特許が一応あります。
https://patents.google.com/patent/JP2000342236A/ja
水1000mlに対してヒノキチオール、0.12%、アロエ果汁0.1%、粉砕した緑茶0.1%を加えると
カビ、サルモネラ菌、大腸菌等の増殖を防ぐが、乳酸菌に対して殺菌作用を示さない。ということが確認されました。
元々、ヨーグルトに添加可能な殺菌剤の研究なんですけど、ローションあたりに実用可能では・・・?という気はします
まとめ
ヒノキとアロエがすごそう。
研究がすすめば、かなり高い効果の抗菌ローションが出来るかも。
臨床データがないので、今のところ、コレはネットの怪文書ですが。
私がこの勢いでインチキ化粧品を作ったら絶対売れると思う
※もう一回書きますけど、このブログは完全なド素人がネットの情報だけで作った情報です。実際の性感染症の予防にはコンドームを使用してください
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?